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SOUL BREAKER (ソウルブレイカー) 〜転移した漫画家の最強異世界冒険譚〜  作者: 百屋敷レイ


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第63話 驚愕する英雄カイエン

「はは!心命にかけて王子のお言葉に嘘偽りはございません!!我々もシグレ殿には何度も命を救われました!アハ様も王子が神名を、お聞きされ確認を取っておりますし何しろ、このインフィニティを操り戦っておられました。そして我らデュラリオン王国の出身者なら幼き頃からアハ様の絵本を見て剣士に憧れ目指すものです。少々我々の知っているアハ様よりは、お若いですが蘇生をされたシルファ殿によると全盛期のお身体に肉体を蘇生されたらしいですぞ!なのでこの若さで復活されたそうです!私信ながら我も、このお方はアハ様で間違い無いと思います!!」

「そ、そうか確かに…これは一大事だぞ!国を挙げての歓迎会を、ひ、開かねば、な…ならんぞ!!し、しかしアハ…様、私からも一つ確認をしても…よろしいですか?」

「ああ、ヨルグの子孫よ何でも聞いてくれ」

「妹君の、お名前はご存知で、ありますか?」

「妹?ああ、もしや戦災孤児として俺達が引き取って育てていたフィリアの事か?奴をヨルグが妹として可愛がっておったが妹として国に仕えたのか?」

「フフフ…そうですか、どうやら間違いございませんな。フィリア様の名は、我ら王族にしか知られておらぬ名です。カイルですら知りません。王になった者に密かに伝えられる我がデュラリオン王国の伝統の逸話なのです!歴史ではフィリア様は、その名を捨てフィアナ・デュラリオンとしてヨルグ様の后となられ我ら王家の偉大なる母で、ございますぞ!!」

「な、何!?ヨルグが、フィリアと!?そ、そうか孤児ではあったが器量の良い娘でヨルグ共仲が良かったのは知っておったが…そ、そうか二人は結婚したのか!フフ…それが聞けただけでも俺は蘇って良かったと思えるな…」


アハは感激して目を閉じ幼い日の二人を思い出していた。


「宴だ!!こんな良き事があろうか!!インフィニティ奪還以上の吉報だ!!ケンプすぐに国中に通達するのだ!!きっと全国民が歓喜に沸き上がるぞ!!それに、このアハ様と炎壊のパーティメンバーがおれば幾百年の我が国の懸念である守護者との因縁も晴れるやも知れぬ…いや、きっと晴れるに違いない!!伝えよ遠征の失敗で落ち込み沈んでおる国民に、この希望を!!」

「は、はは!!すぐにでも!!」


ケンプ隊長は、そばに居た文官に通達を命令する。


「ではアハ様王宮を案内しますぞ!そしてカイルとシスティリアよ今回の一件もっと詳しく教えてくれんか?我らの希望の、その炎壊のパーティの戦い振りとやらをな!!」

「はい!お父様!!喜んで!!」

「ああ、分かってるって嫌でもタップリ聞かせてやるから覚悟しとけよな親父!!さあ行きましょうアハ様!ここは、あなたの城と思ってくつろいで下さい!ヘヘ親父ビックリするぜ!?炎壊のパーティの戦い振りはな!恐らく吟遊詩人が、いくらでも出して、この話を聞きたがる戦いだったからな!!」

「そうか!我が国にも光が差して来たのだな!こんなに、めでたい事は無い!!急いでパーティの準備をするのだ!アハ様を、お待たせしてはならぬ!!」

「はは!!」


取り巻き達は慌てて、その準備に走り出した。

それを見ていたアハは、いささかきまりが悪くなり


「お、俺は確かにヨルグの兄ではあるが奴の建国になんら手助けもしてやれ無かった身だ、それに身分は冒険者でしか無い…いやもはや登録は切れておるだろうから、それですら無いか、なので気を使う事などないぞ?」

「何をおっしゃいます!アハ様あってのヨルグ初代デュラリオン国王ですぞ!!言わば、あなたは我らの直系の先祖なのです敬うのは当然ですぞ!!」


イグルス国王がアハを讃える。


「そうです!アハ様は我がデュラリオン王国の伝説なのですよ!胸を張って下さい!ご謙遜なさらず!!」


システィリア王女もアハを讃える。

と、言うよりも王女は心酔している感じだった。

バツが悪そうに渋々案内され連れていかれるアハであったが弟ヨルグの建国した国で、その子孫に歓迎されるのは悪い気がしなく苦笑いを浮かべながらも、その歓迎を快く受け入れていた。



その頃カイエンは炎壊が、あの悪魔王を打ち倒すとの一報を受け、そして4年振りに街へ帰還しているウリシュクに会う為、馬を酷使して予定より早くアマランの街へ帰還していた。

街に入るとギルドへ走り出し190cmはある大男のカイエンに2mを超えるオーガ族のエニグマが、その後を追う。

少し遅れて他の4人も後を追った。

その目立つ集団に街の人々も何事かと騒ぎになっていたがカイエンは気にせず迅速にギルドへたどり着いた。

上級冒険者用の扉を勢い良く開けたその姿は鬼気迫っており受付のギルド職員が怯える程だったが職員もその大男が自らのギルドマスターと気が付くと胸をなで降ろして安心した。


「こ、これはカイエンギルドマスター!本日中に、お戻りになるとは思っておりましたが慌てて、どうされましたか?」

「馬鹿者!どうされたもあるか!ウリシュクは…いや炎壊は、ここにおるのか!?もしくはどこぞの宿屋か!?すぐにそれなら招集するんだ!!」


その迫力に職員は恐怖を感じ萎縮してしまう。


「ど、どうしたの!?騒々しいわね…ってカイエン!?戻ったのね!」

「リット!!伝書鳩は受け取ったぞ!炎壊が、あの悪魔王を討伐したとな!すぐに会いたい!ウリシュクは、どこだ!?」

「あ、良かった無事に、あなたに届いてたのね!ほら鷹とかにやられて、たまに届かない時あるでしょ?伝書鳩、無事にあなたに伝わったみたいでホッとしたわよ」

「ええい!のんきな事を言っとる場合か!あの悪魔王が討伐されたんだぞ!?奴は、ここ数十年来あの森に住み着き近隣をおびやかしていたが、あの強さゆえ中々手出し出来なかったのだ!俺達のパーティも遠征がある為奴に中々挑むチャンスが無く放置せざるおえなかったのだ…いや俺達で挑んでも全滅する可能性も高かった。それを一人で炎壊は倒したと言うのかよ!?」

「あ、そうね、それと例の案件もインフィニティの奪還の件も依頼達成したって本人から聞いているわ。詳しい話は王子達からの依頼達成書の提出で分かると思うけどウリシュク本人から午前中に聞いてるから問題無いと思うわよ」

「な、何だと!?馬鹿な!!あれを炎壊が受けてくれたのか!?い、いや奪還しただと!?本当なのかよ、それは!?」

「ええ、パーティメンバーの登録カイエンの許可がないと今はダメでしょ?だからこの依頼を受けて王子達が納得すれば冒険者への登録を許可するって言ったら受けてくれたのよ、本人は渋ってたけど、さすが金級よね一週間どころか2日で成し遂げちゃったのよ驚いてるわ」

「いや、いやいやいや、待て!!あれは成し遂げる事など不可能な依頼何だぞ!?受託の条件に最低、銀級パーティ2組もしくはそれ以上の金級の参加を条件に出していたろう!?まさかウリシュクが受けるとは…しかも、た、達成しただと!?馬鹿な、あ、ありえぬ事だぞ!?インフィニティは国が建国以来ずっと探し求めていた、いわば伝説級の案件だ!!過去何人もの英雄と呼ばれる猛者が剣の守護者に敗れ命を落としているんだぞ!?その中には金級クラスの強者も、おったと言われているんだぞ!?それをウリシュクがパーティを組んだ所で成し遂げられる訳が無いんだ!!本当なのか!?」

「そ、それは知ってたよ?インフィニティの剣の事は、この国じゃおとぎ話に、なってる程だってさ、でも国王自らの依頼でしょ?そんな達成不可能な依頼だったなんて聞いてないわよ!?確か探索用の国宝のクリスタルがインフィニティの感知を出来たから今がそれを探し出せるチャンスなんだって王宮近衛騎士団の人が興奮して私に話してたから間違い無いと思って。そしたら、たまたまウリシュクが街に帰って来てくれてたからダメ元で頼んだら丁度新しい仲間が出来たから登録したいって言うんで、それを条件に依頼受領してもらったのよ!?それが元々依頼達成不可能な案件だったなんて…こっちこそ寝耳に水よ!!」

「いや、まさか金級が…しかも一番受ける可能性の低いと思ったウリシュクが受けるとは誰も思わんだろう!?銀級の2つのパーティも他国に遠征していて1年は帰って来れないし、この案件は流れるのが国王との合意で了承されておったんだよ…ウリシュクめ悪魔王を倒し更に強くなった様だな…まさか剣の守護者まで倒してしまうとは…フフ…やはりウリシュクは必ず次回の遠征には参加してもらうしかあるまいな!!」

「うーんとねウリシュクはもちろん強いんだけど他の仲間の人達も相当だと思うよ?直に会ってさ私その人の強さとか魔力とか、てんで分からないんだけど色々な強者とギルドに勤めて会って来たじゃない?その何て言うかさ雰囲気?から、ああ、この人強いんだろうなって言う感じはギルドに勤めて100年位になるけど分かっては来ているのよ。その中でもシグレ君とミリスちゃんからは何も感じなかったんだけどシルファさんと、デュランダルさん…この2人は、かなりやばいよ。へたしたらあなたのパーティメンバー…いえ、あなたでも手こずる位の強者かも知れないよ?勿論只の勘だけどね」


リットとはギルドマスターになってから30年来の付き合いだ。

なのでリットの勘はかなり信頼出来るのも良く分かっている。

それがこうも強く断言するのは珍しい事なのだがそれだけ信憑性のある連中だったのだろう。

これはウリシュクのパーティメンバーにも、ぜひ会わねばならないとカイエンは強く思ったのだった。

次回は10月13日(火曜日)に更新です!(^^)

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