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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M0K5 地球侵略行為8 魔界3

〈藤井月姫〉


 私は周囲の魔族の位置を確認する。自分からの距離をミリ単位まで正確に。清水さんからお借りしたスキル『座標マップ』で、立体まで把握する。感覚を研ぎ澄ませます。

 魔族は私が怖くて動けないでいると勘違いしたのか、じりじりと近寄ってきて、こらえきれなくなったのか襲い掛かってきた。よく見ると股間が盛り上がっている気持ちが悪い。ここに来たタイミングで影に潜ることはできなくなっていた。

 私は突っ込んできた下級の魔族を半身をずらして、通りざまに切り裂き、腹に一撃を加えるとかなり勢いがあったのか柱の上のほうに突っ込んで上半身が埋まった。

 私の反射神経を警戒してこぶしを握り殴るポーズをしながら走ってきたのを、柔道の背負い投げの要領で床に埋め、小太刀を振るい燃やす。


「ングーーンゴーー!!!!!!」


と魔族は悶絶しながら動かなくなっていった。なぜか変なにおいが漂ってきたが、無視して、私から襲い掛かりに行く。

 武器を大槌に変えて柱の近くにいた魔族に向かって大槌を振るい、柱ごと砕く。

 魔法を使って来ようとしてきた魔族に対しては和弓で魔法を撃ち消してそのまま撃ち抜く。

 逃げようとする魔族が数人いたので、薙刀で真横に薙ぎ払い上半身と下半身を輪切りにする。

 どうやら影に入れなかった仕掛けは魔法陣を使って、要に魔族の命を使うことで人の指定や、制限等を設置でき、魔族で囲むことで私がいくら脱出しようが彼らが私を囲むことで私にしか効果がないようになっているとなるほどよく考えられています。

 ですので魔族が半分くらいに減ったことで、魔法陣にほころびが出来て影に干渉ができるようになりましたので、カスミに乗り急いで脱出する。

 外に出ることに成功し、カスミに預けていた伊澄さんの容体を確認する。そうすると何かおかしいことに気が付いた。私は袋からカンテラを取り出そうとしたら、ゴゴゴゴゴゴ!と鈍い音が響き城の正門が開いた。

 そして先いほど戦っていた魔族がぞろぞろと出て来た。私は疑問を解決するために伊澄さんに向いていたので、カスミに魔族の相手をお願いることにした。


「ごめんカスミ少しの間お願いね?」


というと、カスミが魔族に向かって走っていった、カスミと魔族の戦闘が始まろうとしたとき、急に魔族たちの頭がはじけ飛びました。

 私は一瞬何が起きたかわからず、ポカンとした表情をしていたと思います。そうしていると、羽の生えた人がやってきました。


「月姫ちゃんっていっつもピンチにあってない?」


という声を聴いて現実に引き戻されます。そして先輩に軽く挨拶をしてから、私は伊澄さん?に目を向けて雲外灯を取り出してかざす。

 案の定この人は伊澄さんではありませんでした。体がぐっずぐずに崩れたからです。私は魔王に騙されたことに気づいて憤慨していると後ろから聖先輩が近づいてきた。


「月姫ちゃんどうしたの?」


と涙を流す私の後ろから声をかけてくれた。私は事情を簡潔に説明すると、聖先輩はうーんと目をつむり目を見開いてから、


「分かった。俺も手伝おう何をすればいい?」


と聞くと、私は作戦を立て直してから、


「申し訳ないですが。歌海君を探してきてくれませんか?彼が作戦の要なので」


聖先輩は頷くとまた飛び立って歌海君と一緒にやってきました。


「藤井先輩どうしたんですか?俺が必要って聞きましたけど」


と歌海君がきょとんとした顔をしていたので、作戦を説明していると、聖先輩は歌海君の替わりに軍勢をかき乱してせん滅してくるといって、飛んでいきました。

 


〈聖 勇者〉



 俺は歌君を月姫ちゃんに届けてから歌君の替わりに魔族の軍勢の様子を見に行く。中央のほうは大惨事になっていた。というか眼下がかなり悲惨なことになっていた。まさに地獄といっても過言ではない。

 中央はいまだに剣を振り回しながら踊っている兵士がちらほらといたり、巨人が樹々に絡まっていたり、燃えて乾いて干物になっている魚人がいたり、これもう俺必要ないんじゃないのか?と考えているくらいだ。

 俺は残った魔族を一掃しようとしてフュージョンディスクを酉モードに変えて放り投げ、子モードと辰モードを撃ち込む。

 ディスクから放たれたビームは空中で何発ものレーザーに分かれて枝分かれをしていき、地面に到達する前に直角に曲がり、魔族の頭を次々に撃ち抜きました。俺はこれで全部の魔族が始末ができたと思っていたら、四方向のゲートの近くにいた魔族がそれぞれの方法でレーザーを受け取めたり、地面に融けたりなどをして躱した。

 俺はフュージョンディスクを一旦回収して、下を見ると地面が真っ赤に染まっていて、魔族の死体がゴロゴロ転がっていました。

 俺が周囲を探索すると残りの魔族反応は十人しかいませんし、しかも歌君の呪いが効いていないところを見ると、かなり高位の魔族だということがわかる。幹部が勢ぞろいかな?と考えていると歌君がやってきて、


「ごめんごめん勇さん。今呪いを解除するよ」



といって、手をかざすと地面に広がっている血とはどこか違う赤が、血の赤色に変わった。

 じゃあねといって手を振り歌君はまた魔王城に向かっていく。俺は地面に降り立ち、魔族の反応が近づいてくるのを待っていると、俺を囲むように一定距離を取りながら、幹部魔族?がやってきた。


「さっきの魔法は貴様か?いったい何をした?」


と武人っぽい魔族が声をかけてきた。


「先程の魔法とは?」


「ふざけるな!われらの同胞が貴様の奇妙な魔法のせいで同士討ちをしてしまったのだ!」


これを聞いて俺は合点がいったとばかりに首を縦に振り、それを肯定と受け取ったのか剣を抜き俺のほうに構えている。


「そなたらは手を出すなよ。こいつは俺の獲物だただ逃がさないようにしろ」


というと魔族たちは何か結界を張ってきた。

 俺は結界に向かってテクテクと歩き、結界の壁を叩くと、魔力が少し吸われる感触があった。これだと卯モードは使えないから素早く作戦を立て、魔族に向き直ると、魔族は自信満々に、


「ほう、作戦は決まったのか?まあ何をしてくれてもいいぞ?どうせ無駄なのだからな。何なら遺言を言ってもいいのだぞ?貴様の仲間に伝えてやろう」


と自信満々に言ってきた。

 俺は魔導銃を収納して、長い棒を取り出すことにした。久しぶりに本当に近接しようかな?あ、この坊は唯々硬くて壊れない特殊な武器で、隕石でも持ってこないと傷がつかないくらい硬い。

 俺は棒を上に持ち上げてぶんぶんと振り回し、槍のように構えて魔族を見ると気を引き締めた。多分こいつは生粋の武人のようです。ですが俺のは関係ありません。蹂躙します。



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