マッカラン攻防戦その1
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B級エリアの探索は思ったより単純なものだった。というか植物は毒ばっかり。
でも毒を食べる草食動物が存在するというのも面白い。まぁ、毒ホーンラビットとか毒雉とか食べれない動物ばかりだったけど・・・あ、肉食動物は毒に汚染されてなかったよ。
ホーンタイガーとかツインヘッドスネークとかケルベロスとかいたけど・・・本当にB級?おっかない肉食動物がいたけど?
まぁ、空中を浮遊してるから見つからないのでいいけど。ちなみに氷崋も空中を漂っている。隠蔽のスキルにいまいち自信がないから。
ちなみにマッカランの森はB級で終わり。つまり最深部。
でも、鑑定をかけてもジャイアントマッドボアの気配はしない。無論人間の気配もなし。かなりの高性能な気配隠蔽能力の持ち主かな?
バシュ
不意に森の奥から音がする。なんだ?
ズシン。ズシン。
地面を踏みしめる音がする。かなり大きい。
ふご~
荒い鼻息。慌てて音の方を鑑定する。
【ジャイアントマッドボア】
【マッドボアが巨大に成長した特異種】
【興奮中】
遅かった!ジャイアントマッドボアは興奮している。
どうやって興奮させた?どうやって誘導している?
いや、それより街に知らせねば!
МРポーションをがぶ飲みして街に向かって飛ぶ。E級エリアのところで氷崋を切り離す。
ついてきているな。よし。
門に到着。急いで門兵にジャイアントマッドボアが暴走してこちらに向かっていることを告げる。
カンカンカンカンカンカン。
街中に鐘の音が響き渡る。
「ジャイアントマッドボア以外にモンスターは?」
急いでやって来たマッカランさまが叫ぶ。
「わかりません!」
「取りあえず弓隊を門に上げろ!重歩兵は盾と槍を構えて門を死守」
準備していたのであろう兵士たちがきびきびと配置につく。
「本当に来た・・・」
誰かが呟くのと同時に森に異変が起こった。
ボアや狼といったF級エリアのモンスターが何かに追い立てられるように出てくる。が、森を出た時点で四方八方に散って門には近づかない。
「近よって来ない?」
まぁ、野生の動物は人の気配は避けるもんね。
「4つ足は人間を恐れる。問題は2つ足だ」
取りあえず叫ぶ。浅い層の2つ足はゴブリンやコボルト、オークだ。彼らは基本、人間を恐れない。だから逃げる先に人間がいても気にしない。
「一歩も踏み入れるな!」
ギリギリと弓がしなる。
「放て!」
近づいてくる狼の群れに向かって弓が放たれる。
「ぎゃん」
次々と狼が矢のハリネズミになって地に倒れる。
「ゴブリンだ!」
「賢い個体もいるな!」
見ると素手のゴブリンに混じって棍棒や木の板を構えた個体がいる。
「ああいうのをテイムするのが効率いいんだろうな」
武器を持って戦う。盾を持って防御する。既にそういうスキルを持っているなら、戦力にし易いだろう。
「ふご~」
「ワン。ワン」
ゴブリンに加えコボルトやオークが混じり初める。
ゴブリンと違い棍棒や木の板を持った個体が増える。
「厄介な!」
いや本当に・・・
「紅蓮の火よ!災いあれ!」
槍と矢のほぼ中間辺りに炎が立ち登る
射程は弓に劣るが槍よりは長い。
威力は槍に劣るが弓より強い。
それが魔法。
ま、魔法の理を知って科学の理を知っている私の手にかかると・・・
「紅蓮の炎よ。風と来たりて敵を滅ぼせ」
ゴウ
火の玉が矢よりも遠くゴブリンとオークの集団の中に落ちた。
バカン!
凄い炸裂音が響き、ゴブリンやコボルト。オークが吹っ飛ぶ。
「誰だ!?」
あ、やべ・・・こそこそとその場を離れる。
「一気に殲滅せよ!」
マッカランさまが叫ぶ。
矢が飛び槍を持った兵士たちがゴブリンやコボルト。オークに突っ込む。
殲滅とまでは行かないが、大半のゴブリンやコボルト。オークが屍をさらす。
「次は?」
「四つ足は相変わらず森の入口でバラけてるな・・・」
四つ足のモンスターは森の入口で左右に散っている。そして大回りに森へと帰る個体もいる。
「オーガ?」
身長が2メートル近い人型のモンスターが森から出てくる。
「深層にはオーガがいるのか?」
ノシノシと角を生やした長身の人型が2体、こちらに歩いてくる。手には長身に見合う棍棒。
「男と女?」
シルエットから男女と判る。女の方は乳がでかいな・・・
「撃て!撃て撃て!」
マッカランさまの命令のもと大量の矢が放たれる。
「よくて追い払う程度か?」
動物と違って逃げ出すが選択肢にあるもんな。




