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キャプテン・コンドル  作者: エコー太郎
16/30

ギャンブラーならトキメキを賭けろ 1

「いやーガゴさん生きてて良かったよー」

「アア、ソモソモ俺石像ダカラ死ヌトカ ソウイウノガ無カッタ」

『じゃあ前回のアレマジで何だったんですか……てゆうか、え?何?ガゴさんレギュラーメンバーなの?』

「おいおいどうしたOBF。記憶回路が壊れたか?ガゴさんとはずっと一緒だったろ?」

「コノ辺リニ修理工場ハ アッタダロウカ?」

『何どうしたの!?どうしてそこまでガゴさん昔から居ましたってことにしたいの!?不都合でもあるの!?』

「細かいことは気にするなOBF。それよりせっかく惑星ヌーディストに来てるんだ、もっと楽しめよ」

『キャプテン含めて周りの人たち全員全裸だから話題逸らそうとしてるんですよ!』

OBFの言うとおり、この俺、キャプテン・コンドルはいま全裸です。

大事なことなのでもう一度言います、俺はいまフルチンです。

なぜならここは惑星ヌーディスト。その名のとおり、全裸がマナーの惑星だ。

OBFとガゴさんは元から服を着ていないが、俺はいま全裸です。だってそれがこの星のマナーだから。

『ホント楽しそうですねキャプテン』

「無理モナイ。コノ星ハ キャプテン ノ オ気ニ ノ星ノ ヒトツダカラナ」

服、それは己の体を包む拘束具。

それがパージされたいま、俺を止めるられる者はこの宇宙には存在しない!まさに無敵だ!

『キャプテン警察って知ってます?』



道行く全裸の群集の中に、全裸の影がふたつ、道行く全裸の群集を全裸で眺めていた。

「なぁブラザー……あの全裸の男……どうだい?」

「あぁ……良いケツしてる……」

「いや……そっちじゃなくて……ロボットと石像連れて歩いている全裸だ……」

「あぁ……そっちね……ほう……中々いい面構えだ……それに……勝利の女神もヤツのケツに腕突っ込んで離さねぇ……上物だ……」

「仕掛けるか?……ブラザー」

「あぁ……久々に疼いたぜ……どこがってそりゃあもちろんお股が……」



「失礼……そこの全裸の御方……」

唐突に後ろから声をかけられ、俺たちは立ち止まる。

振り返るとそこには二人の全裸が立っていた。

俺は一目見ただけで分かった、隅々まで行き届いた完璧な全身の毛のお手入れ、全裸にシルクハット、そして全裸に荒縄亀甲縛りという出で立ち。

この二人……紳士だ。

『キャプテンより上の変態キタァァァァァァァァァァァァァ!!』

OBFが悲鳴を上げ、周りの全裸の群集がこちらに注目し、ざわめき始めた。

「おい、アレ見ろ!あの全裸の二人……まさか!?」

「ああ間違いない!最強のHENTAIジェントルマンにして、伝説の着衣麻雀ニスト!」

「4545のKK(ダブルケー)!!」

「そしてその弟分、1919のJB(ジェイビー)!」

「解説ありがとう……全裸の群衆諸君……」

礼儀正しく全裸の群衆に向かって4545のKKは一礼した。

1919のJBは一歩前へと進み、どこからともなく麻雀牌をひとつ取り出した。いや、嘘をつくのはよそう。いまバッチリ尻から出すのが見えた。なんて紳士的なんだ。

「着衣麻雀……それはこの惑星ヌーディストでしか行えない……特別なギャンブル。賭けるのはただひとつ……己のプライドのみ……」

「全裸がマナーのこの星で服を着るということはすなわち……敗北を意味する……どうです?我々と一勝負……」

「ドウスル キャプテン?」

『あれ?もしかしなくても僕コイツらとおんなじ目で見られてます?うわマジでいますぐこの星から脱出してぇ』

OBFとガゴさんが心配そうに俺を見る。

だが俺の答えはただひとつ。なぜなら俺はキャプテン・コンドル。好きなパンツの柄は天使の羽。

「乗ったぜその勝負。ついでにOBFの魂を賭けよう」

『なんで僕!?』

俺の答えを聞き、4545のKKと1919のJBは笑みを浮かべた。


「「……good」」

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