第25話 巨大ゴーレムとの戦い
「ま まぁよ、こいつらの事は今は置いといてよ、これはゴーレムお前の命の話だ。
悪い事しねぇんなら助けてやっても良い。でもそのまま死にてぇなら俺はこのままここを去るけど、どうする?」
「フ 悪い事…か。戦争では我は幾百幾千の敵の命を奪っておる。善とは言えぬな…」
「そりゃマスターってのに命令されたからだろ?」
「うむ、その通りだ。我の意思では無いが事実は事実だ。罪は消えぬだろう…」
「ふーんじゃあさ俺が今度は、お前に命令すればムダに命を奪ったりしねぇか?それなら助けてやらねーでもねぇぞ?」
「何!?お主が我のマスターになるとでも言うのか!?フッ くだらぬ我のマスターは生涯只お一人よ、他の者に従うなど出来ぬ!!」
「でもさ、お前このまま死んじゃっても良いのか?何か勿体無いだろ?せっかくまだ生きられるチャンスがあるってのに」
「…なぜ我にそんなに、こだわるのだ?我の力など、お主の仲間に比べればゴミの様な物だろう。利用価値があるとは思えんが?」
不思議そうにゴーレムは、尋ねて来た。
「え?だって目の前で死にかけてる奴が居れば普通助けてやんなきゃって思うだろ?俺は命を無下にしたく無いからな」
「フ…甘いな、その様な考えでは、お主その内足元をすくわれて命を無くすぞ?」
「へっ!良いんだよシグレアキラはこれで!こう言う奴なんだっての! で どうする?死ぬのか生きんのか?」
「…面白いなお主は フフ…こんな気持ちになったのは幾千年振りか…フッ分かった。我を配下に加えられれば主の言う事を聞こう。主が悪と思う事はせぬ」
「おっし!なら助けてやるか!!」
「だがそれは我が、お主を認めたらの話よ!!只では配下になどならぬ!!我を見事倒して見せよ!!さすれば主をマスターと認めても良い!!」
するとリンクが切れる感覚がして意識がウリシュクの居る外界に繋がる。
「!?シ シグレ!?大丈夫!?ずっと黙って瞑想みたいな感じで身体が動いて無いから心配したのよ!?」
ウリシュクが俺に詰め寄って来た。
「どの位俺は、動いて無かった?」
「え?10分位かしら?それでゴーレムとは会話出来たの?」
「ああ それが…」
言いかけると目の前の大岩が動き出した。
「な!?う 嘘!?ゴ ゴーレムが、う 動いてる!?」
ウリシュクが驚愕する。
「あり!?ゴーレム指一本動かせないんじゃねぇの!?」
「うむ そうだったがレオン殿が力を借してくれた。この一戦位は動けそうだ」
「うわ!?ゴ ゴーレムが何か喋ってるよ!?」
「ああ 危ねえからウリシュクは下がってくれ、ゴーレムとはタイマンで戦わなきゃならねーらしい。ちょっと本気出すから離れてな!」
「ば 馬鹿!あんなのに一人で勝てる訳無いでしょ!!」
ゴゴゴゴゴ と只の岩の塊だったゴーレムがどんどん生気を取り戻していくのが分かる。
ボロボロだった表皮が剥がれ落ち硬そうな鉄のような表皮に変わっていく。
「ん?こいつミスリルじゃねーか?」
俺はすぐにそれに気づく。
俺と言っても鉱石を感じる事の出来るシグレアキラの能力だけどね。
「いかにも我の本質はミスリルの身体よ。いかなる魔法も効果は薄いぞ?さあ!どう戦う!!」
「なる程ねミスリルなら魔法が効きにくいって訳か。まぁ何にしてもシグレアキラは剣士なんでな、剣で行かせてもらうよ」
「ちょ ちょっと!あの表皮ってまさかミスリルのゴーレムなの!?し 信じられない!あ あんな巨大な身体が全部ミスリルだなんて…」
「ウリシュク!もっと離れてろっての!巻き込まれたら危ねぇって言ってんだろ!!ちょっと本気出すから、さっきのリッチの時とは桁が違うぞ!!」
「う 嘘!?で でも大丈夫なの!?魔法も効かなそうよ!?ましてや剣なんかで、あの身体に傷なんて付けられるの!?」
「任せとけって!俺を信じろ!!」
「もぉ!どうなっても知らないよ!!危なくなったら助けに入るからね!!」
優しいな本当ウリシュクは。
「ありがとなウリウリ!!」
「誰がウリウリか!!変なあだ名付けんな!!」
叫びつつもウリシュクは、俺とゴーレムから結構な距離をとってくれた。
これで暴れられそうだ。
「準備は良いか?我も一時的に力を貸してもらって動けるにすぎぬ。もって10分と言った所か。では全力で、お主を倒しにいく。見事我を倒して見せろ!!」
「レオンから力を借りたんか?うん お前ガンダ○位の大きさだな。強そうだし、これならちょっと本気出しても大丈夫そうだしな!じゃ遠慮なく行くぜ!!」
「力を見せよ人間よ!!くらえ!!メキドナ!!」
ゴーレムの口が大きく開き光が発生したかと思った瞬間それはビーム状の光線となり
俺に迫った。
「シグレあれはまずい。この辺一帯が広い範囲で消失する。あの子も巻き込まれる!」
シルファが警告する
「くそ!あのゴーレム本気出しやがって!」
「上だ!空に跳ね返せ!ホマレ!!」
デュランダルが叫ぶ
「分かってるっての!!せいのっ!!」
俺シグレアキラは、剣に魂を込めてその光線を空へ、跳ね返した
「な 何!?跳ね返しただと!!」
ゴーレムが驚いている。
刹那ゴーレムの放った魔法は、遥か上空で大爆発を起こす
「きゃっ!!」
爆風でウリシュクが飛ばされそうになるが必死に木にしがみついて耐えている。
「大丈夫か!?ウリシュク!!」
「だ 大丈夫!!でもまたあんなの撃たれたら耐えられそうに無いわよ!!どうするの!?」
確かに、あんなはた迷惑な技を、また撃たれたら、この辺一帯が更地になってしまいそうだ。
まぁまた上空に跳ね返せばすむ事だけど。
「わ 我の最高の技を、い いとも簡単に天へ跳ね返すとは…我らの時代でも主の様な戦士は、お おらなかったぞ?」
「うーん お前の技、はた迷惑だから戦闘をシグレアキラに経験させ様と思ってたけど、やめだ。もう倒すぞ?防御固めろよ」
「な 何だと!?我に攻撃を?その剣でか?フッ ムダだ。我は防御結界で物理攻撃は効きにくいぞ?さらに攻撃が届いたとしても、我の身体は最高級のミスリル製だ。傷を付ける事は不可能だ」
「それはフラグだっつーの!そんじゃ死なねぇ程度に手加減はするから覚悟しろよ!いくぜ!!」
「フッ 愚かな。ならばお主が斬りつけた刹那に、その身体消滅させてくれよう!!」
「御託は、いいんだよ!行くぜ!!ソウルブレイカー!!」
俺は魂を剣に込める。
ソウルブレイカーはシグレアキラが修行を重ねストーリー後半に、ようやく撃てる本当の必殺技だ。
この時点のシグレアキラでは本来は撃てないんだけど、俺が憑依しているので、今のシグレアキラでも本来の威力からは、かなり劣るだろうがきっと撃てると思う。
イメージはバッチリ構築してるしね。
最終回用の技だったんだけど、四の五の言ってる場合じゃ無さそうだしね。
「な 何!?じ 尋常で無い魔力を、か 感じる!?バカな!!そ…その様な規模!!わ 我がマスターに匹敵するぞ!?」
「う 嘘…シグレ あ あなた、まだ魔力を上げられたの!?し 信じられない…あり得ない魔力の大きさよ!?」
「ソウルブレイカー!!」
「!?」
身構えるゴーレム。
見るからに防御姿勢だが更に自分の前方に何やら結界らしき物を展開している。
防御の結界かな?
構わずシグレアキラは魂の籠った剣で袈裟斬り状に剣を大きく振り回した。
すると爆風と共にゴーレムの巨体に衝撃波が貫く!
「なぁ!?」
すると簡単にゴーレムの身体は真っ二つに斬り裂かれた。
「見たか、これがシグレアキラ最大にして最強の技ソウルブレイカーだっ!!」
ズズーーン!!
ゴーレムは、その巨体を斬り裂かれ、その重みで斬り裂かれた身体の中心から両端に崩れ落ちた。
その衝撃と重みで地響きが辺り一帯に響く。
「あわわわっ!!」
ウリシュクが、その余波を受けて尻もちをついた。
次回は6月2日(火曜日)の更新です!
よろしくお願いします!(^^)




