第17話 船のメインコンピューターへの命名
「どう?今のがここの一番高い料理よ。銀貨10枚もするわ」
「え?う うーん普通はいくら位が相場なんだ?」
「そうね銅貨10枚もあれば、お腹いっぱい食べれるわねエールも付いてね」
「銅貨10枚で銀貨1枚何だろ?マジか!激高じゃねーか!今の料理!!」
「そうね、でも味はやっぱりこの街でも一番美味しいのよ。だからこの街に来たら必ずここで食事にしてるのよ」
「マジか…良し、せっかく奢ってもらって悪いんだが明日は俺が料理出すよ。船から転移で食材は出せるし調理も何とかなる。俺の世界の…いや国の料理を食わしてやるよ」
「え?本当?またあのカプラーメンが食べられるの?」
「カップラーメンな。いやいやあんな携帯食じゃ無くってちゃんとした食堂で出せる料理だ。今の料理よりは多分うまいと思うぜ?」
「うわ!本当!?カプラーメンも美味しかったのに、それ以上なの!?凄い期待しちゃうよ?」
「おう任せときな!」
「うふふ これは楽しみね♡」
確か船には食材も結構積んであるはずだ。
有限だが一ヶ月位は毎日三食、食っても切らさない位あるはずだ。
そのうち足りなくなったら食材を見つけて船に転送しないとならないが当面は、大丈夫な筈だ。
料理機器が無くても船には、フードクリエイターと言う食材を入れると任意の料理が造れる便利な機械もある。
それで造ってこっちに転送すれば、大丈夫だろう。
ここの街の一番の料理が、あれならきっとうまいと思うはずだ。
カップラーメンごときで感動してたし、見せてやろう現代日本の食文化って奴をな!
…と俺はウリシュクにうまい物を食べさせて、また笑顔にしてやる事を約束して俺達は、その日の夕食を切り上げたのだった。
その日の夜、俺はさっそく船のメインコンピューターと打ち合わせに入る。
「了解いたしました。注文の料理はいつでも転移可能です」
俺は、夕食時に言った料理の献立を船のメインコンピューターに、連絡をし準備を指示した。
これで何時でも料理を転移して食べる事は出来そうだ。
「そんで食料は後どんくらい持ちそうなんだ?」
俺がメインコンピューターに聞くと機械音の良くある感情の起伏の無い声で
「毎日三食、食した場合その種類に関係なく約29日で食材は底をつきますマスター」
29日か…やっぱ一ヶ月位しか持ちそうに無いな
「しかしマスターが水、肉類、野菜などの食材を船に転送していただければ、それは改善されるでしょう」
「水…肉って、そんなのどうやってGETすりゃいいんだ?アマランの街で買えば良いのか?川の水とか野生動物でも捕まえて転送しても良いんか?」
「はい。水分であれば、かなり汚染されていましても、こちらで浄化出来ますので大丈夫です。肉類や小麦なども種類は何でも大丈夫です。こちらの世界用に変換出来ますので、その世界の食材であっても、こちらの世界の食材に変える事が可能です。なので手頃な食材があれば転送して下さい」
なんと…そう言えば船にあるフードクリエイターって、そうだった。
そんな設定にしてた。
「しかしゼロからは料理は作れません。何とかそちらで食材を確保していただければ、こちらでどの様な食材にでも加工出来ますので、ぜひ確保を推奨いたします」
うーんさすがにゼロからは、作れねぇか…
まぁ質が悪くても船のフードクリエイターがあれば高級食材にだって変換する事が出来んだ。
ここは頑張って食材をGETしなきゃだな。
そうすりゃ味の悪い、この世界の料理を食わなくてすむしな。
「分かったよ何か食べれそうな物とか、GETしたら船に送るよ。やり方はテントしまった時みたいな感じで良いんだろ?」
「はいお願いします」
これからは、直々食べれそうな物は確保しとかないとな。
しかしメインコンピューターの喋り方はどうにも企業の受付の自動音声と喋ってるみたいで味気ないな…
「あのさ、お前もう少し人間味のある感じで喋れないのか?」
「…しかし私の設定は、その様な仕様になっておりますのでご了承下さい」
うっ…そうだった。
確かに宇宙船の喋るコンピューターは、そんな感じが良いって俺が設定してたっけ
「設定を変えますか?」
「いや変えられるんかいっ!!」
俺は被せる様に突っ込んだ。
「マスターホマレが変更を望むのであれば可能です」
「え?そうなの?今は俺シグレアキラなんだけど?」
「外見は関係ありません。私はホマレ様に作られた存在なのです。ホマレ様でしたら設定の変更は可能になっております」
「え そうなのか?じゃあさもう少しお前は人間的に感情を込めて喋ってくれよな」
「了解いたしましたマスター」
「いや出来て無いって!!」
また喋り終るよりも早く被せる様に、突っ込んでしまう俺
「時間が必要です会話を重ねる内に学習していきますので、その内お望みの会話を出来る様になるかと思います。なので初めは我慢してもらえれば幸いです」
なる程ね。
AIみたいなもんか。
まぁ人間も色々な経験を得て成長していくもんだし、それがコンピューターでも同じなんだろう。
「分かったよ、これからよろしくなコンピューター…えっとそれじゃ味気ないかな…じゃあ、お前の名前はレオンだ。俺の昔作った作品のアンドロイドのキャラの名前だ。レオンは冷静で、かっこ良くて頭が良いんだ。今後も色々とサポートしてもらいそうだしよ、お前にはそう言うキャラを目指してもらいたいね」
「レオン…はい!ありがとうございますマスターホマレ!私は今この瞬間からレオンと名乗ります!どうかお見知りおきを!!」
相変わらずの機械音だったが何故かその時は少しだけ感情がある様に感じた喋り方になってる気がした。
「よろしくなレオン!」
こうして船のメインコンピューター改め
レオンとの打ち合わせが終わったのだった。
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