日々の目処をつける
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翌日。メイン通りの端っこでうどんの屋台を出す。値段は銀貨2枚。10食を用意した。
「スープ?」
「うどんという醤油という調味料に鳥がらから出汁を取って、麺と呼ばれる具と一緒に食べるモノです。一杯銀貨2枚です」
冒険者の戦士という装備をした男がグツグツ煮立つ出汁の香りを嗅ぎながら聞いてくるので説明する。
「ひとつ貰おうか」
「はい」
木箱から麺をだし、麺をお湯で湯がく。
ざっざっと湯きりをして器に入れ、煮立つ出汁をかける。
パッパッと香草を散らし戦士の前に出す。
「器は食べたあとこちらで回収しますね」
フォークを添えると、戦士はずそそっと麺をかきこむ。
「美味い・・・」
ポッリと呟く。
「ありがとうございます」
その後一気にかけこみ汁を啜る。
「また来る」
銀貨2枚を置いて戦士は去って行った。
その後、うどんはポツポツと売れ、3玉を残すところで客足が途絶えた。周りの食べ物系露天も店仕舞いをしているところを見ると繁忙期は過ぎたのだろう。
出汁を別の容器に移し、鍋を背負ってメイン通りを離れる。
次は天かすぐらい付けるか・・・
家に戻り武器を持ち、森に散策に向かう。
「鑑定。食べれるキノコ」
いつものように森を鑑定する。
あるある。
椎茸に似たキノコ。舞茸に似たキノコ。シメジに似たキノコ。取り放題だ。
ついでにニンニク、生姜、ネギといった香草も収穫。
この森、本当に食材の宝庫。でも、街の人はあまり利用してない。もったいない。
ブゴ
ボアが倒木に鼻を突っ込みブゴブゴ言ってる。
「風刃!」
風矢より威力の高い風刃をボアの首に放つ。
バシュ
派手に血飛沫が上がる。
「風刃!」
今度は右の前足。
倒れるボア。
しばらく様子見。よし動かなくなった。
急いでボアに駆け寄り収納する。ついでにボアが鼻を突っ込んでいたところを捜索する。キノコだ。
鑑定すると香茸といい高値で買い取ってくれるらしい。採集採集。ボアも収納っと。
ヒール草も採集して街に戻る。
「回復ポーション2本ですね?」
家に帰ってヒール草を回薬ポーションに加工して冒険者ギルドに納品する。
「ヒローネさんの回復ポーション出来がいいですね」
そう言って少し多めの銀貨が提示される。ありがたい。
「次から纏まった数、卸しますね」
とりあえずそうなった。
「これは香茸ですね?」
次は商業ギルドです。
香茸はボアがすぐ食べてしまうので貴重なキノコで、1本から金貨3枚という高値で取引できました。
「あの・・・お店はいつもは開いてないんですね」
店に来てくれたアルマさんがこそっと耳打ちします。
「えぇっと、冒険者との2足の草鞋ですから週に1日程度ですが・・・」
「草鞋?なんですかそれ・・・ではなく、特別のスライムゼリーですがね」
そういえば恭しく買って行ったな。
「あれは砂糖がないと作れないので、当分出ませんよ?」
「!当分?ヒローネさん。砂糖を買える伝手があるんですか?」
えぇまぁ家で無限湧きです。
「ありますけど・・・」
「3キロいや1キロでもいいのでギルドに卸してくれませんか?」
食いつきいいな・・・
「いいですけど・・・先立つモノが・・・」
「大金貨1枚。無利子で融資します」
砂糖1キロ金貨80枚がギルドでの取引価格なので、どうしても1キロは欲しいという訳だ。
「わかりました。善処します」
1週間ぐらい家を空けないといけないかな?
そう思いながら商業ギルドをあとにする。
家に戻りボアを食肉用に加工。焼き豚作ろうか・・・作り方は鑑定さんが教えてくれた。
ボアの調理で。鑑定じゃないだろってツッコミは野暮なんだろうな。
まず肩ロースを糸で縛りこんがり焼く。
次にネギとスライスした生姜とニンニク、醤油、水、ワインを入れて煮立たせる。
ボア肉を切り分け白いご飯の上に乗っけて煮汁をかけたら豚・・・いやボア丼の出来上がり。頂きます。
「美味い」
お代わり3杯余裕でした。




