アイスは溶けるぜベイベー 2
年中まるで業務用冷蔵庫の中の温度くらいの寒さに見舞われている惑星レイトーコ。
パパンであるドン・ドルの命令を受け、若き日の俺は惑星レイトーコを統治するアイチュクリン星人のアイスクリーム(チョコ味)と同盟を結ぶための政略結婚をするために、俺はアイスクリーム(チョコ味)の一人娘アイスクリーム(ストロベリー味)と政略結婚をするために……ん?いま俺政略結婚二回言わなかった?
アイスクリーム言い過ぎてよくわからなくなってきた。
でもまあ大体の事は伝わっただろう。
このまま回想を続行する。
なぜなら俺はキャプテン・コンドル。当時の好きなアイスは確か濃厚抹茶Lv3カラフル杏仁トッピングフレーバー味。
惑星レイトーコでアイスクリーム(チョコ味)と政略結婚するために……あ、間違えた。結婚するのは(ストロベリー味)とだ。そして訪れたその場所で俺はアイスクリーム(……えーと……アイツ何味だっけ……あー、ポテトサラダ味だ……いや違うわ、生まれ変わったらポテトサラダになりたいって言ってただけでバニラミント味だった……)に出会った……。
「いやですわお父様!あんな得体の知れないコンド……人間と結婚するなんて!」
アイスクリーム(ストロベリー味)は父であるアイスクリーム(チョコ味)に抗議していた。
結婚などしたくないと駄々をこねるアイスクリーム(チョコ味)をなだめようとアイスクリーム(ストロベリー味)は必死だった。……あ、チョコ味とストロベリー味が逆だ。
まあいいか。
「わがままを言うんじゃないアイスクリーム(ストロベリー味)。この結婚が成立しなければ我が星は終わりだ。帝国の領地外にあるこの惑星が生き延びるには宇宙マフィアの首領。ドン・ドルと同盟を結ぶ以外にもう道は残されていないのだ……わかってくれ娘よ」
アイスクリーム(ストロベリー味)は……ん?あ、いや合ってる合ってる。はなお反発する。
「いやよあの男は!だってこの惑星に来た日から毎日見たことも聞いたこともないフレーバーの女の子をはべらせているのよ!しかも毎日違う味!」
そう言い残し、アイスクリーム(チョコ味)は出ていってしまった。
残されたアイスクリーム(えーと……マンゴー味)は深いため息(アイスクリームだから冷たい)を吐いた。
「はあ……娘があの調子では同盟など無理だ。のうアイスクリーム(チョコミント味)」
アイスクリーム(マンゴー味)は側近のボディーガードであるアイスクリーム(ポテトサラダ味)に愚痴を溢した。
「……私がなんとか説得してみましょう」
アイスクリーム(ポテトサラダ味)はそう豪語したが、それが逆にアイスクリーム(マンゴー味)を怒らせてしまった。
「黙れ!ポテトサラダ味の分際で!ワシに出来ないことをなぜ貴様が出来ると言いきれる!?歯みがき粉風情は黙っておれ!」
『あのーキャプテン。さっきから味間違えまくってますよ。それとアイスクリーム連呼しすぎて話がまったく入ってきません』
「し!黙って聞けOBF。人の回想は邪魔しちゃダメってパパンに教わらなかったのか?それにここからが良いシーンだ」
『えぇ……』