冒険者ギルドの講習会その1
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「汁はこれでよし・・・」
朝早くから、醤油と鳥の骨。砂糖、塩・・・諸々煮込んでうどんの汁をこしらえる。まぁ、食べられるものにはなったと思う。
収納に入れれば熱々のままだ。
一昨日作った鳥の唐揚げも熱々。非常に便利。
唐揚げとキャベツらしい植物をみじん切りにしたものおかずに朝食を食べる。朝から贅沢かな。
9時になったので冒険者ギルドに出向く。まぁ、冒険者ギルドは24時間ずっと開いているんだけどね。
「おはようございます。今日は?」
「講習会があるって聞いて」
「10時から2階の会議室です」
「は~い」
時間はあるけど2階の会議室に向かう。
まだ誰も来て居ない。
「よっと・・・」
一番前の窓際の席に座る。そして周りから見えないように指先に魔法で火を灯す。
橙色の火から青白い炎に、小さいけど揺らがないように。結構鍛えられるな。特に青白い炎の時・・・
酸素を分離するのに魔力を使っている感じがする。
「いち、ばんじゃなかった!」
元気な声と共に部屋に入ってきたのは赤い髪に茶色の瞳の人間の男の子。多分装備から戦士と解る。年は多分14才から15才。
「こら。はしゃがないの!」
少年よりは年上らしい緑のロングの少女が少年を窘める。
着ている服はローブ。短い杖を腰に差している。
おそらく魔法使い。
「本当にもう・・・」
さらにもう一人。胸にペンダントのようなものを下げた青いショートカットの髪の少女が現れる。
ゆったりとしたローブを着ているが、僧侶かな?
「にはは。バーンはせっかちだにゃ」
オレンジ色のキジトラ柄にネコミミの皮鎧を着た少女がゆっくりとした歩調で部屋に入ってくる。足の運び方といい斥候職だな。そして、この四人はパーティーの一行らしい。ハーレム?ハーレムパーティーなのか?
「しけてんな・・・」
ひょろ長い茶髪の青年が入ってくる。丸い耳が頭の上あたりにあり、見た感じ狸系の獣人だ。
盗賊だな。手癖が悪そうだ。
それから何人もの人が(獣人も混じっている)部屋に入ってくる。
冒険者志望意外といるな・・・素直な感想である。
定刻の5分前。スキンヘッドの筋肉男が現れ一段高い所に立つ。
「定刻だな。ドアを閉める」
スキンヘッドの男がガチャンと部屋の鍵を閉める。
「冒険者は時間厳守だ。遅刻は依頼者の貴重な時間を奪う。解ったか?」
いきなりの授業である。
「出来れば依頼時間の10分前には依頼者の前にいろ。依頼完遂は出来れば1日前が喜ばれる・・・まぁ、警備とかは別だがな」
一旦言葉を切る。
「俺はA級冒険者のガイルという。胡蝶の涙というクランに所属の戦士だ」
部屋の黒板にギルドとクランと文字を書く。
「ギルドっていうのは冒険者の相互扶助・・・まぁ、ギルドに所属するもんに手数料をさっぴいて仕事を斡旋する組織だ。ある程度の失敗でもケツは拭いてくれるし、冒険に必要なものは安く手に入る」
「評価はS・A・B・C・D・E・Fの7段階。これはモンスターのランクと同じ。C級の戦士ならモンスターランクCのヤツと対等ということだ」
マッカランの森は最奥にA級モンスターのコカトリスがいるという。
コカトリスはニワトリの胴体に蛇の尻尾を持つモンスターで、嘴から石化のブレスを吐く厄介なヤツだ。
「ただ、モンスターのランクイコール冒険者のランクではない」
冒険者のランクは上位ランクの推薦がないと上げられないので、Е級だからA級ランクのモンスターが倒せないということはないらしい。
「ま、そんなことは稀だから諸君らも狩り場と自分のランクは合わせるように」
腕に自信があるなら上位の狩り場で狩ってもいいらしい。
ただし冒険者というのは自己責任だ。もし遭難しても助けは期待出来ないということらしい。でも、森の奥に行ってもあまり怒られないと・・・それだけでも習いにきたかいがある。




