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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M0K5 地球侵略行為11 魔界6

  牢の中の人はみんな女の私でさえ見惚れてしまうほどきれいですが、みんな目が死んでいて顔に生気がない。早い話絶望をした表情していた。

 私がペタペタと裸足で歩き近づく音がして体をがたがたと震わせる人や目に希望が浮かび上がる人などがいるのを心苦しいですが無視して、伊澄日向先輩を探しましょう。

 その牢屋の中に一際ボロボロな牢屋があった。私はそこの牢屋に近づいて中を覗くと、そこには変わり果てた姿の伊澄先輩がそこにいました。


「はっ!!!伊澄先輩!!今助けますから。ごめんなさい遅くなって。ごめんなさいごめんなさい」


と気が付くと私はボロボロと涙をこぼしていました。

 私は震える手で牢の柵を握り思いっきり曲げ、中に入ってから先輩に駆け寄り、先輩の頬を軽くたたき、私のほうに向ける。


「え?あ、彩ちゃん?ウ、嘘?い、いや来ないで。私の記憶をかき乱さないで!!!私を壊さないで」


と目を白黒させて鎖をガシャガシャと鳴らしながら、発狂してしまいました。

私はごめんなさいとは思ったが、伊澄先輩の頭を押さえて額に指をつき、


「『スリーピングショット』」

と唱えると糸が切れたように首がガクンと項垂れて気を失いました。

 私は一応先輩かどうかを確認するために先輩の記憶を少し見させていただきました。

 その記憶は壮絶なもので私は吐き気をもよおしましたが、ぐっとこらえてから、更に記憶を掘り下げると、改ざんもしくはコピーされた形跡が見当たらなかったため本人と断定して、先輩を担いで一緒に脱出しようと全員に通信を始めました。


『もしもし月姫ちゃん伊澄先輩を確保したわ。歌海君と合流したらすぐにお願い』


「クッククククッククク満足したか?人間よ無駄な努力は楽しかったかぁ?感動の再開だな」


と影から魔王が出て来た。

 私は髪の毛に隠していたネックレスを伊澄先輩の首にかけてそっと降ろし魔王の方に向かって時間稼ぎを始めようとすると、ポンという軽い音がしました。

 魔王はその音に反応を示しませんでしたが、私は作戦がうまくいったと笑いたかったが、ぐっとこらえていると、


『清水さん今こちらに来た女性、本人であることが確認取れました。伊澄日向さんです!』


私はその報告を聞き笑顔をこらえきれずに自然と笑みがこぼれた。魔王は怪訝そうな表情を上げて、


「何が可笑しい?まだ壊れるのは早いぞ?」


といってきたので私はアイテムボックスから自分の戦闘用の服を取り出し着込むと、魔王の方を向いてから、


「それでは魔王様。私は帰らせていただきます。残りは私の同胞が始末をつけさせていただきますので」


というと私の足元から光が出てきて、次の瞬間に目の前には月姫ちゃんと隣には歌海君がいた。


「ありがとうね月姫ちゃん歌海君。」


というと周りを見回したところ、ここは魔王城の外でしたが何か違和感があった。あ、そうだ魔族軍がいないんだ。と考えていると勇君が降り立ってきました。


「清水さん大丈夫ですか?伊澄先輩は大丈夫ですか!」


「落ち着いて勇君、先輩は永く魔王に慰み者にされていたから精神をひどく病んでいるの。勇君少し協力してくれる?」


「はい、わかりました。では俺は何をすればいいのでしょうか?」


「えっとねあなたの魔力の力で彼女の精神を保護してほしいの」


という説明をすると勇君は少し考えている。


〈聖 勇者〉


『もしもし月姫ちゃん、伊澄先輩を保護したわ。歌海君と合流したらすぐにお願い』


え?伊澄先輩?あの人って確か数年前に行方不明になったはず。この世界にいたのか。

 俺はすぐに月姫ちゃんの場所に急ぐと、丁度清水さんと月姫ちゃん歌君に囲まれて倒れている伊澄先輩がいた。

 

「清水さん!大丈夫ですか?!伊澄先輩は無事ですか?」


「落ち着いて勇君、先輩は永く魔王に慰み者にされていたから精神をひどく病んでるの。勇君少し手伝ってくれる?」


「わかりました何をすればいいですか?」


「えっとねあなたの魔力の力で彼女の精神を保護してほしいの」


といわれて少し考える。確かに出来る事はできるのですが、理論上は。初めてですねこれは。

 俺は方法を考えたのち、フュージョンディスクを巳モードに変えて伊澄先輩の上に浮かべて土属性の魔力を流して丑モードを二発撃ち込み、離れる。

 初めて使ったのですが、理論上は精神の治癒に使えるはずですが、うまくいったようです。土属性で丑モードを使うと、症状の進行を遅らせてこれ以上広がらない転移しない様にする効果があります。

 

「清水さん多分うまくいきました確認お願いします」


と言ってから離れると清水さんは額に指を当てて確認し、頷き俺のほうを向き出来たといったので俺も安心できた。


「あのーそういえば社長は?」


「あれ?確かに社長どこ行ったの?」


「少し待っていてください。えっとですね、ああ、いました。罠に引っかかって絶賛無数の敵と戦闘中ですね。…ですけど余裕みたいで思いっきり笑っていますね」


「おう、じゃあ大丈夫そうだね。それで清水さん。これからどうします?」


「そうね、私は伊澄先輩を本社に連れて帰って治療を開始するわ。勇君と歌海君は魔王城の露払いと宝の回収。これ地図ね?月姫ちゃんは私と一緒に来てゲートの周囲の警戒をお願い」


というなり清水さんは伊澄先輩を抱き上げて走り出そうとしましたが、


「あ、ちょっと待ってくださいっす清水先輩。ちょっと仕掛けをっと。あ、もう大丈夫です」


と言ってから清水さんから離れる。


「これで魔王はこの人を探知できないはずです」


「ありがとうね歌海君。」


というなり清水さんは全力で走って見えなくなってしまいました。


「では私も失礼しますね聖先輩。歌海さん」


というと月姫ちゃんもカスミに乗り影の中を走って移動を始めました。


「歌君さっきのは?」


「ああ、勇さんもご存知の通り『消えゆくパンの道しるべ』ですよ最近気づいたんですが、発信機とかにも絶大な効果があるみたいで」


「何で分かったの?もしかして付いてたの?」


「うん。帰ってからカバンを見て見ると発信機があった。逆探知したら小栗さんだった」


「怖い!!!」


「うん本当に恐怖だったよ。まさか彼女があんなに俺のお菓子に執着するとは思わなかった」


「そのことについては後で考えるとして行こうか」


といって俺たちは魔王城の中に入る。

 

「何か俺が前入った世界での魔王城とは違うな。暗い」


「こんなもんだよ。この暗いのって魔王の趣味なのかな?」


「というより魔王の魔力かな?あとで社長にでも聞いてみるよ」


と言ってから俺たちは分担して宝物を回収することにした。

 俺はまず一階にある医務室に向かうことにした。医務室の部屋はかなり大きいですが何もなく、妙に薄暗い多分吸血鬼のような日光が苦手な種族でもいるのかな?

 などと考えていると部屋の中央に大きな鐘があります。どこかで見たようなと考えていると思い出しました。あれって伊澄先輩の武器じゃないか?あの人の武器はベルだっだからね。確かあの人が失踪したのは八年前だったっけ?

 そんなことを考えているが、その鐘を収納すると部屋全体に魔法陣が浮かび警報が鳴りました。

 やばいと考えた時にはもう遅かった。次々に部屋に魔族が集まり、身動きが取れなくなってしまった。仕方がなかったので自爆覚悟で魔導銃を亥モードに変えて正面に向かって放ち、衝撃波で自分も傷つきましたが無視し、魔族の死体をすぐに邪魔にならないように収納する。数回繰り返すと医務室がボロボロになって壁が破壊されていた。


「やっちゃったぜ♪」


といって俺は医務室を後にしてから部屋を物色していくことにした。

 武器倉庫に行ってから片っ端から武器を収納して、食糧庫に行ってはすべての食料を収納して奪い、もはや強盗というか空き巣?と毎回考えるよ全く。


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