冒険者ギルドの講習会その2
「以上駆け足だが、座学は終了だ。解らない奴は何度でも受講出来る。これからは武器の扱いを実戦形式で教える。ま、魔法は教える奴が居ないから6日後だがな。短剣はA。長剣はB。鈍器はCの部屋に行ってくれ」
言われた通りAの部屋に行く。短剣の受講生は私以外だと小人族の女の人だ。
「ようこそ。B級のイライザです」
青いショートヘアのお姉さんが待ち構えていた。
「まぁ、武器術のスキルは実戦形式の訓練で比較的簡単に手に入るわ」
そう言って刃の潰れたダガーを渡す。
「好きに攻撃して」
「はい」
ダガーを構える。
「やぁ!」
突きさすようにダガーを出すがイライザさんは軽く受け流す。
「今から攻撃しますって宣言して攻撃するなんて酔狂ね」
確かに!
今度は黙ってダガーを出す。がこれも簡単に受け流される。
「視線でどこを狙ってるのか丸解り」
うへぇ。
「う~ん。視線の矯正は数をこなさないと無理ね。しばらく素振り」
「はい」
仕方ない。しばらく素振りだ。
「次はあなたね」
小人族の方に視線を向ける。
「はい。攻撃して」
「解りました」
小人族の人が切りかかる。
私は横目で見ながら素振り。視線を反らしながら突き。横払い。
素振りして、教官の実戦形式の訓練をして、また素振り。
どれくらいダガーを振っただろう?不意に頭のなかに声がする。
【短剣術を覚えた】
【短剣術Lv.1】
短剣を使いこなせる。
「あ、短剣術を覚えました」
自己申告。
「おぉ筋がいいな。あがっていいぞ」
イライザさんからお墨付きが出た。
「ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げ、教室を出る。これで護身術は手に入れた。
まぁ、Lv.5ぐらいには上げておこうと思う。
早速、森に向かう。
ザシュ
ダガーが角兎の喉を切りさく。これで3匹目。
その場で喉を切って血を振りまく。
そろそろ・・・きた。
グルルル
草むらが動き、ウルフが3匹姿を表す。血の臭いに釣られて出てきた。
「さぁ来い!経験値」
まず火矢で一匹目を止める。
ギャン
「2匹目!」
2匹目も火矢で仕留める。
がう
3匹目が目の前に飛び込んでくる。
ガキッ
ダガーでウルフの口を止める。スキルのおかげか、動作に不安はない。
「えい!」
ウルフを押し返し、ダガーをウルフに滑り込ませる。
ギャン!
ダガーは迷うことなくウルフの喉を掻ききる。
ウルフ討伐完了。収納に納める。
討伐部位を調べるの忘れたからね。
そこからも順調に討伐数を稼ぐ。
ウルフ10匹。兎5匹。ゴブリン2体。
短剣術もLv.5まで上がる。
まぁ、全体のレベルがいくつかと言うのは解らないけど、魔法の習得の時も思ったけど、スキルの成長が早いよね?神様補正入れてる?有り難いけど・・・
日が暮れてきたので街に凱旋。冒険者ギルドに成果を報告する。
まぁ、常設クエストを消化したともいう。
「全部で金貨1枚と大銀貨1枚。銅貨1枚」
つまり、1日森に潜ればクエスト報酬とアイテム売却で10日ほど暮らせると言うことだ・・・
まぁ武器や防具。回復薬などの消耗品、日々の食事代を考えると3日に一回は潜らないとジリ貧だ。
しかも怪我の保証もないし、いざというときの事を考えると2日に一回は潜って稼がないといけない。思った以上にシビアな肉体労働だな。
「日々の食事代についてはほぼ心配のない私に隙はなかった」
となると一年に一回の人頭税か・・・これも砂糖を売れば楽勝でしょう。
さてうどんを作りますか・・・
今度もまた鑑定さん頼り。うどんは原材料が小麦粉、塩、水。あとうち粉のコンスターチ。
コンスターチはないので片栗粉で代用できる。
塩水と小麦粉を混ぜて捏ねる。身体強化があるのでその辺は楽勝。
ちょうどいい塊にして平らに・・・風魔法で均等に切って出来上がり。
汁は鳥がらで作る。出来はいまいち。まぁ、うどんを知らない人たちにはどうでもいいだろ。
でも明日は森でキノコを探してみよう。




