第34話 ルフレ達からの誘い
「おう!大丈夫だピンピンしてるからな。それよりお前達の仲間の方が大丈夫なのか?」
「はは あんなゴーレムを倒した、炎壊のパーティメンバーに、心配されるとはな。あの様な強敵と、戦闘になってシグレこそケガは無いのか?」
ルフレのパーティリーダーのイングディが俺に話しかけて来た。
「ああ、あいつ強かったけど大丈夫ケガは、してないぜ!」
そう言うと、俺は親指を立てて、二カッっと笑顔を作る。
桜田誉としては、こんな態度は恥ずかしくて出来ないんだが、シグレアキラはこれが正解なので問題無い。が 俺としては少々照れる。
「はぁ相変わらず、とんでも無いわね、あなた達…炎壊は分かるけど、あなたは一体何者なの?確か、うちのシーフ、ウックの話だとあなたもアンデッドを、一掃してたって言うしさ、その年で、その実力って…もしかしてあなたハーフエルフ?」
ルフレのパーティが、俺の所に集まって来て弓使いらしい20代前半位のキャロルと言う女性が俺に話しかけて来た。
「おい!冒険者の出生や過去を聞くのは、冒険者としてマナー違反だろ!」
キャロルのパーティメンバーのシーフらしいそのウックが、キャロルに注意を促す。
「えーでもさ気になるじゃん?この子どう見ても13〜14才位の少年なのに、その強さって異常でしょ?人間じゃ無いって思うじゃん?」
「そうよね炎壊さんは、エルフだから、あの容姿でも、まあ納得したけど、あなたは見た感じ普通の人間っぽいからちょっと気になるわね」
ルフレのパーティメンバーの魔法使いのチャチャもキャロルに同意する。
「え?俺はエルフじゃねーよ?只の人間だってば」
俺はシグレアキラの設定を思い出し少し戸惑ってそう答えた。
確かにシグレアキラは、人間だが神人類と言う設定で、寿命も長く、この世界で言うエルフに近い。
でも、その辺を説明しても、分かっては貰えないだろうし、ここは人間だ、の一点張りで押し通すか。
「二人共いい加減にしろ!シグレアキラ君がエルフだろうが何であろうが、俺達の命の恩人なんだ。詮索はそこまでに、しておけよ」
パーティリーダーのイングディが、二人を諌める。
「え〜でも気になるでしょ?リーダーもさ」
「そうそう気になるわよ」
「キャロル!チャチャ!」
今度は少し強めの口調で、二人を諌める。
「ははは 俺はエルフじゃねぇよ。正真正銘の人間だから。まぁこことは別の国から来たから少し常識がねぇって所は、目をつぶってもらいたいってとこかな」
「え!?この国の人間じゃないの!?何、どこの出身!?」
「キャロルお前いい加減に…」
「いや別にいいよ、気にしてないからさ。イングディ…って言ったっけ?気を使わせて悪いな」
「い いや仲間が失礼した。答えたくなければ、答えなくて良いんだシグレアキラ君。君達に、恩を仇で返す様な事は、したくないんだ。仲間の非礼を詫びよう」
「はは あんた真面目だな、でもそう言うの嫌いじゃないぜ?」
そう言って俺はまたサムズアップする。
うーん照れるな、こいつは。
「ならさ、こんな所で立ち話も何だしさ一杯奢るよ!そこで話そうシグレちゃん!」
「え?俺14才なんだけど違法じゃ?」
「ええ!?やっぱそんな年齢だったの!?まぁ見た目はそうだから、それぐらいって思ったけど、14才でその実力って普通は見習いの年齢よ!?ルフレだって15才だけど、まだ見習いだし!」
「あ シグレさん14才だったんですね!まぁ1個しか変わらないので、ほぼ同い年ですね!」
何だかルフレが、嬉しそうだ。
何故だろ?年が近いのがうれしいのかな。
見た感じパーティメンバーは、20代が多そうだしな。
「そうだな、この国では13才で成人扱いだから酒も合法だ。でも飲めなきゃ無理しなくて良い、が確かに命を救われたのに、俺達は何も返せないから、飯ぐらい奢らせて欲しいな」
「いや いいって気にしなくってさ、あんな骨とリッチなんざ、大した事なかったからさ」
「リ リッチが大した事ないって…嘘でしょ?」
「いや確かに、この少年はリッチを圧倒していた…アンデッドも30体位を、一撃で薙ぎ払ってたのも事実だ…とんでもない実力者だからな、この目で見ている間違いない」
ウックがキャロルに答える。
「はぁ凄いね君!惚れちゃいそう♡顔も可愛いし、どう?何なら、お姉さんが色々教えてあげちゃうよ♡」
そう言ってキャロルが、俺にウインクしてくる。
このキャロルと言う女性も、結構な美人だ。
出るとこも出てるし、モテるんじゃないかな?
「キャロルさん!はしたないです!!」
ルフレがキャロルに、そう怒って抗議した。
ルフレって温厚な感じがするのに、怒る時もあるんだな。
「じょ 冗談だって!いくら何でも、こんな少年を、どうこうしよう何てしないから!」
キャロルも、ルフレが怒ったのを見て少し焦っているみたいだ。
やっぱりルフレが怒るのは、珍しいみたいな態度だ。
「あら ルフレ…もしかして…」
するとチャチャが、ルフレに詰め寄る。
「な 何ですか?チャチャさん?」
「あなた、もしかして…シグレ君の事を…」
「な!?ななな、何を言うんですか!!チャチャさん!シグレさんは、命の恩人だから、敬うのが、当然ってだけです!そ それ以外、何も無いですからね!!」
「えー本当にぃ〜?」
チャチャがニヤニヤしてる。
「え!?嘘!ルフレったら、お年頃だもんね!なる程ね♡」
キャロルも、何かに気づいた様だ。
「お二人共!いい加減にして下さい!」
青い春だねぇ、そういや俺にもそんな時期があったかな。
そう、あれは俺が中二の春の事だ。
甘酸っぱ…
「シグレ!登録終わったから召喚解くわよ!」
人がノスタルジーに、浸ろうと思っていたのに、無粋な奴め…まぁいいか。
「おう!分かった!」
俺は通信で、レオンに切りの良い感じで転移をお願いする。
「それじゃ戻すわよ!召喚解除!!」
大きな声でウリシュクが、そう叫んだ。
すると出現した時と同じ様に派手な光が出た後に、ゴーレムは転移し、その場から消えさった。
「おお!!」
その派手な演出に、群衆から拍手が巻き起こる。
「ギャラリーも多いので少しエフェクトを派手目に、して見ました」
しれっとレオンが通信して来る…いや何それ?エンターテイメントショーじゃねぇっつうの…人間らしくなれとは、言ったけどレオン何か変な方向に行っちゃってない?
「それじゃシグレ、ギルドで登録しちゃうからさ、さっさと行くわよ!」
ウリシュクが俺の腕を、引っぱる。
「あ ちょっと待って炎壊ちゃん!これからお礼も兼ねてさシグレに昼食奢るって事に、なってるんだけど、もちろん炎壊ちゃんも、奢るからさギルドの用事が終わったら、一緒に、夕暮れ亭まで来てよ!」
キャロルがウリシュクに、そう言った。
「はぁ?シグレそんな約束しちゃったの?」
「ああ まぁいいだろ?登録終わっちゃえば今日は、やる事ねぇしさ」
「ぜひお願いしたい。こんな事で恩を返せるとは、思ってないが冒険者は、借りを返すのが礼儀だ。少しでも恩を返したいんだ」
イングディが真面目に、ウリシュクに嘆願する。
「そうそう!後、仲良くなる絶好の機会だしね♡」
そう言うと、キャロルがウリシュクと俺にウインクする。
ウリシュクのロリパワーと違って、こっちは大人の女性の魅力が凄い!
…うっ!?何だかウリシュクの、ジト目が俺を襲う!な 何かを察したのか!?こいつニュータイプか!?
「ま まぁいいわ。シグレが約束しちゃったんなら、仕方無いわ。ギルドで用事すんだらで良いなら、行ってあげない事もないわ…」
「も もちろんですよ!炎壊さん!!ぜひお越し下さい!色々ご享受して欲しいんです!!」
チャチャと言う魔法使いの女の人が、即答した。
「ああ もちろんその後で構わない。じゃあ俺達は、先に行ってるから後で来てくれれば良い」
イングディが断れなかった事に、少しホッとして、そう言った。
「それじゃまたです!炎壊さんにシグレさん!!」
ルフレも嬉しそうだ。
少し助けただけなのに、彼らにとっては、命の恩人になってしまったみたいだ。
恩を着せる気は無いが、ここは人の好意だし受けとくのが良いよね。
ルフレと別れた俺達は、リットが登録をしてくれると言うのでギルドに向かう事になった。
リットはもう少し、ギルド職員と街の衛兵との手続きがあるので大体30分くらいしたらギルドに戻れるので、先に行って応接室で待っていて欲しいとの事だ。
それは好都合だ。
誰にも見られずに、シルファとデュランダルを召喚出来るのでウインウインだ。
俺とウリシュクとミリスは、街の門から
離れギルドに向かった。
次回は7月4日(土曜日)の更新です!
よろしくお願いします!(^^)




