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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M5K0 アフロディア 34

「園田社長。彼らをお願いしてもよろしいでしょうか。遺品についてはあとで調査班に渡しておきますが、詳しくは彼らが一番よくわかっているはずので」


というと、社長と幹部の方々に会釈をして部屋から出ました。

 久しぶりに本社の地下にいたので、俺はいくつか用事がありましたので、順番に回ることにしました。蝶理研究班に、歌君が釣ったうろこが宝石の魚に金の魚に銀の魚などの魚をバケツごと取り出して、黄金魚の味の感想を伝えて、注意点を言う、


「この黄金魚は刺身でも全然いけるし、てんぷらにすると意識が飛ぶから、食べるときは絶対に二人の時に交互に食べてください」


と言って去り、次に工房班に向かい、俺の武器の魔導銃が二丁とも壊れたことを伝えて、ほかにドラゴンのうろこや鉱石などを渡して工房班のお叱りを受ける。

 次に研究班に向かい、増幅石を渡すと研究班は新しい素材に喜び、前回渡したラメツリーより喜んでいました。

 最後に魔王の核を渡す班と、迷い人の遺品を渡すための班と、めったに行かない二つの班に行きますが、行くこと自体があまりないので迷いかけます。

 一つ目の班は『情報班』と言って魔王の核を解析して魔王の情報を抜き、調査班の記録をもとにその世界の情報を入れて、ニューライフオンラインのアップデートに役立てる班です。

 工房班はエレベーターを降りてすぐ右にあり、向かいには倉庫兼研究班があり、工房班の隣には蝶理研究班があります。そして、エレベーターを降りて真っすぐ言って突き当りをすぐ左に情報班があります。

 俺は情報班の受付に魔王の核を取り出して、渡すと情報班は目を瞬きして俺のほうを向いて首をかしげてきました。その疑問はもっともですが、俺は嘘をついていませんので、鑑定を使うように言うと、情報班は合点がいったとばかりにそれを受け取ります。

 実は以前に俺の鑑定はそれほど性能が良くないといいましたが、情報班に配属されている社員たちはみんなとっても高性能な鑑定を持っていますので、ゲームでいうフレーバーテキストのようなものが見えるそうです。

 俺は後処理を情報班に渡して、遺品整理の班に向かうことにした。

 遺品整理専門の班は地下室の最奥に位置しています。この班の名前は『遺品班』と言ってもし異世界に行き、昔の迷い人たちの遺品や死体を見つけると、その仏を地球に持ち帰り、家族のもとに送り届ける班です。

 そのため、今回のケースのように生存している迷い人がいる場合は彼らに亡くなられた方の名前を教えてもらうことができますが、今はやめておきましょう。

 と俺はすべての用事を終わらせて、久々に帰ろうとエレベータが降りてくるのを待っていると、エレベーターの中に清水さんと見覚えのある高校生が降りていました。というか歌海綺星うたうみスター君でした。

 俺はすでに腕時計を外しているため見た目は元の25歳です。俺は清水さんと歌君を避けてエレベーターに乗ろうとすると、


「正義?いや、正義のお兄さん?」



と歌君が俺に気づき首をかしげています。清水さんはその一言を聞いて、笑いをこらえきれずに笑い出した。


「アッハハハハハ、スター君面白いね。勇君種明かししてあげたら?」


と清水さんはお腹を抱えて大爆笑をしていたので、俺は言われたとおりに種明かしをすることにした。

 俺は腕時計を取り出してメモリを17歳に変更し、伊藤正義の姿に変身する。歌君は漫画みたいに口をあんぐりと開けて驚いていました。

 俺はその表情を見てから、笑って元の25歳に戻り、どや顔を決め、歌君が元に戻るまで待つと、少しして歌君が石化から戻ってきます。


「え?正義、だよね?なんで?え?」


と驚いていますので、俺は説明もろともを清水さんに頼み、俺はエレベーターに乗り込み本社を後にする。

 

 〈歌海 綺星〉


「あの清水さんそろそろ笑うのをやめてもらえます?それにさっきのは」


と聞くとこの清水さんというきれいな大人の女の人に言うと、清水さんはしばらく笑った後息を整えて、軽く息を吐いて、ゴホンッとわざとらしく咳をして、


「ごめんね。あとで詳しく説明するから今は軽くね。あの人の本名は聖勇者ひじりブレイドあ、ブレイドって呼ぶと切れるから絶対に呼ばないでね。そして、今回君を元の世界に戻した人」


と簡潔に説明してくれました。

 俺は一言礼を言ってから清水さんの後について行き、エデン社の地下?にある部屋のいくつもある部屋の応接室のような場所に到着して、促されるままに座って、お茶を持ってきてくれた。

 

「じゃあいろいろと質問していくからね。まずは・・・」


と俺は清水さんの質問に事細かく答えていく。

 質問内容は普通の面接のような志望動機などでした。特に驚いたのは清水さんが正義と同期であり、同じくらい強いということでした。

 次に俺の能力について解説をしてほしいといわれましたので、初めにお菓子のことを伝えると、微笑んで聞いていましたので、次に呪いと、精霊たちのことを伝えると、ぜひ見てみたいといわれましたが、俺は現在ネックレスを持っていないため、出すことができないことを伝えると、清水さんはどこかに電話を始めました。

その後小一時間話をしていると、すたすたと人が歩いてきて、


「おーい清水さーんこれご注文の品」


と正義がやってきて俺のウェストポーチ型のアイテムバッグを片手にひょっこりと顔を出してきました。

 

「ついでに社長に許可を取って精霊獣たちが快適に過ごせる空間を使う許可を貰ったから。あ、これその場所の番号ね」


と言って俺のアイテムバッグと小さなメモ用紙を机に置いて正義は立ち去りました。

 清水さんは立ち上がり、俺を連れて扉がたくさんある部屋に入りました。そして清水さんは少しの間きょろきょろした後光っていない扉に近づき、横にある端末に何かを打ち込んでから、隣の扉を開けて俺を手招きしてきます。

 俺は扉の中に入るとそこには薄暗いけど幻想的な雰囲気を醸し出す森が広がっていました。森の中にはもちろん樹や水場に、岩、だけではなく雷のようなものに温泉と氷などごちゃ混ぜになっていました。しかし空気は澄んでいて、いつまでもここにいたいと思えるくらいです。


「さ、ここなら見せられる?」


と清水さんは俺を促してきましたので、俺はネックレスを見ると前に暗くなった宝石たちが復活していました。

 俺はネックレスから精霊獣たちを解き放ちます。すると精霊獣たちは以前見た時よりも大きく立派になっていました。

 小鹿は少し小さな角が生えていて、体つきも大きくなっていて、前回は俺の腰くらいだったのが今回は俺の胸の少し下くらいの大きさになっていて、

 リスは体が大きくなっていて、毛の模様は樹っぽくなっていて、耳も葉っぽくなっていました。

 イノシシも大きくなり、よく見ると鼻先に小さな角が生えていて、牙も大きくなっています。

 オオカミや蛇は全体的に大きくなっています。

 鳥は小鳥サイズからカラスくらいの大きさに成長して、頭には雷を思わせるアホ毛が生えていて、とってもかわいくなっています。

 カピバラはよく見ると背中に小さなドラゴンのような翼が生えていて、色が鮮やかな赤になっています

 ペンギンも大きくなっていますが、よく見るとフリッパーの先に爪が小さく生えてあります。

 トカゲも大きくなり、更にごつくなっていました。

 唯一変化が見られなかったのはクマくらいじゃないですかね。

と俺は彼らと戯れながら撫でていると、清水さんがちらちらとこちらを眺めて触りたそうにうずうずしていたのを見て、精霊獣たちに確認を取り、少しお願いをすると、精霊獣たちは俺の元を離れ清水さんに群がりだしました。


「どうでしょうか清水さん。こいつらは精霊獣と言って自然の力を操れるんですよ。しかも可愛いと来たものです。最強でしょう♪」


というと清水さんは先程のきりっとしたできる女のような雰囲気はどこえやらと、とろけた顔をしていました。

 俺はその姿をほほえましく見て、近くの岩に座り待つことにしました。そしてしばらく待っていると清水さんが見えなくなってしまったので、俺は精霊獣たちに戻ってくるように言って、ネックレスの中に戻しました。

 清水さんはスーツをはたいて直し、俺のほうに向き直り、あとで最終面接があるということを伝えて、一緒に元の世界に戻ってきました。

 俺は清水さんに一度アイテムバッグを渡して、今日は家に帰ることにしました。


翌日社長との面接はつつがなく終わり、結果は最終的に採用になりました。

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