第33話 ルフレ達との再会(2)
「あ はい。とりあえずみっともないので、くっつけておきました。只、状況は把握しておりますので、傷っぽく剣撃の後は残す感じで、修復しております」
レオンがしれっと通信して来た。
うーん仕事早いな…
「あ あの戦闘から、少ししか時間が経ってないのに…す 凄いですね!レオンさんは!!」
ミリスが傷が直ったゴーレムを見て、感激している。
まぁ確かに凄く優秀だとは思うけど、大丈夫かコレ。
「ウ ウリシュク!!こ これってあの黄泉の沼地の目印になってた大岩のゴ、ゴーレムなの!?もう岩って感じじゃ無いわよ!?な 何なのコレ!?も、もしかして、この感じは、ミ ミスリル!?嘘!!岩石のゴーレムじゃなかったの!?あの大岩のゴーレムって!?」
「う うん、何か戦う時に表面の岩が落ちて中身のミスリルが出てきたのよ。私もビックリしたわ」
ウリシュクも、てっきり真っ二つになった残骸が出て来る物だと思っていたので、少しとまどっている。
うん、俺もちょっとレオンの仕事の早さに驚いたんだ無理もない。
「ちょ ちょっと!?あのゴーレム動いてない!?」
冒険者の誰かが叫んだ。
あ 確かに動いてる。
「凄い!もぉ可動させられますよ!これならすぐにでも、お役に立てますよ!!」
ミリスが興奮して俺の服の袖を引っぱって来る。
「バカ!!今動かす奴があるか!!ゴーレムを倒した証拠として、あれを出したのに!動かしたら死んでないって言ってる様なもんだろ!!」
俺は小声でミリスに文句を言った。
「あ…」
ミリスも調子に乗ってゴーレムを動かしてしまったミスに気づいて、慌てている。
「ど どうしましょう!?」
「うーん…仕方ねぇな、ミリスそのままゴーレムに指示を出してくれ」
「え?あ、はい分かりました」
ゴーレムが動いた事に動揺した冒険者達は、慌てふためいている。
「し 死んでないぞ!こいつ!!」
「い いかん!!皆、臨戦態勢だ!!」
「で でも、こんな巨大なゴーレムどうにか出来るの!?」
「クソ!街にだけは入れるな!!大勢死人が出るぞ!!」
「た 退避!退避しろ!!」
まぁ無理もないな…
「ウ ウリシュク!!こいつ死んでないわよ!?ど どうするの!?」
リットが慌ててウリシュクに詰め寄った。
「大丈夫って言ったでしょ!ゴーレム!忠誠を誓いなさい!!」
するとウリシュクが、そう言ってゴーレムに合図を送る。
ゴーレムは片膝をつき、頭を垂れてウリシュクの前にひざまずいた。
「ええ!?ウ ウリシュクもしかしてゴーレムを従えちゃったの!?獣魔契約って事!?す 凄い!!こんな巨大で強そうなゴーレムを!!さ さすがウリシュク!!炎壊の異名は伊達じゃないわね!!」
リットが興奮してウリシュクに笑顔を向ける。
「ま まぁね!そう!獣魔契約してゴーレムは、テイムしたから、みんな安心して!私の命令通りに動くから安全よ!!」
ウリシュクが大声で全員に、そう言った。
「ほ 本当だ!あいつひざまづいてるよ!?」
「マジか!?獣魔契約ってゴーレムにも出来るのかよ!?」
「し 信じられん!!」
「さすが炎壊だ…常識を逸脱してるな…」
「た たまげた…」
「助かった…」
冒険者も、ひざまずいたゴーレムを見て安全だと納得してくれた様だ。
実は、ミリスに、ひざまずかせろと命令して今の状態に、なったのだった。
そうすれば、きっとウリシュクの言う事を聞くゴーレムだと思ってくれるんじゃないかと、思ってそうしたんだが、どうやらうまくいったみたいだ。
とっさにウリシュクに、そう説明の通信を飛ばしたので、ウリシュクもうまく合わせてくれた。
安全だと分かると、獣魔契約の登録をする事になり、ギルド職員がゴーレムを色々と調べている。
冒険者達も珍しいのか、誰一人帰らず、その様子を見たりゴーレムを触ったりして、興味津々だ。
まぁこんな大きなの冒険者でも珍しいんだろうけど…あら?街の住人まで集まって来たよ。
「な 何です!?これは!?ゴ ゴーレム!?リットさん!これは一体!?」
すると街の衛兵達まで、集まって来た。
まぁ目立つし、しょうがないのか…
「ええ 大丈夫よ。これは炎壊がテイムしたゴーレムだから安全です。もう少し調べたら炎壊に片付かせるので安心して下さい」
「そ そうですか、リットさんがそう言うなら了解しました!し しかしとんでもない大きさですな、初めて見ましたよ!こんなゴーレム!!」
隊長らしき人物がリットに、そう言ってる。
「す すげぇ何だこれ!?動くのか!?」
「ああ さっき動いてたぞ!何でもあの炎壊がテイムしたらしいぜ!あの黄泉の沼地のゴーレムらしいぜ!いやぁ驚いた!あれ死んでなかったんだな!!」
「マジか!さすが炎壊だ!金級冒険者の名は伊達じゃねえよな!」
「何これ!?凄い!大きな人形!?」
「違うよ!ゴーレムさ!こんな馬鹿でかいのは、初めて見たがな!」
「し 信じられん…なんつー代物だよ…」
「これ、触って良い?」
「馬鹿ね!危ないからダメよ!」
「わーいわーい!ゴーレム、ゴーレム!」
何だか冒険者に混じって、街の人まで、お祭り騒ぎに、なって来た…
するとウリシュクが、俺達の所に来る。
「ど どうするのよ!シグレが倒してテイムしたのに、私がテイムした事になっちゃったじゃない!」
「テイムって…さっきリットが言ってた獣魔契約って奴?」
「そうよ!獣魔契約しないと、勝手に街とか入れられないのよ、普通は小さな魔物とか馬くらいの獣魔が一般的なのよ!こんな大きなゴーレムなんて聞いた事無いわよ!」
「うーん、ま 良いんじゃねぇの?後々ゴーレムで俺達が戦ってたとしてもさ、登録してるからって周りの奴らに説明出来るしさ」
「そうじゃなくて!あなたの手柄が、また私になっちゃってるって言ってるのよ!ゴーレムは、あなたがテイムしたんでしょ!なんで私の手柄に、なってるのよ!!」
「え?ああ そっちか。ま 良いんじゃねぇの?俺はまだ登録も出来てないんだし、お前がテイムしたって言う方が、スムーズに進むだろ?問題ねぇだろ」
「あのね!私は人の手柄を横取りしたみたいで、嫌なのよ!!あなたは実力あるんだしもっと評価されるべきって言ってるのよ!!」
「いや だからさお前の評価が上がれば、高レベルの依頼を受けやすくなるんだろ?なら俺みたいな駆け出しより、その方が情報入りやすくなって良いっての。俺の評価なんてどうでも良いからさ」
「…そ そうだけどさ、でも、あなたも、もっと評価されてほしいじゃない…」
「あ それよりさ、まだ時間かかるか?シルファとデュランダルいつでも召喚出来るぞ?」
「ああ そうね多分、登録もう少しかかるから、ゴーレムの獣魔契約が終わって一段落したら、ちょうどリットも居るし、ギルドに戻った時に、うまく召喚してもらうわ。今からだともう少し時間とられちゃうからねだってもう30分位しか今日は召喚出来ないんでしょ?」
「ああ そうだな分かった。二人にはそう言っとくよ」
「ごめんね準備してくれてたのに。シルファさんに謝っておいてね」
「OK、OK言っとくよ」
「問題無い」
すると、シルファが俺に即答して来た。
まぁ俺と一心同体で会話聞いてるからね。
ウリシュクとミリスは、リットの所に行って何やら話し込んでいる。
ミリスは、ゴーレムの専門家的な、挨拶をして、ウリシュクに紹介されている。
まぁゴーレム本人だし、確かに専門家と言っても嘘では無いか。
しかし俺は暇になってしまったな。
こんな空き時間は、スマホでもあれば暇を潰せるんだが、さすがにシグレアキラの設定には、そんな物は無い。
「シグレさん!ケガはありませんか?あれば治療しますよ?」
するとトコトコと、ルフレが俺に近づいて来た。
ああ 確かルフレは、ヒーラーだったか。
次回の更新は6月30日(火曜日)に更新です!
よろしくお願いします!(^^)




