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キャプテン・コンドル  作者: エコー太郎
13/30

類は友とアレを呼ぶ 1

宇宙を行くキャプテン・コンドルとその一行の宇宙船。

その船内は、笑いに包まれていた。

「そこで俺はこう言ってやったのさ、『それは俺のカップ麺だ』ってな」

「アハハハハ!よせロアルッソ・ヴィーガー!これ以上は笑い過ぎて死ぬ!」

『よくそんなおもしろいこと経験しますね!ホントかどうか疑っちゃいますよ!』

「なんだ俺のこと疑ってるのかOBF?ホラこれがその時の傷だ」

「うわホントだスッゲー!オイラ憧れちゃうぜ!」

「うるせぇぞピクルス」

「本当ロアルッソ・ヴィーガー兄貴ノ話ハ退屈ナ船内ヲ賑ヤカニシテクレル」

ガーゴイルのガゴさんの言葉に同意し、みんな頷く。

ロアルッソ・ヴィーガーとは長い付き合いだ。面白い話をいくつも持っており、同じ話は二度しない、みんなのムードメーカー。それでいていざとなったら頼れるみんなの兄貴。これまで何度も俺は彼に命を救われた。そう、何度も……。

「おいどうしたキャプテン?笑い過ぎて腹でも痛めたか?だが俺は畳み掛けるぜ!そうだ、まだみんなにM69星雲に行ったときの話をしていなかったな。確かあれは第七次宇宙戦争の時だったな……」

「あー話の腰を折って悪いが、ちょっといいか?」

「なんだよキャプテン」

俺は「せっかくこれから良いところなのに」とぼやくロアルッソ・ヴィーガーの脳天に、銃口を突きつける。

「間違ってたらマジでゴメン」

俺はそう言うと、相手が気づくより素早く引き金を引いた。

『ロアルッソ・ヴィーガーさぁん!』

「血迷ッタカ、キャプテン!」

「なんてこったいロアルッソ・ヴィーガー兄貴がキャプテンに殺された!」

「うるせぇぞピクルス。コイツをよく見てろ」

俺がロアルッソ・ヴィーガーを指した瞬間、やつの体が瞬く間に膨張し、爆発四散した。辺りに血と肉片が飛び散る。

「やっぱフレンズ星人だったか」

『ええ!?フレンズ星人ってあのフレンズ星人ですか!?』

「ああそうだOBF……あ、そうだ」

俺は念のために一応OBFも撃っておく。銃弾はOBFの左腕の間接部位に命中し、OBFの腕が吹き飛ばされる。だが先ほどのロアルッソ・ヴィーガーのように爆発四散しない。

「ちっ、本物かよ」

『腕がぁぁ!というかなぜ舌打ちを!?本物なら喜んでよ!』

フレンズ星人ほどやっかいな連中はいない。

奴らは特定の姿形を持たず、人の記憶を改ざんし、あたかも昔から友達だったかのように振る舞い、そして爆発的に増殖していく。奴らに侵入された村は、国は、星は、いずれ完全にフレンズ星人に乗っ取られてしまう。

見分ける方法はない。己の勘を信じるのみ。

「警戒を怠るなよ、ロードライダー!」

「わかっているさキャプテン!」



「━━いや待て、お前いたっけ?」

俺は即座にロードライダーに向け発砲した。

するとやはりロードライダーの体は膨張したあと、爆発四散し、肉片が飛び散る。

「やっぱフレンズ星人だったか」

これだけで終わりのはずがない。まだまだいるはずだ。

俺はカッパの斎藤さんに目で合図を送り、船内を警戒させる。

ガーゴイルのガゴさんも拳を構え、戦闘態勢に入る。

OBFも残った右腕で銃を握りしめ、とりあえず戦闘態勢に入っている。

『というかキャプテンはさっきからどうやって見分けているんですか?』

「勘」

『えぇ……』

「オイラ死にたくないよぉ!」

「うるせぇぞピクルス」

「あ、そうだ俺ちゃんいいこと思いついたゾ!」

はりつめた緊張感を持つ船内に、気の抜けた声が響く。ハッピーバースデーピエロが手を上げながら、自身のアイデアを発表する。

「いま残っている奴ら全員で思い出を言い合うんだ!そうすればお互いのアリバイを証明出来るゾ!これで誰がフレンズ星人かわかるって寸法だ!俺ちゃん天才!じゃあまず俺ちゃんからいくゾ。そう、あれはキャプテンと一緒に惑星ヘルヘイムに遊びに行った時だったなぁ……」

ハッピーバースデーピエロはそう提案すると、天井を見つめながら回想に入っていく。

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