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キャプテン・コンドル  作者: エコー太郎
25/30

ダンスとシャカチキでパーリナイ 1

「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


「……なあOBF。亜空間ジャンプあと何回……」

『あと12回です……』

「多イナ……」


「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


流石に宇宙船での旅は慣れてるとはいえ、ずっと亜空間内というのは飽きる。

だってずっとなんかたくさん光がこうバーッて一直線にあるだけだし。

しかも空間内は航行距離が短縮出来るとはいえ、遠ければ遠いほど時間はかかる。


「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


俺はその辺に散乱しているエロ本を再び漁り始めるが、どれもこれも読み尽くしてしまった。

『いやエロ本読み尽くすとかアンタしかしないから。そんな長年読み続ける物じゃないから』

無理もない。なぜなら俺はキャプテン・コンドル。妄想力で児童書でも興奮します。手始めにこのよいこのエロ本シリーズから……。

『はいアウト』


「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


「あーあ、こんなことなら前立ち寄った星でもっと買い貯めておくんだった」

「エロ本ヲ買イ貯メルトハ一体……」


「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


「……つーかさぁ」


「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


『……はい』


「シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカチキン」


「さっきからシャカシャカシャカシャカうるせぇ!」

シャカシャカシャカシャカ音のなる原因である、音漏れヘッドホン野郎の後頭部に俺は飛び蹴りをかました。

「グホァ!いったーい!キャプちん急に激おこプンプンだお!何さらしてくれとるんじゃいゴルァ!」

「うるせぇんだよオカマ!さっきからシャカシャカシャカシャカよぉ!あと最後のチキンってなんだ!どんな擬音だよ!」

「オカマじゃないわキャプちん!オカPの名前はオカPよ!あんだぁすたぁんどぅ?あとこれ擬音じゃなくてそういう歌詞の歌だから。宇宙名曲集、交響曲第19番“シャカシャカチキンの歌”」

「いやこんなのずっと聞いてたらノイローゼになるわ!」

腫れた後頭部を変態的な手つきかつソフトタッチで撫で回すコイツはオカP。引き受けた仕事の内容上、このオカマと共に俺たちはとある惑星へと向かっていた。

「そんなチンチンイライラさせてちゃ亜空間航行でストレスマッハでハゲちゃうわよ!ケツ毛が」

「ナニ!?ケツ毛ガ!?」

『どこに反応してるんですかガゴさん』

「つーかなんでオカマが」

「オカP」

「……オカPがついてくる必要があるんだよ。惑星滅ぼすなんざいつもしてるわ」

『さらっとヤベーこと言いましたよコイツ』

オカPはチッチッチッと指を振る。なんかコイツの一挙一動がスゲームカつく。

「ノンノンノン。甘いわキャプちん!これは『あれ?超小型異星人体内潜伏侵略芸術作成症候群にかかったんじゃね?』と思われていたオカPのボス。コマンダー・チキンちんがヘルスチェックの結果普通に脳に腫瘍が見つかって即入院して生死の狭間をさ迷っていて『これじゃあ仕事ができない!せや!親友のキャプテン・コンドルちんに頼めば解決や!彼ならきっとチョチョイのチョイと惑星一個滅ぼしてくれるわ!頼むでぇ!』ということでいまオカPたちはその惑星へと向かっています。そんなボスの、惑星を滅ぼすなんて仕事を簡単に他人に任せると思って?まあボスは鶏だけど。これはキャプちんを信頼してる上でのお仕事プラス頼れるみんなのオカPが付録で付属。並大抵のお仕事とは訳が違うわ!それなりの危険な星をオカP&キャプテン・コンドルズは目指して宇宙の大海原を進んでいく……」

「なげぇよ」

『長いです』

「長イ」

要するに俺たちはいまコマンダー・チキンの代わりに惑星を滅ぼしに向かっている。オマケのオカマと一緒に。

「ところでオカP。俺たちが向かっている惑星の名前をまだ聞いていないんだが」

俺の言葉に驚き、オカPは「ワオ!ビックリΣ(・ω・ノ)ノ」とでも言いたそうな、というか「ワオ!ビックリΣ(・ω・ノ)ノ」と書かれたプラカードをどこからともなく取り出し掲げている。

ビックリじゃねぇよ。一回も言ってないのに俺たちが話聞いてなかったみたいにするな。いいから早く言え。


「U.S.J」


「……え?」


しれっとオカPが言い放った名前に全員固まった。いや違うよね。◯とかXとかで隠されてないから違うよね……。違うよね?

「惑星U.S.J」

「……それって何かの略称だよな?」

「ウイ。惑星アンセンサード・シスターズ・ジャングル」

『想像以上に最低な名前だった』

「あの星では綺麗な言葉なのよオバファッ」

『オバファッってなんですか……。え、それ僕のこと?いやOBFなんですけど』

「親しみを込めたニックネームよオバファッ」

「じゃあガゴさんは?」

「ガゴさん」

「ソノマンマカヨ……」

何故か落ち込むガゴさんを尻目にオカPは残り亜空間ジャンプ回数に目をやる。残りジャンプ10回。

「ポンソ。そろそろ準備を始めるわよキャプちん、オバファッ、ガゴさん。コリコリに煮詰めた作戦は必要ないけど正体は隠さないとよ」

「ん?そのまんま惑星滅ばしてくればいいんじゃないのか?」

『流石惑星滅ばすのが朝飯前の人は言うことが違うなぁ……。悪い意味で』

オカPは首を横に振る。振る。いやもう振らなくていいから。わかったから。振るの早くすんな。しつこいわ!

「ナン。惑星U.S.Jを滅ぼす最大の目的はそこにあらず、その星を根城にするコズミックテロリストの殲滅が真の狙いなの」

「サッキカラ新情報デスギジャネ?」

「カナート。それは失礼したわ。今回相手にするコズミックテロリストは巨大よ。なんせその星に住む住人全員がテロリストだもの」

『え、それ普通にヤバくないですか?』

「タルチェ、ことの重大さがようやく理解できたようねオバファッ。わかったのなら、さっさと準備せんかいノロマァ!」

「ところでそのテロリストたちの組織名とかは?」


「ディ◯ズニー・ラ◯ド」


「……は?」


「コズミックテロリスト、ディマルズニー・ラマルド。さあ今のうちにみんなにこの入星許可証を渡しておくわ。あ、もちろん偽造だから取り扱いにはきーつけてな」

オカPから全員に入星許可証なるものが手渡される。そのカードにはどっかで見たことありそうでないソックリなキャラクターがプリントされている。

「入星許可証っていうか……これおもいっきり……」

『年間パスって書いてあります……』

「オイ俺ノ パス ノ キャラ 黄色イ犬ナンダガ。 OBF オマエノ アヒル ト 代エテクレ」



え、ていうか。その星にソイツら居て……いいの?

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