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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M5K0 アフロディア 26

「そういえばさあなんでグウィネスがいるの?この辺りって精霊樹あった?」


『この森の空気は聖獣たちのおかげでいつでも精霊樹の代わりになっているから、私たちは滞在できるというわけだ。この空間は我が自由に行動できる数少ない場所なのだ』


という説明になんとなく納得がいきます。

 俺はこの涼しい空気と景色を見ながらアイテムボックスの中から輪切りにした木を取り出して※マークみたいに切り込みを入れる。切込みの中心に燃えやすい紙を入れて、スウェーデントーチの準備完成。

 鍋の中にはチーズを適当に切り、牛乳を入れて、準備を終わらせる。歌君を見ると、周囲に集まった聖獣たちと精霊獣たちと一緒に遊んでいました。

 なので、一人で準備を再開します。全粒粉パンに、ブロッコリー、ニンジンとシイタケ、鶏肉などを一口サイズに切り、用意を完了する。

 鍋を先に別の場所で火にかけてチーズを溶かしておく。その後、スウェーデントーチの真ん中紙に魔法で火を灯して鍋を載せて、準備完了。

 未だに聖獣たちと戯れている歌君を呼んで、食べようとしていますが、なぜかグウィネスがこちらをちらちらとみていたので、手招きをすると、喜んでこちらに飛んできた。


「そういえば歌君聖獣たちってご飯食べるの?」


「いや?こいつらは食べなくても大丈夫だって、というかもともと精霊獣たちもご飯はいらないって聞いたけれど、一緒に食べたいから上げてるんだよね。この子たちからしたら食事はおやつみたいな感覚らしい。特に正義の野菜やフルーツなんかは極上品らしい」


というので、俺は適当に漫画で出てきそうなくらい大きい皿を出し、野菜を山盛りにしておく。

 俺達が食べ進めると、聖獣たちも精霊獣たちも大喜びで、野菜にかぶりついている。オオカミまでキャベツやレタスにかじりついている光景はなかなかシュールですね。

 ご飯を食べ進めていると、グウィネスは子供みたいに口周りがベッタベタに汚れていました。それでも両手に鶏肉とパンを刺した棒を持っています。


「グウィネス。精霊にとっても食べ物って聖獣と似たような嗜好品扱いなのか?」


「ん?ああそうだな。だが私たちは一応食事で魔力補給できるぞ」


それは初耳。

 そんなこんなで晩御飯を食べ終わって、泉に向かってチェアを出し、くつろぎます。


「歌君。もしよかったらもう一泊する?」


「いいのか?するする(*'▽')」


というと、横たわるフェンリルのお腹にダイブしだす。俺もフェンリルのお腹に触れると、毛は意外と固く、聖獣は基本的に汚れることがないし、そもそも獣じゃないので獣臭はしません。

 俺は一度ここにいる聖獣を鑑定を使いながら見回してみることにしました。

 白いシカ ケリュン 属性 聖、癒し    

 白いリス キジムナー 属性 樹

 白いオオカミ フェンリル 属性 風

 白いヘビ ディアマト 属性 水

 白いイノシシ カムプア 属性 土

 白いトリ サンダーバード 属性 雷


がいる。氷や炎光と闇は、ここにはいないらしい。なぜかはわからない。

 俺は観察し終わり、先に寝ると歌君に言ってから寝ました。

 翌日外が明るかったので朝だと判断しましたが、ここは確か洞窟の奥のほうのはずです。なのに泉が太陽の光を反射してキラキラ輝いていました。


「なあグウィネス。一つ聞いていいか?」


「なんだ?」


「ここって洞窟だよな。しかもかなり奥のほう」


「ああ、何が言いたいか分かった。この場所は特別な場所だということは昨日話したと思うが、この場所は増幅石という光や熱を増幅させる石が地表からこの天井まで含まれていてな、そのおかげで太陽が出ている間には明るく、月が出ていたら月の光を取り込む性質がある」


ということらしい。

 俺は欲しいなあと言葉には出してはいませんでしたが、そう思っていると、何かを察したグウィネスは懐から石を取り出して、俺のほうに差し出してきました。


「増幅石だ土産にやる」


と言ってきたので、俺はありがたくもおらうことにしました。

 朝食を食べた後俺は椅子に座ってくつろいでいました。歌君は精霊獣たちを聖獣に預けて、泉で釣りを始めました。

 俺もやってみようかなと考えて、いつもの釣竿を泉に垂らして釣りを始めました。

 しばらく釣りをして分かったことですが、俺の釣竿ではこの泉の魚は全く寄ってこないです。歌君をちらっと見ると、歌君の周囲には色とりどりの魚がたくさんかかっていました。

 俺は歌君に近寄って、釣った魚を見てみると、精霊魚と出ていました。うろこが色とりどりのフリルのような魚で、まるで熱帯魚を見ているようでした。


「おう正義!釣れた?」


「いや全く釣れなかった。なんでかな」


「たぶんこの泉の魚は普通の魚じゃなくて、精霊に近い魚だと思う。現にこの魚たちからは精霊の気配がするから」


というとまた引っかかったようです。なるほどこの釣竿って魔力を餌にできるのか。と理解しました。

 お昼ご飯は、歌君の要望で精霊魚を捌くことにしました。見た目は熱帯魚のような魚でしたが中を開き、刺身にしてお皿に盛りつけると、まるでお花のようにきれいな見た目ですが、中には紫の身や、青い身など食指が動かないような刺身もありましたが、鑑定結果も毒はなく、生食が絶品だと見えたので、俺は覚悟を決めて紫の刺身を食べることにします。

 刺身はマグロの赤身みたいな食感で、かなりおいしかったです。青い刺身はタイに近い食感です。ですが、使ったしょうゆは普通のしょうゆだったので、かなり素材に負けています。

 刺身を堪能して、夕方には精霊魚のドリアを作り、食べましたが、この魚は生食には向いていましたが焼くや煮るとかの加熱調理には向いていなかったことに気づき反省しました。

 翌日、俺たちは軽く食事をした後サンダーバードに案内してもらい地上に出ました。地上波砂漠ではなく、荒野でした。

 歌君は地表に出た瞬間にツバメの道案内を使い、方角を示す。すると、俺たちの目的の街は、山のふもとの町ですが、全然違う場所についていましたそれにこの場所は、ギルドでは腕に自信がないと来てはいけないとされている場所でした。


「歌君ここやばくね?早く抜け出そう」


お互いの意見が一致したとき、近くの岩の影から、二足歩行のトカゲ。つまりラプトルのような生物が顔を出していました。

「クルぅ?」


見た目は厳ついですが、鳴き声は結構かわいらしいと思っていたら、岩陰からわらわらと出てきました。その総数おおよそ30匹


「なあ正義、こいつらって頑張ったら足にならないか?」


「歌君。俺も同じこと考えていた。そのためには数を減らさないとな」


というなり俺たちは行動を始めました。俺の武器の力がありますので、個体差はあんまり関係ありませんが、できれば俊敏で、体力もある個体がいいかな。と考えてそれぞれで選別を開始します。

 俺は酉モードで、歌君は足に風を纏うことで空を飛びました。続いて歌君はラプトルを囲うように矢を放つ。矢には深緑の光があることから樹の魔力で狩ることがうかがえます。

 囲うように撃った矢の着弾点からはニョキニョキと樹が生えて、あっという間に鳥かごになりました。

俺は次に、酉モードにしたままの銃を30発ラプトルに向けて放ちました。ラプトルの俊敏性を見るためです。

 結果は半分くらいのラプトルは避けられずに脳天に当たりそのまま絶命しました。。第一次の遠別は終わりです。

 俺は生き残った15匹に丑モードで飛びながら治療をしてあげます。その後、俺はDWTを卯モードに変えて、打つ前にラプトルに大声で、


「おい!今から打つ球を避けろよ!?」


といい、ラプトルの足元にめがけて放ちました。すると弾丸は鳥かごに木の枝で跳ね返り縦横無尽に鳥かご内を跳ねまわりました。

 ほとんどのラプトルたちは、最初は躱せましたが後半になるにつれて、へばってきたラプトルはどんどん撃ち抜かれていきました。歌君は、こっそりと回収してくれていますが、こいつらの肉はおいしくありませんので、回収する意味はあまりありません。

 しばらくは弾丸を補充したり観察したりしていると、ついに残り二匹のラプトルになったのを確認して、歌君は鳥かごの一部に矢を放ち、樹々を操作し捕縛してから鳥かごを解除しました。

 俺たちは捕まえたラプトルに近づき頭を撫でようとしましたが、威嚇していますので、強く威圧して、服従させます。

 ラプトルがおとなしくなったので歌君に頼んで、開放してもらいます。そして、ラプトルがおとなしい間に簡易的な鞍を作って取り付ける。

 ラプトルが起きたのを見計らい騎乗して、少し馴らした後地図とツバメの道案内を頼りに全力で走り出す。

 荒野には特にめぼしい生物や魔物、鉱物の類もありませんでしたので、走り抜けると、目的の町が見え始めました。街道沿いに着いたので、俺たちは人目につかないところで降りてラプトルを開放してやると我先にと逃げていきあっという間に見えなくなりました。

 街道沿いを歩いていると街道が何かおかしいことに気づきました。今までこの世界の街道は人がずっと通り続けて馬車が通ってできた獣道みたいな道のでき方でしたが、この街道は石が敷き詰められていて、撥水加工もきちんとしてあるというほかの国や町では考えられないような、技術力の差というかマンパワーの差というか。とにかくおかしいんです。

 俺は疑問を浮かべながら街道を歩き山のふもとの町に着きました。

 ふもとの町は人間やドワーフ、獣人などいろいろな種族がいます。町並みはほかにいた街とは違い、コンクリートのような謎の石造りの建物で、地面はきれいなアーチ状に並べられた石畳で、きれいなガラスと鉄骨まであるという懐かしい空気です。

 俺たちは冒険者ギルドに行きワームの下半分の換金をお願いする。受付によるとワームの下半分は馬車などのタイヤに使われて、肉は、使い物になりませんので、畑の肥料になるくらいしあありません。

 ワームの下半分は過去一いい買取価格で売れました。

 俺は受付で街の地図を貰い宿屋を紹介してもらい冒険者ギルドを出ていき、おすすめの宿屋に着きました。もう空は夕方でしたので、宿でチェックインして夕飯を食べました。夕飯は懐かしいジャンクフードです。魔物の肉で出来たパテにバンズと、いろいろな野菜と、フライドポテトで、懐かしい味です。かれこれ一か月くらい食べていなかったので、大変美味です。

 部屋はコンクリート張りで、ベッドは木造で二段、室内は水洗トイレとこの世界にしては豪華ですが、値段はほかの町の宿と同じ値段で、驚きました。

 

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