M0K5 地球侵略行為20 魔界15
「フハハハハハどうした?もう終わりか?ニンゲンよもっと吾を楽しませろ」
と縛られているのにそういっているものだから不気味っだし気持ち悪かった。
俺はオニキスの光を剣に宿らせ魔王に向かって切りかかる。しかし魔王の肌は謎の材質で出来ているみたいで、切れなかった。
しかも魔王が、どんどんと闇の精霊獣の力を吸収している。そしてついに樹木にがシオシオになり枯れた。
俺はそれを見て、弓に持ち替え、アクアマリンの魔力を流して魔王に向かって放ち、魔王を氷漬けにします。だが案の定氷が異常な速度で融けた。
クッソなんで。と考えていたら、
「無駄だ!もっと吾に攻撃を!さあ!さあ!」
ヤバイこいつドMだ。
俺はさらに距離を取り警戒度をマックスにする。
「どうした?もう来ぬのか?では仕方がない吾のほうから赴いてやろう。さあ、もっと吾に力をよこせ!」
と残像を残す勢いで真っ直ぐに突っ込んで俺の周りをぐるぐると廻っている。
そして魔王は円の中心にいる俺に対し攻撃を加えてきた。おそらく鋭利なもので切り付けられたと思う。
俺は地面に剣を突き立てて魔力を流し、魔王の足に岩を少し隆起させ、こかそうとしたが、魔王は蹴り割り、そこで霧散した精霊獣の力をあっと言う間に吸収してしまった。
「今です!お願いします」
「へ?」
「む?何者だ!」
「「空ろの真!」願いの力!」
と何処からともなく飛んできた攻撃は魔王にヒットし、魔王は吹き飛んだ。そして吹き飛んだ魔王がよろよろと立ち上がると、おかしいことに気が付いた。魔王の口の端に血が付いていたのだ。
「何奴だ!なぜ吾に攻撃が通る!吾は神だぞ!出てこい!!」
「「いいぇーい!いたずら大成功!」」
「さすがですお二人様!さて魔王、いえ元神ルシフル!わが社の社長と同僚を返していただきます」
と出て来た人は清水彩先輩と高森兄妹だった。
「あ、歌海君。ごめんねあとでお金を払うからお菓子を作ってくれるかしら?できればたくさん」
「あ、はい。いいですよ」
「ありがとう。君はできるだけ精霊獣の力を使わないでね」
「え?清水さん。俺もう使っちゃった。しかも複数」
「え?何を使ったの?」
「おい!吾を無視するな!」
「「うるさいなぁーちょっと黙っててよ!」」
「潰れて!」
というと魔王の上からなぜか重たくて巨大な石が降ってきた。魔王はそれを耐えているようで足を踏ん張っていた。
「あ、そこ滑るよ」
ツルンっとギャグのように滑り、足を滑らせ、降ってきた石に押しつぶされてしまった。
「ぴぎゃ!この力はなんだ!」
間抜けな声だと思っていると、清水さんが鬼の形相で俺の肩を持ってぶんぶん振りながら、
「何の属性を吸収させたの!吐いて!」
「えっと、樹とと闇と、炎と氷、それと土に雷ですかね」
「もうこれ以上使わないで!これ以上は使っちゃダメ!」
「え?なぜですか?」
「あいつの目的は君に精霊獣の力を使わせることよ!」
「え?え?え?どういうこと?」
「とにかく君は今から精霊獣の力を使ってはダメよ。わかった?」
腑に落ちないですが、了承をする。
「うぐぅよ、よく気が付いたなぁ、褒めてやろう」
と呻き声を漏らしながら、笑っていた。
「そういえば何で高森兄妹の攻撃は通じたんですか?」
と小さな声で清水さんに聞くと同じくらいの声で教えてくれた。
「ああ、あの兄妹の技はね、魔法じゃなくて神様にお願いする能力なの。だから同じ神様には効果があるの」
そういうことか。でも何でおれの力が必要なんだろう。あとで聞こうかな。
「さて、ルシフルサマあなたのたくらみはもう終わりじゃないかしら?」
と勝ち誇った顔で笑う清水さん。しかし、その姿はまるで女王様みたいです。
「おわり?吾がか?まさか?貴様は阿呆か?吾を拘束しただけで飼った気になるとはお笑い草だな」
といって力を込めると岩にひびが入ってきてボゴン!!という音を立てて真っ二つに割れた。
魔王は滑りながらも立ち上がり、樹木を地面から生やして何とか立ち上がり、樹木を杖代わりにして俺たちを睨みつける。
「な!?どういうことだ!」
「これがあなたの力を欲していた理由よ。精霊獣、聖獣の力はね、神の力と似通った部分があるの」
「え?でもおかしくないですか?だって俺こいつにい攻撃を加えても効かなかったですよ?」
「そうね。それが疑問なのよ。精霊獣の力はほとんど効くはずなの。だけど神はそのほとんどには当てはまらないって聞いたし」
「「ねえねえごめんだけどそろそろ助けてくれない?」」
「あ、ごめんなさいね。じゃあ歌海君は二人の救助と離脱をお願いね」
といって清水さんはすごい風を巻き上げながら魔王の腹に一撃を加える。その時にはズドン!という音が部屋中に響き渡りました。
じゃあ俺はあの鎖を切りに行きますか。
と思い、バングルを大きいニッパーに変形させて、シトリンの光を纏わせようとしたが、そもそも光が全く出てこない。
俺は不審に思い、バングルについていた宝石を見て見ると、シトリンがあった場所の石が暗く濁っていた。
しかもほかにもトパーズにエメラルドにルビーに、アクアマリンとオニキスが暗く濁っていた。俺は一瞬何が起こったかわからない表情をしていたと思う。おそらく魔王に奪われたのでしょう。
俺は舌打ちをして、自身の魔力を使い、鎖を切ろうとします。ですがこの鎖は特別な素材で出来ているんでしょうか。
「フハハハハハ無駄だぞ!ぐふぉぁ!聖獣の飼い主よ!そいつはな。ぼふぁぁ!やめ、やめろぉ!魔力の力じゃごふぁぁ!開かんぞがふっ!」
と魔王ことルシフルはぼっこぼこに殴られながらも親切に答えてくれた。
「じゃあ私がやるわよお願い!切れて!」
と叶が願って切ってくれた。なるほど神様の力なら簡単に切れるんだ。
俺は二人を担ぎ上げて離脱しようとしたが、違和感を覚え、よく見て見ることにした。すると勇さんの武器などが偽物だということが分かった。おそらく疑似餌です。
「どうしたの?歌海君ん?ああ、社長たちがどうしたの?」
「この二人、精巧に創られてあるけれど偽物です」
「はーっはぁようやく、それに気が付いたか。確かにそいつは偽物だ。だがもう遅い!」
と魔王は手をかざすと項垂れていた社長デコイと勇さんデコイが動き出し、俺を捕まえにきた。
そうして俺は距離を取ると、いきなりでデコイたちが吹き飛んだ。
吹き飛んだデコイをじっとみてから反対側を見ると、藤井先輩が和弓を番えた状態で立っていた。
「ちょうどいい状況でしたね。聖先輩がこういう状況で来るのが好きな理由が分かった気がします」
と笑った。そして後ろには大きいキツネがいて口には社長を背中には勇さんを乗せていた。
藤井先輩は俺の下に影を伸ばしてキツネの横に転移させてから、二人を降ろす。
「歌海君。この二人をお願いね。先に戻って治療班に向かってね」
「逃がすかぁ!」
と魔王は床から樹木を生やし、俺を拘束しようとしてきた。
「無駄です」
といって薙刀を振るい樹木を切り払い、燃やす藤井先輩。かっこいい。惚れそう。
はっ!そうじゃない。と俺は二人を肩に担いで走り出す。
あとのことはお任せします!先輩方
〈藤井 月姫〉
「よく私の訓練についてきてくれた。これで君は私の力を受け止められるはずだ。ぜひ受け取りたまえ。そしてあのルシフルに引導を渡してくれ」
といって神様は訓練でボロボロになった私を癒してからついでに力を流し込んできた。
「あーーー!熱い熱い!」
と私が悶えているが、神様は無表情でこちらを見ていた。
私は痛みを全身にいきわたらせるように妖力を操作し、薄めようと試みる。そして全身にいきわたり辛うじて耐えられるくらいになったところでカスミがやってきて私はカスミに寄りかかり、痛みに耐えながら目をつむる。
何時間立ったのだろうかわからないですが、ゆっくりと目を開けると、カスミが私の顔を覗き込んでいた。
カスミは私が起きたのを見て大丈夫?といいたいような顔を上げていた。
私はそっと立ち上がりカスミに抱き着いて撫でまわすと違和感があった。カスミが大きくなっていたのだ。いや確かにカスミは大きいんですが、さらに大きくなっていた。大体、軽自動車が気づいたらキャンピングカーに変わったくらいを想像していただければわかるかと思う。
「お、意外と早く目が覚めたな。優秀だな。」
と神が声をかけてきた。
「はい。痛みも引いてきて今はかなり調子がいいです!」
「ふむ。確かにうまく神力が体に溶け込んでいるようだな。しかもそこのキツネにも入っているとは嬉しい誤算だな」
え?そうなんですか?とカスミをまじまじと見つめると、確かにカスミの毛並みがどこか神々しい気がします。
「それではそろそろ行こうか。ああ、それと二つアドバイスだ。一つ目はその神力はいつも君が妖力を使っているように使ってくれれば問題ないから」
「それで二つ目だけどね。歌海綺星君を魔王に近寄らせないでね。あいつの狙いは彼だから」
「え?あ、はいわかりました。じゃあ行こうかカスミ」
といってカスミに跨って神に城の中に転移してもらう。
そして影の中を移動して歌海君の気配をたどって広間に着く途中で社長と聖先輩を発見し、影の中にし収納します。
再び歌海君を捜索していると丁度歌海君を社長と聖先輩のデコイ人形が襲い掛かろうとしていたところに遭遇した。
私は慌てて五種の龍の頸の玉を和弓に変えて魔力を込めて撃ち放ち、吹き飛ぶデコイ人形を見てから後ろにいたカスミに目を向けるとカスミは尻尾の影を操り、歌海君を手元に引き寄せる。
「歌海君。この二人をお願いね。先に戻って治療班に向かってね」
といって聖先輩と社長の鎖を切って歌海君に手渡すと、
「逃がすかぁ!」
と両腕を地面に着き樹木を伸ばして彼に襲い掛かってきた。
「無駄です!」
と私は歌海君の前に壁となるように割り込み、和弓を薙刀に変形させ、神力交じりの妖力を纏わせて、踊るように樹木を切る。
「ここからは私が相手です!」
と魔王を睨みつける。




