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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M0K5 地球侵略行為12 魔界7

〈歌海 綺星〉


 魔王の城は正面に大階段があり、両サイドに通路が伸びている俺たちは両サイドの通路からつぶしていくことになった。

 ガラガラ!という音が遠くから響いてきていた。さっきの方向は勇さんが向かって行った方向だな。ってことは何かしたのかな?

 気にせずに俺は歩いて片っ端から扉を開いていく書類が置いてある部屋や、空き部屋が多数ボロボロの

園芸用の備品室を見るに全く使われていない。

 食糧庫や、魔物の素材庫も見つけた。俺は鑑定を使えないため、あとであのおばちゃんに詳しく見てもらうとして、一度俺はすべての食料品を収納していくと、ガサガサという音が響いてから、虫が大量に出てきて扉の前に集まり、何か人型になっていった。

 

「コソ泥がやってきたようだな、この崇高なる魔王城に何の用だ?」


といって出て来たのは虫とは思えないくらいかっこいい武士だった。武士は腰に着いた虫の足のような刀に手をかけていつでも抜刀ができるように構えて来た。まあ確かにこれはコソ泥といわれてもしょうがない。と考えてはいたが、抵抗は使用と考えバングルに魔力を流してナイフに変える。


「すまなかったな食事中だったか?俺は大事な人を助けに来たそのついでに迷惑料としてもらうことにした。元々はそっちのほうが俺たちの世界で略奪に殺人をやってきたんだろうが!」


というときょとんとした表情をしていた。まあ表情は一定で分からないけどね。


「なに?貴様はコソ泥ではないのか?」


「俺たちはさっきも言ったように助けに来ただけだ。」


「それはすまんかったが、食料を奪おうとするものを逃がすわけない」


といって襲い掛かってきた。

 その虫の一撃は、背中の翅も相まって目では全く追えない速度で居合切りをしてきた。俺はその一撃を反射でないで受け止めて、返しに腕に向かってナイフを振った。ガキン!という音がして弾かれます。

 

「硬っ!!」


すぐさまその場を飛び去ると、武士はその場に佇んでいて、自分の腕を見てにやりと笑ったような気がした。


「ほう貴様、なかなかやるな某の腕に傷をつけるとは、久々に楽しめそうだ」


といっていたが俺は楽しむ気はさらさらないので速攻で勝負を決めにかかることにした。

 ナイフを巨大なハンマーに変えてルビーの光を纏わせて正面から殴りにかかる。

武士は刀で受け止めようとしたが、受け止めた瞬間に炎が全身を包み込み焼き尽くした。


「やったか!」


とうっかりフラグを言ってしまった。フラグの通り炎が消えるとそこには装甲が焦げた武士が立っていた。


「フハハハハハ感謝するぞ人間久しぶりに風呂に入りたいと考えていたところだ。よごれを消し飛ばしてくれたこと感謝する」


といってはぴんぴんしていた。燃えないのかこいつ。虫の癖にじゃあ次かな?

 と考えているとさらに速い速度で抜刀攻撃を仕掛けてきた。俺はそれを受け止めきれず、思いっきり吹き飛んでしまった。俺はバングルを使って城の壁を破壊して、何とか衝撃を逃がす。

 そして体勢を変えてから高速で思考を巡らせてから考えているとふと思い出したことがあった。そういえばアイテムバッグの中に殺虫剤を入れていたのを思い出した。

 それを取り出して、聞くかどうかはわからなかったのですが、念のため矢の先端に付けて武士の口に向かって撃ちます。すると武士は案の定矢を切り落としましたが、先端に着いた殺虫剤は武士の刀に触れてボロボロになってへし折れました。


「は?なんで崩れたん?」


「ば、馬鹿な!なぜだ貴様何をした!」


「答えるかよ。自分で考えな!」


というなり俺は殺虫剤をバングルに仕込んでから、サファイアとグリーンベリルの光を纏わせて、矢を番える。そして武士に向かって放つと武士は半身を反らして躱す。俺はそれを見越していたからわざと避けさせた。

 矢は壁にぶつかり力なく床に堕ちます、。少し時間がたってから矢から水と風が出てきて、殺虫剤が武士の周りに散布された。


「ぐぁぁぁーー!き、っ貴様ぁ!ゴッホゴッホ!」


といってから武士はぐっずぐずになって崩れていった。

 武士の死体に近づくと大量の虫の死体が転がっていた。確かにこれなら崩れたように見えるね。だって殺虫剤が付いたところの奴が死んでるんだからそりゃあそう見えるな。

 回収は不可能とみて追い殺虫剤をしてから、食糧庫を出ていく。多分さっきのは幹部なのかな?と考えながらさらに城を歩いていくと、見上げるくらいの両開きの大扉があった。

 俺は覚悟を決めて扉を開けると蜘蛛の巣とほこりだらけの図書室があった。図書館の様子を見るにそんなに使われていなかったようです。

 今回は中に誰もいないことを調べるために探索を開始しようとしましたが、あまりにも埃がひどいので、バングルを扇に変えてから、グリーンベリルとモルガナイトの光を纏わせて軽く仰ぎ、埃をひとまとめにし、ついでに浄化する。

きれいになったところで探索を開始しようとしていると、


「お兄ちゃんだぁれ?この部屋をキレイにしてくれたの?」


と唐突に聞こえてきた。

 俺はその声がした方向に目を向けると幼児がいた。その子供は本棚の影から半身を隠して俺をじっと見つめてきました。


「ありがとう!優しいお兄ちゃん」


と子供ははにかんで笑った。何か違和感があったが俺はうっかり警戒心を解いて少女に目線を合わせて、


「こんにちは。君はここで何をしているの?」


「メアはここでご本を読んでいるの兄ちゃんも一緒に読もうよこっちに来て?」


といって俺の手を引いて机に案内して俺を椅子に座らせてその膝の上に座る。


「えへへへ」


「どうしたの?」


「んとね、えっとね嬉しいの。メア、いっつも一人でご本を読んでいたから、たまに大人の人が一緒に読んでくれたけどすぐにいなくなったから。寂しかったの」


といってから違和感の正体に気づいた。あ、そういうことかこの子が身に纏っている魔力の正体は呪いだ!しかもかなり濃いドロドロした重い呪いだった。

 

「お兄ちゃんはいなくならないよね」


といいながらメアちゃんは目が緑に光った。

 俺はそれに気づかないふりをしてこっそりとモルガナイトの力を籠めて、一緒に本を読んであげることにした。


「メアちゃんだっけ?君はここから出たいと思わないの?」


「それは、思うけど、グリモワール様がここから出ちゃダメだって言ってたから」


といいながら目からぽろぽろと涙がこぼれていきました。

 俺は慌ててメアちゃんの頭を優しく撫でて慰めながら慈愛の目で呪いを霧散させていく。

 メアちゃんはうれしそうに目を細めてくすぐったそうにしていると、ふと机の上に置いてあった本に目を向けて、開き、更に嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。


「お兄ちゃん優しいんだね。まるでおとぎ話の騎士様みたい。えっへへへへ」


「メアちゃんはこの部屋から出たいとは思わないの?お外にはいろんなものがあるよ?」


「うん。本当はメア、お外でいっぱい遊びたい。お外でお友達を作って一緒にご本を読んで、で、でもメアのせいでみんなお友達が動かなくなって。う、うぇーーん」


と大泣きをして呪いがより吹き出してしまった。俺は呪いの力を抑えようと全力で聖属性を決めましたが、苦しんでいたのをみて、必死で考えてあることを思いつきました。


「ごめんね『空に憧れる塔姫』」

というとメアちゃんの髪の毛が編まれていき、花のカチューシャが付きました。


「え?これ何?お花?」


「うん。そうだよよく似合うよ?メアちゃんはこれでお外に出ても問題ないよ。一緒に出ようか」


といって俺はメアちゃんの手を引いて一緒に城の正門に移動して出ようとすると、


「何のつもりだ?貴様その呪い姫を返せ!そいつは外に出してはいけない存在だ!」


という声が響き、後ろを見ると本を持ってモノクルを付けた三白眼の白衣を着た男性が立っていた。


「ひっ!グリモワール様!」


といって俺のズボンのすそをぎゅっと握っていて怯えていた。


「なんのつもりってあのさぁ、少女をあんな管理が行き届いていない場所に押し込んでおくって虐待だろう。この子の呪いを何とかできたから外に出そうと思っているんだが文句あるか?」


「き、き、貴様ぁー!そんなことができるとでも思っているのかぁ!いいか!教えてやる!そいつはな!このボクと兄で数年研究しても利用方法が見つからなかったのに!いったいどうやった!こんな貴重な研究材料をみすみす逃がして溜まるかぁ!!」


といって襲ってきました。

 研究者なのに肉弾戦を仕掛けて来たので、俺はバングルを使って捕縛してトパーズの光を纏わせて感電させる。


「アババババババーーーー」


といってから焦げて倒れました。


「さて行こうか」


「っ待ってお兄ちゃん!危ない!」


といってメアちゃんは俺を押したが、力が足りず押そうと頑張っているだけでした。俺はすぐさまバングルを張り巡らし、防御する。


「なんだ!」


「クっくくくくハッはっはっハハハハハばぁーかめ!俺は不死身だぁ!」


何とさっきのグリモワールが生きていた。しかも複数いた。全くおなじ顔が十人二十人とそろうと結構不気味だな。それでさっき投げてきたものはっと何だこれナイフか?にしては切れ味も悪いし強くなさそうだな。


「お兄ちゃん気を付けて!グリモワール様は薬物使いだから毒が塗ってあるかも!」


「ホウそんな言葉まで覚えていたとは誉めてやるぞ?メアよ。さあこっちに来なさい」


「いや!メアはお兄ちゃんと一緒に城を出るの!邪魔しないでよ!」


というと共にカチューシャの花が枯れました。

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