第60話 ウリシュクの隠れ家
「はぁ…本当におめでたい人ね…フフ でもありがと。その気持ちはうれしいけど大丈夫よシグレ達の評価もすぐに上がるから安心して良いよ」
「え?でもリットが今、言ってたじゃん?」
「そ、そうよ残念だけど特例でも無い限り、そう簡単に冒険者のランクは上がらないのよ、いくらシグレ君とミリスちゃんが強くっても、とんでもなく功績を上げたとかないと多分カイル王子の評価を、あてにしてるのかもだけど、それでも厳しいと思うわよ。ギルドの評価は、そんなに甘くないって知ってるでしょ?」
「まぁね。でも王宮からの今回の依頼結果の内容が届いたら、あなたも納得するわよ。ま、今は銅級でも良いわよ、すぐにそんな肩書ふっとんじゃうんだから楽しみにしてなさいリット」
「え?う、うん 分かったわ。楽しみにはしておくけど、あんまりシグレ君達に期待させといたらがっかりさせちゃうよ?」
「はいはい。じゃ私達これから王宮に行かないといけないから、そろそろ帰るわよ。取り敢えず報告はしたから、ちゃんと登録しといてねリット」
「え、ええ、もちろん…お、お疲れさま。でもどうして王宮に?観光でもするの?」
「ちょっと、野暮用よ、それじゃまたねリット」
「あ うんまたねウリシュク!本当助かったわ今回の依頼は!また何かあった時は、よろしくね!!」
「お断りよ!!」
ウリシュクは可愛らしく舌を出してリットにべーをして俺達を連れてギルドをさっさと退出した。
「あちゃー嫌われちゃったわね…まぁ王家の依頼だったし大変だったんでしょうね。それにしても本当にインフィニティの宝剣見つかったんだったら王都は大騒ぎになるでしょうね。まぁそれが本物なら特別な恩赦で銀級になれちゃうかもねシグレ君達♡うんうん仲良さそうで、お姉さん安心したよウリシュク♡」
そう言って書類を、まとめ機嫌良く応接室を出たリットで、あったがリットは知らなかった。
この依頼が、とんでもない大騒ぎになる事をアマランのギルド、いや、デュラリオン王国始まって以来の大騒ぎになってしまう事を…
ギルドを出た俺達は雑貨店ヨリシロにオリハルコンを、もらいに行きたかったが、まだ今回の依頼の、お金が2~3日は入らないらしいのでギルムに言ってオリハルコンを取っておいてもらい絶対に売らない様にクギを刺してアマランの街を出た。
街を出た俺達はレオンにエアバイクを転送してもらってウリシュクは妖精の姿になって俺の内ポケットにミリスは俺の後ろの席に付いて3人乗りスタイルで出発した。
「王都の場所分かるの?シグレ?」
妖精のウリシュクが内ポケットから
ヒョッコリ顔を出して、3Dレーダーを見ながら、そう言った。
「初めて行く場所だけどさ、もぉこの辺のマッピングは、かなり出来てるみたいだからそんな大きな目立つ街なら余裕だろ。なぁレオン」
「はい。すでにマーカーはセット出来ております。約2時間程で目的地に辿り着ける計算です。時速80km位のスピードでの計算ですが最速ならもっと早く着けますが?」
「い、いや、木とか多いから80km位で十分だろ。砂漠とかなら、それでも良いけどさ危ないし、そんなに急いでる訳でもないから80kmで行くよ」
「了解です。何かありましたら、お呼び下さい」
そう言ってレオンとの通信を終えた。
しかし最高速度って確か560kmだろ…
マズイだろ、それ。
木にぶつかって、全員あの世行きだっての!!
「さて、ナビによると、この大きな街が、王都何だろ?凄いなアマランの数倍はあるぜ?」
「あ、そうそう!ここよ!ここ!!本当便利よねぇ〜このナビって奴。凄い魔導具よね」
「ですよね!さすがシグレさんです!5千年前でも、この様なシステムは発見されてませんでしたよ!素晴らしい魔導具ですよ!この乗り物と良い一体この様な魔導具を、どこで見つけたのですか?」
「え?まぁ俺の世界…いや、俺の国では普通の機械で、そんな珍しい物でも無いんだけどな。まぁあれば確かに便利だよな。こうやって助かってるしな」
「バカね!助かるなんて物じゃないわよ!普通アマランから王都までなんて、2日はかかるんですからね!?それがたった2時間で着いちゃうなんて、どうかしてるわ!!本当にシグレは、これがどれだけ凄い事か認識しないとダメよ!?」
「ん?待てよ、それだとカイル達と別れてからアマランに行くって言って、それから王都に向かうって言ったろ?カイルの母さん治す為にさ…下手したら今、王都に向かってるカイル達より早く王都に着いちまわないかな?それって、もしかしてマズイんじゃ?」
「あ…」
ウリシュクも、そこに気づいてハッとした顔をしている。
「カイル王子は、理解がありますし分かってくれるんでは、ないでしょうか?」
ミリスがそう言った。
「だ、だめよ!王子なら確かに黙っててくれそうだけど私達は王宮に招かれてるのよ!?他の人達には、ごまかし様がないわよ!アマランに寄るって騎士団20数名と王女も知ってるんだから、どうしてこんなに早く来れたのかって絶対疑われるに決まってるわ!」
「うーん、それじゃ早く着いちまうのはマズイか。面倒くさい事に、なりそうだしな。じゃあさ、2日後に王都に行くとして、どうする?アマランに一旦戻るか?」
「バカね王都に行くってリットに言っちゃってるでしょ?ギルドの情報収集力を侮ったらダメよ。王都に向かったはずの私達がアマランでウロウロしてれば疑われるわ仕方無いから適当に2日間潰してから王都に行くしかないわね」
「そうなるか。面倒だけど仕方ないな。この辺に暇潰せそうな所ウリシュクどっか知ってるか?」
「え?うーん と、そうねぇ…アマランから王都に向かう道沿いに村もないし…あ、そうだ!私の隠れ家が、あるんだけど、そこで2日間休まない?2人なら歓迎するよ?」
「お、マジで!良し、そこに行こうぜ!…と場所は分かるか?」
「うん、ちょっと待ってね、ナビ見せて。普通街道使って王都に行くから街道の場所が分かれば大体の場所が分かると思うんだけど…」
そう言って慣れた手つきでウリシュクは3Dナビの地図を拡大したり縮小したりして自分の知ってる道を探し出そうとしている。
慣れたもんだな。
すでに3Dマップを自分の物にしてるね。
対応力高いな、この妖精。
俺がそんなウリシュクを見て感心してると
「あ!ここよ!この道!この分かれ道を右に入って北に3km行けば私の隠れ家に着けるはずよ!!」
「良し!じゃあ行きますか、その隠れ家って所に!」
「うん!よろしく、シグレ!!」
「アイアイサー!!」
そう言うと、俺達はナビに登録したウリシュクの隠れ家の辺りに、エアバイクを飛ばしたのだった
次回は10月3日(土曜日)の更新です!(^^)




