類は友とアレを呼ぶ 3
多分すべてのフレンズ星人を殺し終えた俺たちは、ドッと一気に疲れに襲われ、その場に座り込んだ。
残っているのは俺とOBF、そしてガーゴイルのガゴさん。
あとオカピは本物だったけど殺してしまった。マジでゴメン。
三人とも息を切らせながら、銃の残り弾数を数える。
「ああクソ、弾がもうねぇや」
『僕はあと一発……』
「モウ出ルナヨ……」
恐らくこれで船内のフレンズ星人を全滅させられただろう。このキャプテン・コンドルでも流石に疲れた。
船内は色とりどりのフレンズ星人の血と体液と肉片が辺りに飛び散り、マジできったね。この後の掃除を考えただけで気が滅入る。
全員沈黙し、荒い息づかいだけが船内に響き渡る。
『……えい』
全員が息を整えている中、突如OBFがガゴさんに向かって発砲した。
腹部を撃たれ、呻き声を上げながらガゴさんはその場に倒れる。しかし爆発四散しない。
それを見たOBFは慌てて銃を放り投げ、驚嘆の声を上げる。
『えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?嘘ぉ!?本物なのぉ!?』
「OBF!なぜガゴさんを撃ったぁ!」
『だって今回初登場じゃん!』
「ヨセ、キャプテン……OBFハワルクナイ。コンナ状況デハ誰ダッテ疑心暗鬼ニ陥ル……仕方ノ無イコトダ」
ガゴさんは傷口を抑えながら、掠れた声で激昂する俺をなだめた。ガーゴイルは無機物生命体。血は出ないとはいえ負傷していることに変わりはない。すぐに手当てをしなければ。
「しっかりしろガゴさん!すぐにアンタを治療出来る星に連れていくからな!」
操縦席に向かう俺をガゴさんは手を握り、止めた。
「イインダ、キャプテン……自分ノ最後クライワカル……」
「ガゴさん!諦めるな、まだ間に合う!」
ガゴさんは俺の手を更に強く握り、声を振り絞り語りかける。
「思イ返セバ……俺タチノ出会イハ最悪ダッタナ……覚エテイルカ?特売ノ卵ヲ取リ合ッタアノ日々ノコトヲ……」
『なんかすごい前から居ましたアピールしてる……』
俺はガゴさんの手を強く握り返し、彼の最後の言葉に耳を傾ける。
「イイカ、キャプテン。オ前ハキャプテン・コンドル。イズレ、ドン・ドルノ座ヲ受ケ継ギ、宇宙ヲ統ベル宇宙ノ中ノ宇宙……コンナコトデ……止マルンジャ……ネェゾ……」
ガゴさんの手の力が抜けていく。
握っている手を離すと、ガゴさんの腕が船内の人工重力に引っ張られ、静かに落ちた。
「ガゴさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
こうして一人の男の人生という名の物語が幕を閉じた。
だがくよくよしてる訳にはいかない。
なぜなら俺はキャプテン・コンドル。ガゴさんの言葉を胸に、俺は前へと進む。
俺は操縦席に座り、次の惑星へと進路を取る。
「行くぞOBF、ガゴさんの死を無駄にしない為にも……俺たちは、前へと進む」
俺は溢れでる涙を拭い、決意を新たにギアレバーをアクセルに入れる。
見ていてくれガゴさん……俺たちの生きざまってやつを。
俺はここに誓おう。アンタに恥じ無い人生を、歩んでみせることを。
『え?何?え?何このシリアス。ぼく出る作品間違えた?』




