第69話 妖精の隠れ家で休憩する
カイエンとアハの試合が始まる数日前俺達は時間調整の為立ち寄ったウリシュクの隠れ家でのんびりとすごした。
疲れてはいなかったがここ数日戦い三昧だった。
思えばリッチやミリスにアハ、金の竜のエミリオと立て続けに戦闘があったよな。
なんだか忙しかったから体力は別段問題は無いが精神的に疲れがあったのかも知れない。
1日目は3人共ぐっすりと熟睡した。
2日で普通は王都に着くらしいから、そろそろ準備をして昼食が済んだら王都に行けば、まずまずな時間で着いた事になるな。
「そんじゃ昼食終わったら王都に向かうか?」
「そうね良い時間ね2日位で普通の馬車なら王都に着くから1日半位なら何とでも言えるわね。じゃあお昼食べ終わったら少し休憩とってから出ましょうか」
「今日のお昼は何ですか!シグレさん!またあのラーメンとか言う美味しい料理ですか!?いやカレーライスという料理でも我は構わないですよ!!」
「おう結構料理多くなって来たからさレオンに言ってメニューを作っておいてもらったんだ。そこから好きなの頼めば良いぜ?レオンメニュー送ってくれ」
「へ?メニュー?」
キョトンとしてる2人を気にせず俺はメニューを送ってもらう。
「ウリシュク様とミリスでは文字だけの料理名では分かりかねると思いましたので料理名の横に簡単な料理の説明と写真を貼っておきました。現在お出し出来る料理50品目程ご用意致しましたので、ご自由にそこからお選び下さい」
B4位の大き目のメニューを3冊送ってもらい2冊を2人に渡した。
俺もまだ薄いメニューを開き一読する。
うむ、カツ丼とかステーキとかカレーライスとかオムライスとかとか。
後はモーニングっぽい玉子焼きとかハムエッグとか定食とか一通りそれらしくなって来たね。
後はデザートとか足りないかな?
うん、シグレアキラの設定の宇宙船のフードクリエイターと言う機械なら素材さえあれば加工して、ほぼどんな地球の料理も、すぐ精製出来るのだ。
シグレアキラのサイバーパンクな世界では一般的な機械だが料理があまり美味しくないこのファンタジー世界では重宝するね!設定しといて良かったよ!フードクリエイター!!
「な、何ですか!?これは!?しゃ、写真と言う奴が、こ、こんなに小さく!?た、たくさん貼ってありますよ!?」
ん?
ああ、そうか、この世界には写真とか、そういや無かったっけ?
肖像画とか絵がギルドに貼ってあったのもオシャレでやってるのかと思ってたけど、そうなのかな?
まぁ中世ヨーロッパ位の文化レベルっぽいけど現代でも写真っていつ発明されたんだっけか?
「ど、どうなってるの!?写真なんて私だって数回生涯で見た事があるだけなのよ!?しかもこれカラーじゃない!?写真って白黒でしょ!?あ、あなたの持ってる魔道具は一体どうなってるのよ!?」
そうなのか?そう言や写真もTVも始めは白黒だったって聞いた事あんな。
うーむ、そこまで文化が遅れてるのか不便だな…
「こんなのスマホとかで楽勝だろ?あ、スマホは俺持って無い設定だったな。うーんと、あ、そうだレオン、レコーダー転送してくれるか?」
「了解です」
すると俺の手元にビデオのリモコン位の大きさの機械が転送されて来る。
「本来は、これ動物の生態調査とかを記録する奴なんだけど静止画も、もちろん撮れるぜ、あ、二人共写真撮るけど良いか?」
勝手に人を撮る事はマナー違反だしね。
俺は二人に許可を取る。
「ま、待ちなさい!!写真ってすごい時間かかるって聞いたわよ!?そんな時間無いでしょ!?」
「た、魂を抜かれませんか!?写真を撮られると魂も取られるって我は昔聞いた事があリますよ!?こ、怖いです!!」
「何、トンチンカンな事言ってんだ二人共?こんなの科学だろ物理現象だっての魂何て取られねぇし1秒で写真くらい取れるから大丈夫だっての!」
「い…1秒!?ウソでしょ!?」
「ほ、本当に魂を抜かれませんか!?我はまだこの身体で稼働して10日も経ってないのですよ!?死にたくないです!!」
「大丈夫だ!!俺を信じろっての!!じゃ撮るぞ?良いな?」
「わ、分かったわ、あなたは命の恩人だし、し、信じるよ!」
「わ…我もマスターが、そう言われるのでしたら、し、信じます!どうぞ!!」
うーむ、何で写真撮るだけで覚悟とか聞かないとあかんのだ大げさ過ぎんだろ…
「はい、チーズ!笑って2人共!!そんじゃほい」
カシャッと言うシャッター音と共に二人の画像が撮れた。
…ん?
「あ、ミリス!お前目つぶっちゃってるぞ!もう一枚撮るから5秒まばたきすんな!そんじゃ5秒前!」
「あ、はい!了解しました!!」
「3,2,1…ほい!」
カシャッとシャッター音が無事鳴って二人の画像が撮れた。
「ほれ、きれいに写ってるぞ?」
そう言って俺は二人にレコーダーの画像を見せた。
「うわ!?わ、我が写ってますよ!?凄い!鏡で見る位そっくりですよ!!す、素晴らしい!!」
「し、信じられない!これカラーじゃない!?こんなに私もハッキリ写ってるわ!?と、とんでも無い魔導具よ!?それ!?王都で売り捌いたら多分城が買える位の価値があるわよ!?」
何だか二人共写真撮った位で大騒ぎだ。
カルチャーショックだったのか。
なら、あんまり他では写真とか撮らない方が良いのかな、ここでは。
「うん、まぁ写真の事は、もう良いから二人共昼食撰べよ、さっさと食べて王都に行くんだろ?」
「良くないでしょ!こんな凄い魔導具見せられたら驚くに決まってるでしょ!私達なら良いけど絶対に写真とか撮れるって言ったらダメよ!!こんなの国の軍備とか筒抜けになる魔導具何ですからね!?没収されるか、これを狙う暗殺者が押し寄せるから気をつけなさい!!」
「あーう、うん。分かったよ気をつけるからさメニューから料理選べってレオンが待ってるぞ?」
しかし写真撮っただけで、この騒ぎではレコーダーは本来動画撮る機器なんだけど動画とか見せたら、どうなるんだこれは…
当分動画撮れる事は二人には黙っておくかな…
次回の更新は11月3日(火曜日)です!(^^)




