第49話 龍族エミリオとの激闘
「おう!悪いけど、その剣、王子に渡してやってくんねぇかな?そうしないと俺の依頼が達成されねーんだ。出来れば俺は敵であっても殺したくねーんだ。どうだ?」
俺がエルフの青年マクドルと言った奴とさっき出現したエミリオとか言う少年。そんでアハとか言うアンデッドに、そう告げた。
「何?小僧今、何と言った?」
エルフのマクドルと言った奴が呆れて、そう返し
「あら〜?僕なめられてるの?嘘でしょ?同族ならまだしも人間族なんかに、そんな事言われるなんてクスクス実力が測れない奴って可哀想だよね♡」
[ば、馬鹿!シグレ!!こいつらは、やばいわよ!?挑発するな!!]
通信で、慌ててウリシュクが、そう叫んだ。
うん。
耳がキーンとするから通信で大声出すのはやめてね
[いいからヤバかったら二人呼ぶからさ、ま、こいつら程度なら大丈夫だ。まかせてくれ]
[ちょ、ちょっとシグレ!?]
俺はウリシュクに構わず間合いを詰めてアハと言うアンデッド、エルフの青年、現れた少年に飛ぶ斬撃をくらわす
「う!?」
「な、何!?」
「ぬぅ!?」
しかし三人共うまくそれは躱した。
エルフは障壁の様な物で弾きアンデッドは剣でそらし少年は手で受け止めた。
え?
素手じゃん。
硬い手してんなこいつ。
「な、何!?気をつけろエミリオ!こ、こ奴只者ではないぞ!!」
エルフの青年が今まで抑えていた俺の魂(魔力)が開放された事に気づいて警戒をする。
「え?嘘、こ、この僕の手から血が出てるよ!?あ、ありえない僕の結界を、これは破ったって事!?」
「フフ、何とも久方ぶりの強者よ。これは武人として血が騒ぐな…」
いや、最後のアハさん、あんたアンデッドでしょ?血腐ってますがな!
「な…なんと言う魔力だ!?あ、ありえん!人種ごときが、こ…この様な!?」
「フ、フフなんかさぁ良い予感しちゃったから冷やかしついでにマクドル君、追って来ちゃって大正解だね!こいつは僕が相手するよ!!」
すると少年の身体から魂の放出を強く感じる。
うん、これってもしかして、この世界で言う魔力って奴かな?
良し俺でも何とか感じられて来たね!
成長力さすが半端ないなシグレアキラは!
大器晩成型No.1キャラ!!
「あ…ああ…う…嘘よ、こんなデタラメな魔力…あ、あり得ないわ…マーリン師匠の一体何倍…いえ何十倍あるの!?」
少年の魔力を感知しテムが絶望している。
周りの魔法使い達も少年の圧倒的な力を感じ、ある者は膝から崩れ落ち、ある者は絶望から涙を流す者までいた。
「はぁしょうがねーな。殺しゃしねーからよ俺が勝ったら、悪いけどその剣は王子に渡してくれよな?そう言う勝負って事で良いか?」
「フフフ、僕の龍闘気を、こんなに間近で受けてそんな口が聞けるなんてとんでもない強者…もしくは!!」
そう言うと少年は一瞬で俺の間合いに入って来て拳を振るう。
俺は、それを受け止めて殴り返した。
「うおっ!?」
少年はガードしていたがガードのまま、3m位後方に、俺のパンチで吹っ飛んだ。
が、うまく着地してる。
うん。
新体操なら10・0だね(笑)
「じゃそう言う事で少し遊んでやるから、かかって来いよエミ…なんとか君」
「フフフ…僕が拳で、こんなにふっとばされるなんてさ…君、本当に面白いね!こんなにワクワクするの久しぶりだよ♡こいつは僕のもんだ!良いねマクドル!!手を出したら殺すよ!!」
「フン、好きにしろ!じゃあ私達はカイル王子を仕留める。そっちは任せたぞ!!」
「フフフ、せっかくの好敵手だ邪魔されたくないな。良しペットを2匹呼ぼうかな♡」
そう言うと少年は、空間に魔法陣を描き呪文を唱えた。
「グェアアア!!」
「な、何だ!?こ、この獣の声は!?」
ケンプ隊長が、後ずさり王女達の前に立ち守る姿勢をとる。
「カナリアとギョロン邪魔なそいつらを食べちゃって良いよ♡僕の戦いに邪魔させないでね♡」
「グェアアアー!!」
「キシャー!!」
雄叫びと共に10mは、あろうかと言う赤い竜が2匹何も無い空間から出現した。
「ひっ!?な…何だこいつらは!!」
「ド、ドラゴン!?ドラゴンを呼び寄せたのか!?」
「え、炎壊!?あれば!?」
テムがウリシュクに尋ねた。
「わ、私も初めて見るけど、あれは間違いないわ…文献で見た火竜よ…し、しかも2匹も居るなんて…」
「か…火竜!?嘘!!こ、ここ、竜の魔窟では絶滅してもう一匹も居ないって情報があったのよ!?あ…ありえない…どうしてこんな…」
さすがのテムも絶望してるみたいだ。
「ち、面倒くせー事しやがって…」
俺が竜の所に行こうとすると少年が立ち塞がった。
「どこへ行く気?僕を倒さないと、あっちには行けないよ?」
「てめぇ…俺の仲間にケガさせたら、ただじゃすまさねぇぞ?」
「ククク、良いね!その胆力!!お前ならきっと僕を楽しませてくれそうだ!!」
うーん、さすがにこの状況だと、ウリシュク達に被害が出ちまうか…
ここは、二人を…いや、そうだ。
[ミリス!召喚してゴーレムで、そいつらを足止めしててくれ!俺は、こいつを負かしたら、すぐ助けに入るからよ!]
[はい!お任せ下さい!!シグレさん!!]
俺は通信でミリスに指示を出した。
元気の良い返事が聞けて俺は安心する。
まぁあのゴーレムなら倒されるにしても、かなり善戦して時間を稼いでくれるだろうしね。
問題はカイル王子か。
「カイルそのアンデッド結構強いけど少しがんばれるか?すぐにこいつ負かして手助けに入るからよ。少し我慢してくれる?」
俺が、そう言うと王子はニヤリと笑って
「うむ、どうやら俺ではアハ様を倒せそうにないが5分は粘って見せよう!その後は任せるぞ!!」
そう言って元気良くアンデッドに斬りかかって行った。
うんカイル王子のが弱そうだけど少しは持つだろうし、まぁ大丈夫かな。
「そんじゃ、さっさとお前を倒してアンデッドと竜2匹も片付けるとするかな」
「あははは!!そんななめた口を聞くのは龍王様にやられた時以来だよ!!じゃあ死んじゃっても知らないからね!!」
言うと同時に少年が凄まじい速さで拳を俺に撃ちつけてくる。
俺は、そいつを素手で防いで少年に蹴りをぶつける。
「ぐあっ!!」
またも吹っ飛ぶ少年しかしなぜだ?
こいつ武器を使って来ないぞ?
「お前なんで武器を使わねぇんだ?このままじゃ俺と対等に戦えねぇぞ?」
舐めプのつもりかな?
「ククク…お前一体何なんだ?僕の打撃を、こうもあっさり防いで反撃まで決めるなんて…大体それはこっちのセリフだよ、なんでその剣で攻撃しないんだい?あんたこそ僕をなめすぎだろ?」
俺のキックで受けたダメージが治ってる。
もしかして治癒魔法かなんかかな?
これは少し厄介だな…あんまりケガさせたくないんだけど、あんな少年に…
「なぁ、お前みたいなガキをケガさせたくないんだ。降参しねぇか?そしたら許してやらん事もねぇぞ?」
「はぁ?僕はこれでも560才だ!!人間からしたらずっと年上だろ!!お前こそまだ子供じゃないか!!大人ぶるな!!それにな僕は拳闘士だ!!武闘が戦闘スタイル何だよ!!剣なんて使わないよ!!」
「え?嘘、お前そんな年なの?どう見ても14〜15才くらいじゃん。王子と王女と変わんねーだろ。嘘つくなよ」
「いい加減、頭にきちゃったかな!じゃあちょっと本気を見せてやるよ!!龍王が配下、7将軍の一人拳王エミリオの実力をさ!!」
すると少年の頭から大きめの角が生えて来た。
手足も大きくなって爪が長くなっている。
それに、し…尻尾が生えて来たよ!?
「うわ!何だそれ!?面白変化するなよ!お前尻尾生えてんぞ!?」
「龍化したんだよ!光栄に思うんだね!同族以外で、このモードになったのは初めて何だからね!!龍族に本気を出させた誇りを持って冥府に旅立ってね!!」
そう言うと、さらに禍々しいオーラの様な物が少年から放出してる気がする。
うむ。
シグレアキラどうやら魔力を感じられて来たのは間違い無いな!成長してる!さすが成長率No.1の俺のキャラだ!!
とか感動してるとさっきよりさらに速いスピードで俺に少年が突っ込んで来た。
おお、こいつはとんでもないスピードだ。
普通の奴じゃ追いつけないだろうね。
だがスピードならシグレアキラの得意分野だ。
少年が連撃を放って来るが、それを俺は剣の刃の無い所で受け流した。
刃の有る方だとケガさせちゃうしね。
その受け流した衝撃波で後ろにあった木々や岩とか粉々になったり、ふっとんだりしてる。
うーん。
自然破壊、半端ねーな…
ま、まぁ俺のせいでは無いよな、うん。
「ク、クソッ!!バカな!何故、僕の打撃をこうもいなせるんだ!?に、人間種ごときが…あ、ありえない!!」
「お前さぁ、大技過ぎないか?それ?いわゆるテレフォンパンチって奴だろ。今から当てますよって言って、パンチしてるだけじゃん?どこに当て様としてるかさ、見え見えだっての!!」
「グエッ!!」
そう言って俺は剣の柄の方で少年の腹にボディブローを放った。
すると、またまた少年がふっとばされた。
今度はカウンター気味に入ったから随分飛んだね。
10m位後方の森林に突っ込んで行ったよ。
ああ…木々がそのせいでなぎ倒されて行ってる…
これ森林破壊で後で怒られないかな…
さて、それじゃそろそろ助けに行こうかと思ってると
「ゴーレム召喚!フェードイン!!」
とか言って召喚した巨大ゴーレムにミリスが何やらコクピットみたいな所を開けて乗り込んだぞ!?
何それ!男の子の夢じゃん!!巨大ロボットに乗り込むなんて!!
いつの間にゴーレム、あんな仕様になったの!?
[はい、ミリスの魔核を本来はゴーレムに移行しないと本格的にゴーレムは起動しなかったのですが、それでは、いちいち手間がかかりますのでミリスの人間体を核としてそのまま使用する事で人間体を解除せずともゴーレムに同化出来る様に仕様を変更しておきました]
と、またもしれっと仕様を変更したとレオンから通信が入ったよ…自由にしすぎじゃないの!?レオンさん!?
次回は8月25日(火曜日)更新です!(^^)




