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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M2K3千日妖万両鬼7

 怨鬼が跡形もなく消えたのを確認し私は聖先輩に、


「先輩。助けてくれてありがとうございます。そして私の尻拭いをしていただきすみません。」


と私はカスミとの合体を解きながら言う、

「いいよ。こんなこと日常茶飯事だしね。」


「でも何かお礼をしたいんですが。」


「じゃあそこのおっきいキツネをモフらせて。ずっと気になってたんだ。」


と俺はちらっとカスミのほうを向き毛並みを見つめると、その視線に気づいたカスミと月姫が、


「どうぞどうぞこの毛並みは私の自慢なんです!」


と、月姫かぐやは、誇らしそうに胸を張りました。

 そこで俺は遠慮なく触らせてもらうことにした。おっきいキツネことカスミの毛並みはすっごくサラサラで身体も柔らかく生物的な温かさもある一言でいうと無茶苦茶素晴らしいです。カスミの首元を撫でているとカスミは尻尾を俺の後ろに回し俺を包み込んできた。手触りといいまるで極楽だ。

 ひとしきり堪能した後、俺はわざと咳を一つして。


「それで、後はこのあたりの探索だけだけど手伝おうか?」


「いえ、それは大丈夫です。ありがとうございます。先輩はゆっくりしていてください。」


といい、俺は後輩が成長したなとしみじみと思い、お言葉に甘えてゆっくりさせてもらうことにしました。何故俺が帰れないかというと、この世界だと月姫のほうが転移陣を開きやすいからです。

 俺はキャンプの準備をしながら、今日はここで一泊しようと思いました。準備が完了しゆっくりしようと、愛用のキャンピングチェアを出しました。

 しばらくすると、月姫ちゃんをが、樹々に近づき札を張り付け何やら呪文を唱えると樹々に何かが生えてきました。遠くでは見えなかったのですが、その何かは。月姫ちゃんの命令と共に近くの樹に移動し散開しました。次に、オカリナを取り出し吹くと近くに燕や雀、ハトにカラスなどいろいろな鳥が集まってきて、一瞬公園のハトを思い出しましたが、さらに見ていると月姫ちゃんは、大きめの鳥にカメラを取りつけ、周辺に散開するように命じました。一連の作業を終えたのちこちらに向かってきました。


「先輩この周辺の探索はあとは待てば完了です。」


「お疲れ様、待ってて、もう一つテントを出すから」


 俺は予備のテントを出そうとすると、

「あ、大丈夫です、自分のテントがありますので。その代わりご飯の食材提供をお願いします。」


というと月姫は自分の巾着の中にある、折り畳みのテントを取り出しました。彼女のテントはツーリングテントと呼ばれるテントの出入り口に屋根のあるタイプのテントです。どことなく俺の発展型な気がします。テントが立ったのを見ているとキャンプの用意が終わり、机にパソコンを置き操作をし始めました。

 俺はそんな彼女からいったん目を離しコーヒーを淹れ、本を読みながら時間を過ごしていると、

「あ、反応があった。これは、村ですね。」

と彼女がぽつりとつぶやき、場所を自動で更新されている地図に書き込む。

 そんな行動を頻繁にこなし、気づいたらもう夕方になっていましたので、俺は夕飯の用意をしました。

「月姫ちゃんそろそろ夕飯にしようか。ついでに作ろうか?食材は何がいい?」


「えっとじゃあお任せでお願いします。用意手伝いますよ。」


「じゃあ俺、ご飯とメインを用意するからスープとサラダをお願いね。」


「はい!任せてください!」


とそれぞれ準備をする。

 俺は飯盒で、ご飯を炊き、前の調査の時に持って帰ったドラゴンの胸肉と手羽元というか翼の根本の肉を7対3で、ミンチにしてハンバーグにする。


「あ、そうだ月姫ちゃんアレルギーとかなかったよね。無いようなら今日デザートでピュアフルーツでも出そうか。」


「本当ですか?あ、アレルギーはないです。動物アレルギーだけですが、妖怪や妖には関係ないですが。」


「了解。じゃあ、出すね。あ、サラダの食材は何がいい?何でも言ってよ。ついこの間ピュアランドに行ったばっかりだからいっぱいあるよ。あ、でもごめん、乾物系はないからね」


「じゃあ、かぼちゃと玉ねぎとキュウリとレタス。で、スープのほうは、トマト、あの子の前の異世界で買ってきたトマトを使ってもいいですか?」


「いいよ?あとは?」


「あとは、ドラゴンの手のお肉と、バジルとニンジンをお願いします。」


俺ははいと言いながら大きな机に言われた食材を置いていく。


「ありがとうございます!わあぁドラゴンのお肉だぁ使うの初めてだぁ頑張ります。」


と月姫はむんっ!と腕まくりをして、料理をし始める。

 月姫ちゃんは食材を切り、鍋に水を張り、ドラゴンの肉を筋を斜めに断つように切り、鍋の中に入れる。火にかけてしばらく待つとお湯の色が少しずつ変わり、はっきり色が見えたタイミングでニンジンを短冊切りにし、玉ねぎを切りバジルを刻み鍋に入れる最後にトマトを切り入れて、再度煮る。

 次にカボチャを蒸して、くたくたになったカボチャを皮ごと潰し、キュウリと玉ねぎを刻んで入れる。

皿にレタスを入れて上にかぼちゃサラダを盛る。しばらくすると鍋も煮えたようなので、味を見るとドラゴンの濃厚な出汁が出てトマトの酸味と合わさり、滅茶苦茶おいしいという感じで大満足の逸品ができたようでした。

 さて俺も仕上げを始めましょうかね。俺はフライパンに竜脂を乗せ、シングルコンロにかける。竜脂が融けてきたので、ひき肉にしたドラゴンミンチをハンバーグの形に整形し焼く。弱火でじっくり中まで焼き、肉汁が透明になってきたので強火に変え表面を焼く。出来上がったので皿に盛り残った竜脂を使って野菜を焼き、それでも残った脂肪を使い市販のソースと合わせて特製のソースを作る。

 ご飯が炊きあがったので盛り飯盒にお湯を張り料理をテーブルに置き、席についてご飯を食べる。

俺はハンバーグから食べることにしました。ドラゴンの胸肉はかなり動く筋肉なので、ジューシーで脂肪が少なく、翼の根本の肉は良く動かす肉で脂肪が多く柔らかい肉です。それぞれを合わせた肉なので、すっごくおいしいです。ナイフを入れると最初こそ少し抵抗がありますが、まるで、柔らかいステーキにナイフを入れているような感覚でした。噛むと溺れそうなくらいの肉汁と、歯を押し返す感触が心地いい。

 次にスープをいただきましょう。月姫ちゃん曰く調味料の類はほとんど使ってないそうでした。

ドラゴンの手の肉はドラゴンの巨躯を支える部位なので、すごく硬く普通に肉たたきを使おうがお酢など使っても硬い肉ですが、その筋には多量の旨味成分が詰まっており、煮てスープにするとすっごく濃い味ですが、逆にそれがいいです。この異世界のトマトも、生で食べると酸味が強すぎて食べられないくらいです。濃い味がトマトの酸味で薄れて、ニンジンと玉ねぎもスープをよく吸って柔らかく手初めて扱ったにしてはおいしいです。

デザートにはピュアフルーツのリンゴを出しました。ピュアフルーツのリンゴは球のように丸くルビーやガーネットのような宝石みたいな綺麗さで切って渡すと極上の果汁と舌ざわりが最高です。


「おいしいよ、月姫ちゃん。」


と俺は素直に感想を述べる。

 俺たちはそのまま簡単な雑談をして、ご飯を食べ終えて片づけを終えていると、


「そういえば月姫ちゃん。調査中ってどういうこと?教えてもらっても大丈夫?」


「詳しくは言えませんが私の力です。」


「あ、まあ大丈夫なんだね、じゃあ俺は寝るよ。移動するときになったら起こしてね。」


と俺はテントの中に入り眠る。

ここでは、お互いの能力をある程度は把握しておく必要がありますが、自己申告です。

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