浮気相手は✕✕
164話 浮気相手は✕✕
顔の見える画像を何枚か見て、わかった。
「金田一さん、わかる?」
顔を赤らめて彼女は。
「キレイな人ですね……あ、でも。表情が同じです。この人はイヤ、コレは人形?」
「そうだよ金田一ちゃん。コレ、中華国製のダッチワイフだ。見たまえ」
社長は、パソコンのキィボードをかろやかに操作してある画像を見せた。
「コレは、あのターゲットが抱いていた人形よね」
「コレ、中華国製のダッチワイフのカタログ。このドールだよ。同じ物だね。彼の浮気相手はラブドールなんだよ」
「旦那さんは、中華製のダッチワイフを買い。県外の別荘に住まわせていたんですか……」
「だね金田一ちゃん。よーく見ればわかるだろ。でも、よーく見ないと静止画だと人間と区別がつかないほど、よく出来てる。ウチにも一体……」
「テレビのドキュメンタリー番組で見たことあります。妻がいるのに。アパートを借りてラブドールを買い、部屋に保存している男性の話」
「獄門島ちゃん。それ、僕も見たよ。あのドールの出来に惚れる気持ちもわからなくない……」
「社長も持ってるんですものね」
「え、僕、そんなコト言ったけ……」
「はい、ウチにも一体と」
「わたしも聞きました社長。でも、コレって高いんでしょ……」
「あー忘れ物しちゃた。あれ、みんなでナニ見てんの? ナニ、なんでこのメンツで、女の子の裸!」
「八ツ墓村さん、コレは仕事の……」
「仕事で、女子高生が制服を脱いでる画像見てたの、あんたたち……」
「よく見て下さい。コレ人形です」
「言われてみれば……。よく出来てるわね。ちょっと見、人間よね」
「旦那さんの浮気相手が、この人形だったんです」
その後の話。
ラブドールとの浮気は、ともかく。
先生が教え子との交際がバレ。
離婚成立。
でも、先生は女生徒とのデートを楽しんでただけで体の関係とかは、なかったそうで。
ラブドールとのコトは趣味なので問題なし。
まあ奥さん無視して他県に家借りて、人形と戯れてたのは、いろんな意味で問題だが。
離婚した先生は学校をやめて。
今は、あの祭玉県の家でラブドールと暮らしてるそうだ。
人形愛……。フィギュア好きの等々力和泉よ、あーならないことを祈る。
でも大丈夫かな。
あの子は好きな女を見つけるとすぐに告るタイプだから。
『金田一探偵』の巻 おわり
つづく




