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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M0K5 地球侵略行為19 魔界14

〈清水 彩〉

 

 伊澄先輩の精神を修復し、私は本社を後にする。そしてある場所に向かった。その場所とは高森兄妹がいるところだ。彼らは今回のキーパーソンになるかもしれないからだ。

 高森兄妹のいる海岸に着き、周囲の魔力反応を探っていると、高森兄妹が何者かに襲われていて、じゅうたんで逃げまどっている姿が遠巻きに確認できた。

 襲っているものの姿は土煙のせいで確認はできないが、足音からおそらく節足動物であることはわかる。

私はその場でクラウチングスタートのポーズをとって、いまだに逃げ惑う高森兄妹に向かって、


「こちらに飛んできてください!」


というと、少し面食らった顔を見合わせて悲鳴を上げながら超高速で私の頭上を通過した。

 当然追いかけていたものもこちらに向かってきた。

 私は地面を思いっきり蹴ってこぶしを握り、襲ってくるものに走った勢いに任せこぶしを突き出すと、こぶしが思いっきり眉間に突き刺さり緑の血が吹き出ました。

 土煙が晴れるとそこにはぴくぴくと痙攣してる二股の巨大なサソリがいた。

私はサソリを殺し終わり、いまだに絨毯の上で抱き合いながら震えている高森兄妹に近づくと二人は私の姿を見て小さく悲鳴を上げ、さらに強く震えだした。

 私は何をそんなに震えているのだろうと思い自分の体を見て見ると、さっきのサソリの返り血が服に顔にベッタリと付いていた。


「ああ、そういうことですか。ではこれならいかがですか?」


といってから私は素早く着替えて顔の返り血を拭ってから何後もなかったかのように高森兄妹に向かって子供に警戒させないように笑顔を張り付けながら、


「大丈夫でしたか?高森真様、叶様」


「「ありがとう!お姉ちゃん!」」


と口ではいっていますが、足はまだ震えていました。参りましたね。私、子供には好かれないんですよね。何ででしょう?

 餌付けしようにも私、料理があまり得意ではないんですよね。どうしましょうか?と考えていると一つ思い出したことがありました。


『そういえばさっき歓迎会で、、、』


と思い、アイテムボックスを探るとやっぱりあった!

 私はアイテムボックスの中に入ってあった歌海君の作ったお菓子の箱を二人の前に差し出す。たしか、歌海君が『俺のお菓子を普通に楽しんでくれる人がこんなにいてくれたなんて感激っす!これよかったら貰ってくださいっす!』だったかしら?とにかく彼の作るお菓子は一般人にとっては依存レベルで欲しいものらしい。


「「いいの?お姉ちゃん?ありがとう!」」


といって私の持つお菓子をひったくるように手に取って中身を空けだしました。

 中にあるお菓子はバスケットに入ってあるお菓子で、丸くて白い可愛いお菓子や、マドレーヌなどの焼き菓子がたくさん入っていました。


「「わぁーー!いいの?これ食べていいの?!」」


私が小さく頷くとおかしのバスケットをむさぼりだした。なるほど普通の人はこんな反応なのか。

 

「「ところでお姉ちゃん何でここに来たの?」」


「私はあなたたちに力を貸してほしくて来ました。どうか手を貸してもらえませんか?」


と聞くとしばらく考えたふりをして顔を見合わせ、


「「いいよ!何をすればいいの?」」


「えっとですね。あなたたちに手伝っていただきたいことはですね、、、」


というと二人は顔を見合わせいたずらを思いついた子供のような表情をして私のほうに向き直り、


「「うん!いいよ!その代わり、あとでお兄ちゃんのお菓子をいっぱい作ってもらえるようにお願いしてね♪」」


「はーわかりましたよ。頼んでみます」


といいながら彼に払う材料費と手間賃を頭の中で計算し始める。


「よし!ではいきましょうか!あの彼らを手伝いに!」


と私は海上を走ってゲートへと再突入し、双子は不思議なじゅうたんに乗って飛んで突入します。

待っていてください!皆さん。



〈歌海 綺星〉


ん?なんだか正義じゃなかった勇さんの気配が消えたような気がする。俺も警戒しておこう!

 と探しておくと階段に着いた。しかし勇さんがなかなか来ないことに不信感を覚えていた時、一つ勇さんが言っていたことを思い出した。


『歌君もし俺が合流地点に十分くらいしても来なかったら先に進んで。ここの主はもしかしたら、、、』


といっていたので俺は少し考えて階段に罠がないことを確認し、自信を持って走り駆け上がりました。

 階段の上には石像が等間隔に並んでいる廊下がありますが、何か違和感のようなものを感じました。関節に隙間があるような気がするのと、丁度剣を振るうところに傷跡が目立つことです。おそらく数百年前まではカーペットで石畳の傷が隠されていたのでしょう。

 俺は一応石像に当たらない場所に移動し、石像をいくつか収納しようとしましたが、急に俺のほうを向いて剣を振り下ろし、薙ぎ払い、突き襲い掛かってきました。

 おそらく感圧板が踏まれると作動するという魔道具ではなくからくりなのでしょう。石像があった場所には地面から延びる鉄棒が突き出ていました。

 俺は慌てて身をよじって躱し、からくりの剣を足ではじき、すぐさまその場をはなれ、バングルをハンマーに変えて石像兵士に向かって構える。

 石像兵士たちは次々に持ち場を離れガシャガシャと足音を鳴らして俺を取り囲うように動いてきた。

 俺はハンマーを強く地面に打ち付けて床は石でしたので、シトリンの光を地面に注ぎ込み、床を崩壊させ、数体だけ残して残りを地面の大理石の中に呑み込ませました。

 残った石像兵士に対してバングルを苦無に変形させ、石像兵士の鎧の隙間に投げて刺します。そしてうっすらと繋がっている糸にモルガナイトの光を流し、浄化を試みます。ですが、全く変化がありませんでした。

 俺は仕方がなく苦無を変形し、全身をバラバラに分解し壊します。

 その後、俺は石像兵士を収納し、呪いや他の人物の魔力反応がないことを確認して安堵とと同時に疑問が浮かんできた。

 収納が終わり、探索を再開します。

 そして特にめぼしいものといえばお宝の部屋があったくらいだったが、また罠があった。

 また上に続く階段を発見し最終的に大きい扉を見つけた。しかもその奥にはかなり巨大な魔力反応とそれとは少し違う力の反応があった。

 未知なものに警戒するのは人のさがというもので、俺はしり込みをしていると扉から重厚な音が響き、両扉が開きます。

 俺は意を決して扉の中に入るとそこには全身にローブを着た人と、玉座の真上にははりつけにされた社長と、勇さんがいた。


「勇さん!社長!」


「安心しろ。こいつ等は生きている。辛うじてだがな」


と性別がわからない声でそうローブの人が続ける。


「貴様にはまだやってもらうことがあるので自力でここまで来てもらった。ご苦労だったな。ではこちらに来い」


といって俺を手招く。もちろん俺は従うつもりはないため、


「断る!早くその二人を開放しろ!」


「おいおい人間の世界では交渉の際には一方的に要求を突きつけるものなのか?それだと俺にメリットがないではないか。貴様も条件を提示するべきだな。それが交渉の基本じゃないか?」


「俺が手伝えば二人を開放するのか?」


「ああ、約束しよう」


といっていたが、声音に若干の違和感を感じ、俺は嘘だと断定して、バングル弓に変化させ、構えました。


「・・・何のつもりだ?」


「お前の声には嘘が混じっていた」


「フハハハハハ。俺ももっと演技力を磨かないとなぁ。その通りだ。こいつ等も使うんだ。生贄としてなぁ」


というが早いが俺はすぐに矢を放ち、ローブにいくつもの火が付き焼き尽くされ、素顔があらわになりました。

 そいつの顔は彫刻のようにきれいな中世的な顔をしていましたが、笑い顔はかなり歪んでいました。しかしおかしいことはそれだけではありません。そいつには火傷はおろか煤一つついていない用でした。

 その魔王は自分のローブがなくなったことで少し感心したように「ほぅ」と漏らしてから完全にこちらを振り向き、


「貴様よく吾のローブを焼き尽くせたな。ほめてやろう。これなら役に立つな嬉しい誤算だ」


といって俺の真正面に立ち両腕を広げます。

 俺は何かやばい気配を感じ、周囲にエメラルドの光を纏わせた矢を放ち、樹木を生やして魔王を拘束した。

 すかさず俺は槍に変化させ、雷を纏わせた一撃を魔王の肌が露出している場所、つまり口にめがけて突進し、突き刺そうとしました。

 しかし、それはぐにゅぐにゅとした柔らかいゴムみたいな感触がして止まってしまった。

 素早く俺は槍を引っ込めてその場を離れる。勇さんが言っていた。聞かなかった攻撃は一度引いて再び攻撃を仕掛けることが戦いの基本だと。

 魔王は拘束している樹々を解こうともせずに、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべていました。

 俺は少し不振に思い、距離を取って観察していると俺が放った精霊獣の魔力を吸収しているのを発見して、攻撃するのをいったん中断し、どうしようかと考えを巡らせます。


基本的に妖力と魔力はほとんどイコールと考えていただいて構いませんが、精霊獣、聖獣の力は別物と考えてください。

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