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無知な田舎娘は未知に憧れを抱く!  作者: ギトギトアブラーン
第14章 天魔大戦 滅びの未来編 2
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第22話 世界の真実

 エスカイト討伐後、テラフォーミュラー内は慌ただしく帝国軍人が怪我人の手当てに奔走し始めた。

 連合軍の、アタシたちをここに向かわせる為に囮になってくれた人たちもここにたどり着くことが出来て、この状況に目をパチパチさせていた。



 まぁ……そうだよね。加勢に来てみればもう終わってるし、代わりに見たことない軍隊が占拠してるんだからさ。

 そんな彼らにも、帝国軍人は怪我の治療を施したり、状況の説明をしてくれて手間が省けてラッキー。



  ひと段落終えたアタシは目的のパソコン前にやって来ると、既にサーシャ達がカタカタとキーボードを打ち込み、モニターに映る魔族の文字に目を通しているようだ。



「サーシャ。何か分かった?」


「ん? ああ。お前か……仲間の怪我はどうだ?」


「スコープとカラジャの事? 2人ならサーシャと帝国兵の治療のおかげで大丈夫だってさ」


「そうかそれは良かった」


「で? 最初の質問だけど……」


「そうだな。理解し難いがなかなか興味深い内容は書かれていたぞ」



 サーシャがキーボードを弾く手を止めてアタシに振り返った。



「聞きたいか?」


「まあ……聞きたいっちゃ聞きたいわね。奴らがこの世界を狙う理由とか、アタシたちを汚染体って呼ぶ理由とか」



 奴らの口々に漏れ出た言葉から、別の世界から侵攻してきたこと、アタシたちに知らない何かを知っていたことは明らかだ。

 だけどどうしても答えに行きつかない……。

 こうなると知りたくなってしまうのは必然で……仕方ないことだと思う。



「なら話してやる」



 そう言ってサーシャはモニターを切り替えた。

 映し出されたのは簡単な図形……二つの円に矢印が互いに向き合っている。



「まずだが、この世界について……。どうやらこの世界は神々が創造した移住世界のようだ」



 おっとおっと!? いきなりぶっ飛んだ話ぶっ込んできたわよ?



「どゆこと?」


「貴様にも分かるように言えば、神の世界は未曾有の危機に瀕しているらしく、この世界はそんな神が移住する為に作り上げた物らしい」


「な、なるほどね……でもそれが魔族のどう関係があるってのよ」


「まあ落ち着け。その前に私たち人類について話す必要がある」


「アタシたち……?」



 なぜ? と思ったけど、サーシャの顔は至って真面目だ。いや寧ろ今から話すことが重要だといった表情……。

 そのただならぬ様子にアタシは息を飲んだ。



「で……?」


「どうやら私たち人類は、いずれ来たる神の移住に備えて大地を整える役割を与えられていたようだ」


「な、なんですと!?」


「まあ驚くのも無理はない。私とてこれを目にした時は理解が追いつかなかったのだ。だが、事実ここに書かれていて、後に説明する話と合わせると紳士わざるを得ないんだ」


「ま、まあ続きを聞こうじゃないの……」



 ここまで聞いておいてサヨナラは無理でしょ。

 こうなったら最後まで聞いてしまった方がスッキリするってもんよ。



「この世界が作られた時、初めて生み出された人間……アダムとイヴ。2人は神より、大地の開墾と生きる為の文明を築くよう天啓を受けた。そして……長い年月を経て発展した街を作り上げることが出来たのだが」


「だが?」


「どうやら我々は感情という元は持っていなかった物を手に入れてしまい、同じ人類同士で殺し合い、土地を奪い合い、焼いてしまうまでに育ってしまった……。これを重く見た神は、魔族――ここに書かれてる奴らの正しい呼び方はバスターズと呼ぶ存在を放った」



 バスターズ? いや、それよりも感情を持ってなかったって……。だからか。奴らがアタシたちに感情がどうのこうのって言ってたのは。



「感情という無駄なシステムに汚染された私たちは、いずれ共存する神に仇をなす。だから神はバスターズを使い、我々の殲滅に踏み切った……と書いてあった……」


「そ、それって……」


「ああ。神が……創造神が、我ら人類を邪魔な存在だと決めて殺しにかかっているということだ」



 全身から力が抜けた……。

 立っていられない不安が押し寄せてくる。

 神様が……アタシたちを見捨てた?



「我らは欲張り過ぎたらしい。神の意に反し自我を目覚めさせ、自由に生きてきたこと自体が罪だったらしい」


「そ、そんな……ならアタシたちが魔族を全員倒したとしても……」


「間違いなく次の刺客を放ってくるだろうな」


「これって……イデア――天火大帝は知っていたのかな?」



 確か以前、ハムスタインを倒した時に、神の世界に行くだとか言ってた。

 今のサーシャの話を知っていたとすれば、確かに魔族を倒すより神様の世界に殴り込んだ方が解決が早い。



「それは分からん……だが、奴も何かしらの情報は握っていたのだろうな」


「ならこれからアタシたちはどうしたら――」

 


 瞬間モニターが暗くなった。まるで電源が切れたようにだ。



「チッやられた……。どうやらここからのアクセスは拒否されたようだぞ」


「え、ええ〜!? それってまさか――」


「そのまさかだ。ここから帰ることも増援を送って貰うことが出来なくなった事だ」



 ま、まさかまさかの大ピンチ!

 共和国で生き残った人をアタシたちの世界に送ることが出来ないなんて……。



「一体どうすれば――」


「それは簡単だ。大元の装置を使えば良い」


「って……まさか」


「そのまさかだ。帝国にあると言われてる魔王城……そこの端末を使えば――」


「帰れるってわけだ」

 

 なら話は簡単だ。

 予定通り魔王を倒せば済む話なのだから。

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