コボルトを手に入れた!
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「手先が器用で綺麗好きはこの辺りだな」
おじさんが連れてきたのは一匹のコボルトとオークとゴブリン。なんと生活魔法を覚えていて使えるらしい。
ちなみに生活魔法というのはプチウォーター(顔が洗える水量)、プチファイアー(火種)、プチエア(そよ風)、ピット(小さな穴)、クリーン(身体の汚れを落とす)といった簡単な魔法の総称で、素質が少しでもあれば簡単に覚えて行使出来るという。
「普通のより高いが、一般の家事ぐらいはこなすぜ?」
それは凄いな・・・
「他にスキルは?」
「ゴブリンが初級の火魔法をコボルトが初級の弓術を使えるな」
オークは持ってないらしい。
「ちなみに全部メスだ。避妊を忘れるな」
注意してくれる。なんでも避妊しないとオスであれメスであれ洒落にならないほど盛るそうだ。交尾したら一度に4~5匹生まれて、半年後には繁殖可能になるとか・・・
幸い一度避妊するとー年は持つらしい。
ちなみに人間も避妊すると一年間は妊娠しなくなるとか・・・
「コボルトでお願いします」
「あいよ。チョーカーの色はどうする?」
テイムモンスターである証のチョーカーの色を聞いてくる。
「赤でお願いします」
赤いチョーカーを首に装備したコボルトがトテトテと歩いてくる。
「エレお前の名前はエレだよ」
コボルトに名前を付ける。ちなみにテイムを解除すると付けた名前も消えるらしい。
この辺りは便利と言えば便利。
ドウカランの武器店に顔を出す。
エレの小弓とナイフを買うために。
「おっちゃん。コボルト用の小弓とナイフを用立てて。言い値でいいから」
「おう。任せろ」
ドウカランは店の奥に引っ込む。
「弓は委託品だが質は保証しよう。ナイフは戦闘用というより作業用だな」
ドウカランは3張りの小弓と5本のナイフを持ってきた。
「エレ。好きな弓をひとつ選びな。ナイフは全部貰うよ。予備はあるだけあるのがいいから」
解体用と投擲用。そして予備。数があっても困りはしないのだ。
「お、いいのかい?」
「かまいません」
そういってナイフを四本収納に入れる。
「吊り下げ用の鞘はオマケしとく」
ありがとうございます。
で、一旦家に帰る。氷華とエレを連れ森に矢の材料を取りに行く。
門を通り過ぎると、まだ髭面の男が門兵に向かって演説している。
黒い照る照る坊主はいないな・・・
「貴様!犬を連れているのか!」
髭面の男が唾を吐きながら指さしてくる。
「なにか問題でも?」
「うぐっ」
明らかに動揺している。もしかして犬も不浄とか?
「えぇい近くな!」
明らかに腰が引けてる。
「氷華、エレ行くよ」
ふたりを連れて森に入る。
矢に使う木の技や雉を中心に集める。雉は矢の軌道を安定させるための羽だね。
「矢は木の技じゃなくてもいいのか?」
途中で土を極限まで固めて作った方が楽じゃんと思い至る。
「ストーン」
土魔法で石の棒を作っていく。無論矢尻も付いている。
「雉の羽を付けて・・・エレ。試しに撃ってみて」
石で作った矢を渡す。
「ふん!」
矢は綺麗な直線を描き木の幹に当たる。
「行けるじゃん」
木で作る矢よりまっすぐで同じ重さの矢が量産出来る。そうと解れば雉を中心に獲物を狩っていく。
同時に拳骨芋も収穫していく。
「そう言えばあのオーガどこにいるんだろうね?」
ジャイアントマッドボアが居なくなって元の縄張りに戻ったのか、まだこの辺をさ迷っているのか・・・
回復魔法を使う特異種だ。出来れば捕まえたい。
「テイムのレベルも上げないと・・・」
これは氷華とエレを毎日使役してれば自然に上がるか。
太陽が傾くまで森の浅い所で狩りを続ける。
「そろそろ帰るか・・・」
門の所まで戻る。なんか髭面の男と黒い照る照る坊主が増えている。
座って一方向に向かい地面に頭をこすりつけなにかを祈っている。
凄いな。門兵が言ってた通り日に数度のお祈りを欠かさないんだな。恐らくこれから森の中に狩りに行くのだろう。曲刀を腰に下げている。
ま、関係ないか・・・
この話で当初の予定である5万字を突破しました。ありがとうございました。




