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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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番外編ツーライフオンライン

[あるプレイヤー視点]

〇月☓日

 僕は今日遂にあの話題のツーライフオンラインを買ってしまいました。このゲームは専用の機器でするので、正直ふつうのVR ゲームを買ったほうが安上がりです。ですがこのゲームは大金をかけても買うほどの価値があります。

 僕はあまりのうれしさでスキップしたいのを必死に抑えて、家に帰ります。前々から仕事を頑張って業績もたくさん作っていたおかげで、二週間の有給休暇をもらうことができました。実はずっと上から有給使ってくれと言われていましたので、ありがたくがっつり使わせてもらうことにしました。

 家に帰る前に近くの店を回って引きこもる準備を始めます。家に帰り買ってきたものを収納に入れ風呂に入り、ゲームを始める準備を万端にして、ゲーム機の箱を開ける。箱の中には真っ白なサンバイザーみたいなものとコードと取説が入っていました。

 早速始めましょう。僕は真っ白なサンバイザーをはめてコードを電源につなぎ耳の横につ いているボタンを押して寝転がりました。次第に視界が暗くなり、まるで自分の体がなくなったかのような感覚を覚え、次の瞬間、目の前に一人のお爺さんがいました。

「ほっほっほ。よう来たな人の子よまずは座りなさい。そして茶でもどうだ?なに?自分の姿がわからない?そうじゃったなではそこの鏡で自分の姿を思い出すとよいぞ?」

と、お爺さんが言うので視点だけは移動できるので鏡のほうを見つめると一人の人型がありました。このゲームはちょっと調べて情報によると一度作ったアバターは再生成と二つ持つことができなくて、異性のアバターを作れないということです。

 僕はせっかくなので、イケメンの青年の姿を作ることにしました。髪は目にかかるくらいの青髪で、瞳の色は金で釣り目。身長は180㎝くらいで、身体には筋肉の盛り上がりがあり、よく言う細マッチョというやつです。アバター名は異世界っぽく【ジーク】にしてっと。

 アバターを作り終えたのでお爺さんのほうを向き直り歩く。歩く感覚はすごく自然で体を動かす感触は不気味なほど違和感がない。

お爺さんの向かいの席に座ると緑茶が出てきた。


「ホホホッ、おあがりなさい」


とお爺さんが言うので、一口飲むと緑茶の渋みとさわやかな苦みが舌に広がり俺はあらかじめ知ってたのですが驚きました。うまい。


「では今の状況はわかるかね?」


おじいさんが聞いてきたので僕は首を横に振る。


「実はな其方には異世界に行き暮らしてほしいのじゃが」


「今この世界は最近出来たばかりでなあまり発展してないんじゃ。そこで、其方には向こうの世界に行き生活してほしいんじゃ。生活するだけでいい。其方は向こうの世界で王になるのも商人になるのも冒険者になるのも其方次第じゃ。ただし、殺人や町の破壊など世界の発展を妨げる行為はいかんぞ?」


「おお、そうじゃったな、其方には何か才能を付けなくてはな。何が良いか選ぶとよい。合計5つまでよいぞ」


と僕は出てきたウィンドウを見て、悩む。ウィンドウには


魔法:火魔法 氷魔法 雷魔法 土魔法 闇魔法 光魔法 回復魔法 精霊魔法 補助魔法 召喚魔法


武器:剣術 槍術 斧術 ナイフ術 鞭術 盾術 拳術 杖術 弓術 投擲術 


生産補助:錬金 創薬 鍛冶 料理 大工 採掘 採取 釣り 伐採 製作 歌唱 生活魔法


「これにワシの加護を入れてやろう。加護の内容はアイテムボックスLV1と翻訳と技能取得補助じゃ」


と言われたので僕は悩む。やっぱり王道に走るか、奇行に走るか、


「お爺さん。質問いいですか?」


と僕は本来のゲームなら絶対にしないことをする。このNPCはすっごい高度なAIを積んでいるっぽいのでこんな質問でも臨機応変に返してくれると思ったからだ。


「んん?なんじゃ?」


ほら、やっぱり想像していた通りだ。僕は気になっていたことをいろいろ質問する。その結果がこれだ!



・すべてのスキルはゲーム中でも取得可能。ただし、成長は少し困難


・魔法スキルはその属性の魔法が使える


・武器スキルはその内包の武技スキル取得が可能になる。その武器に関する補正がつく


・補助スキルは錬金などのスキルは成功率と大成功率が上がる。採取スキル類はその該当する行動をすると採集数や品質が向上する可能性があがる。


という感じでした。それを聞いて再度考える。


「じゃあ、これとこれとこれとこれとこれで、お願いします」


「うむ、それでよいのだな?ではそろそろ行こうかの。ああ、最初に武器屋服などは、特典としてあげよう。最初の町などでは使えるとは思うがある程度お金が貯まったら新しいのを買ったほうがいい。では、

達者でな。其方が向こうの世界でどのように生活するか楽しみにしておくぞ」

お爺さんがそう言うと何もないところに手を振り木製の古い扉が現れ、手で促しました。

 僕はその扉に手をかけ、お爺さんのほうを振り向き一言


「色々とありがとうございました」


と言い、扉をくぐりました。

 扉を開けると木枠の家が立ち並び、中心に噴水がある広場に着きました。僕は自分のステータスを確認しました。

 僕が最終的に選んだのは 剣術、火魔法、精霊魔法、回復魔法、創薬です。さあ、冒険の始まりです!

 僕は早速街を探索することにしました。このゲームは何故か外に攻略情報のサイトやツイッターなどがなく自分で探すしかないのです。

 僕は探索しているとあちこちでトラブルの声が聞こえます。耳を澄ませると


「どうなってんだよぉこのゲームは回復薬の買い占めもできねえのかよ。クソゲーかよ!」


「どこに目ぇ付けてやがんだぁ?ああ!?」


というものでした。

 この声を聞いて僕はこの世界には流通があり、NPCはちゃんと生きている存在で、あるということでした。こういうところが普通のゲームと一線を画しているのかなと思い、俺はそのまま街の探索を続けました。先ほどのトラブルを起こしたプレイヤーのような男は衛兵らしい住民《NPC》に捕らえられて連れていかれていました。なるほどこの世界では衛兵はプレイヤーよりも強いのかと感心していると、目の前に交差する剣と魔法使いの杖、前に盾の看板が見え、僕はこれが冒険者ギルドだと考え中に入ってみました。

 中は結構にぎわっていてなかなか雰囲気がある見た目です。僕は空いている受付に行き冒険者登録をすることにしました。

 冒険者の登録はスムーズに終わり僕は地図を支給してもらい資料室で情報収集をし、クエストは、薬草採集と、ホーンラビットの角の納品をすることにしました。

 冒険者ギルドを出て門を出るとそこには草原が広がっていました。草原には普通にプレイヤーがいて、そこそこの賑わいがありました。周囲を見て回ると、すぐに角の生えた兎がいました。

 僕は剣を抜き兎のほうを向けます。兎は前傾姿勢をとり臨戦態勢を整えます。先に動いたのは兎の方でした急に走り出して僕のお腹目掛けて突進をしてきました。僕はもともと反射神経が良くありませんが、ゲームの補正で身体能力は上がっているみたいで、冷静にホーンラビットの一撃を半身をずらして躱し通るであろう軌道に刃を置き、ホーンラビットの突進の勢いでそのまま切りました。

 僕は初めての戦闘の高揚感と剣から響く肉を切る感覚、骨を断つときの引っかかる感触、死体から漂う温かな血の匂いで、肩で息をしました。このクオリティはすごいと内心で大興奮でした。

 僕は倒したホーンラビットを収納し、次の獲物を探しました。

 ホーンラビットは、結構単純なAIを積んでいるようで、突進しかしてきませんでした。僕はホーンラビットを倒している途中、ギルドで見た情報をもとに薬草を探すといくつか見つけました。僕は納品分のほかに自分で作る分を取りました。

 僕は日が落ち始めるくらいの時間になり、ギルドに戻り、薬草を納品して、ホーンラビットの角を納品した後何に使えるか聞いたところ、回復薬の材料の一つで、ほかにも色々使えるらしいです。

 僕は次にギルドの解体室に行き、ホーンラビットを解体することにしました。解体方法を教えてもらいながら解体をして、皮と肉に分けて、両方とももらって帰ることにしました。これで僕はこの辺りにいる動物なら解体ができるようになったので、僕は解体の兄ちゃんにお礼として少しお金を渡し、ギルドを後にしました。

 僕は次に鍛冶屋の場所を聞くとプレイヤーが経営している鍛冶屋を教えていただきました。そこに行き、兎の皮を渡し装備の作成を依頼しました。装備ができるまでには小一時間かかるそうなので、料理ができる場所と創薬ができる場所を聞くと、ここで作っていいとのこと。さらに出来上がったものの一部をくれたら装備の制作の料金を割引してくれると言われたので、僕は感謝しながら、設備を使わせてもらい、薬研を使い薬草とホーンラビットの角を砕き、磨り潰してペースト状にして鍋に入れ、しばらく煮てから色が変わり、魔力を流すと回復薬ができましたが、品質は低いようでした。原因を考えていると、一つあることに気づきました茎が結構固いことです。試しに茎だけで作った回復薬と葉だけで作った回復薬を作り、品質を見ると、茎のほうは品質がさらに低く葉のほうは逆に高いということがわかり、高いほうを鍛冶屋に渡そうと思い、別で分けて低いほうはアイテムボックスの中に入れました。

 次にキッチンに立ち兎肉を調理することに決めました。いつか聞いた話では兎肉はパサついたささみみたいな肉だと聞いたことがあり、試しにソテーにして食べてみるとなかなかおいしいですが、少し筋が固いです。包丁の裏で叩き筋を切り、再びソテーにして高品質になったので収納して、残りの兎肉のうちいくつかを残しすべてソテーにしました。

 料理が終わるとちょうど兎の装備が出来上がったそうなので、僕もできたソテーと回復薬を渡して、装備を見る。

 装備の見た目はレギンスに白のパーカーという見た目でした。オプションで着色もできるとのことなのでジーンズみたいな見た目にしてもらいました。

 鍛冶屋を出て宿屋を探して泊まり、ちょうどいい時間なのでそこでログアウトすることにしました。


 視界が回復すると目の前には見慣れた光景が広がっていました。起きてから伸びをすると時間は23時でした。時間を見てからお腹が減ったので、昼間買った材料を使い今日は鍋にすることにしました。鍋の素を入れ、野菜や肉を入れビールを片手にご飯を食べて寝ました。さて、明日はどうしようかな。

 ってか今日眠れるかな。

次からもちょいちょい挟もうと思います。

誤字報告や感想待ってます

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