↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エルフの幼女(30)。異世界のんびり転生記  作者: 那田野狐


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/33

マッカラン攻防戦その2

閲覧・感想・ポイント評価・ブックマーク・誤字報告・いいねありがとうございます。

「コナクソ!」


 男オーガが棍棒を振り回す。するとバラバラと矢が足元に落ちる。


「矢が効かない・・・」


 マッカランさまはぽっりと呟く。オーガ相手に矢が効かない。つまり接近戦だ。


「冒険者諸君。白金貨3枚だ!兵士諸君。白金貨1枚に階級特進。以上」


 門の辺りがざわめく。いいのかな?気前よすぎない?

 やがて5人から6人のパーティーがオーガに近づく。

 一斉に取り囲むのではなくパーティーでオーガを仕留める気だ。


「うおぉ~」


 戦士の男が長剣を振りかざす。が、オーガは棍棒で受け止める。


 ガンガン。


 固いモノがぶつかり合う音が響く。

 オーガにトドメをさすというより、オーガに反撃

 させないという攻撃だ。


「うおぉー!」


 もう一人の男戦士が槍でオーガを突き刺す。

 槍はオーガに深く刺さる。


「ナニヲスル!」


 女オーガが槍の柄を掴みへし折る。


「しっ!」


 私はエアカッターを人々からも見えないように女オーガの足元に放つ。


 ガシ。


「オウ!」


 女オーガが弁慶の泣き所を抑えて叫ぶ。モンスターでも人型だと急所は同じらしい。


「今だ!」


 槍をへし折られた戦士が予備の剣で女オーガに切りかかる。


「ガァ!」


 女オーガの首から鮮血が吹き出す。


「逃ゲルヨ。兄サン」


 女オーガは首の傷に手を当てる。

 小さくだが光る。回復魔法?


「珍しい!」


 モンスターも魔法は使う。人型で最弱と言われるゴブリンだって魔法を駆使する個体は、恐ろしく少ないがいる。らしい。(そう冒険者のしおりにも書いてあった。)

 しかし脳筋な種族であるオーガは行使できない(そう冒険者のしおりにも書いてあった。)はず。

 でもあのオーガは魔法らしきものを使った。


「特異種?」


 心踊るパワーワードである。ならすることは一つ。


「煙幕!」


 突然オーガの足元に白い煙が湧いてくる。それは森まで続いていた。


「なんだ?」


 オーガ討伐をしていたパーティーが困惑する。

 が、状況を察知したオーガは全力で森へと逃げる。うん。賢い賢い。


「ちっ逃げられた!」


 報奨金に逃げられたパーティーがすごすごと帰ってくる。あのオーガ・・・テイムしたいよね。

 それからしばらく四つ足で二つ足は出て来ない。

 マッカランの森の二つ足はあのオーガで打ち止めかな?


「ブゴ~!」


 森からオークの集団が出て来た。武器も棍棒ではなく槍や剣だ。中には鉄の盾や鎧を着た個体もいる。


「色々と武器を装備してるぞ?」


「オーガの次ということは・・・上位種?」


 いや、偶然だと思うよ?


「ふご~!」


 武装したオークが密集隊形で突っ込んでくる。

 津波。まさに山津波。


「構え!」


 門の兵士たちが盾と槍を構える。


 ガギャン


 鉄と鉄がぶつかり合う音がする。


「ファイヤーボール」


「アイスボール」


「エアボール!」


「サンドボール」


 門の上からオークの群れに魔法が雨霰と降り注ぐ。


「サンダーボール」


 私もこっそり支援したつもりだが・・・


 カッ!ドン!


 光った!でかい音がした!


「雷だと?」


 意外に騒ぎになった。


「誰だ!希少属性だぞ?」


 え?そうなの?周りがざわめきはじめる。封印しなきゃ・・・


「オークを押し返せ!」


 混乱から立ち直った誰かが叫ぶ。

 オークは完全に混乱していた。


「押し込め!」


 オークの集団が徐々にその集団を萎ませていく。


「ピギャ!」


 最後のオークが槍で突き刺された。


「第一波は防いだな」


 森からの後続が来ないのを見てマッカランさまは安堵の息をつく。


「第二波は来るかどうかは解らないが、ジャイアントマッドボアは必ず来る。それに備えつつ休息を取れ」


 マッカランさまから命令が下る。


「さて、雷魔法の使い手に心当たりがあるものはいるか?」


 マッカランさまが鋭い目付きで辺りを見回している。

 しかし、名乗り出るどころか、見た者すらいない。

 私も名乗ることはしない。

 厄介なことになるのは目に見えているからね。


「うむ。賢者さまは名乗り出ないか・・・」


 マッカランさまはがっかりした様子である。

 賢者さまだって?余計に名乗り出にくくなったわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。