↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンの奥に取り残されたうえ、魔法少女になってしまった俺の話 魔法の力でモンスターを撃滅だ!  作者: ああボルテック峠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/50

33.燃える町とマイホーム

町が燃えている。

石畳の通りを歩くのは、巨大な魔物たち。

「面妖でござるな」

忍者も十分面妖である。

「さて、こっから避難するべきなのかもしれないんですが、どこに、という問題があります」

「私、家に結界張ってるんで。あそこならしばらく安心かと」

と、リスティマが言う。

「なんでわざわざ火中の栗を拾いに戻るんですか」

「結界があるといっても、高位の魔物相手だと効かないときもあるので……なら押し寄せる雑魚を結界で凌ぎつつ、家に何かしてきそうな奴を迎え撃つほうがいいんじゃないかと」

「うーん、理屈が通っているような、いないような……」

「せっかくのマイホーム、壊されたくないですよね?」

「クレオムくん、行こう」

「拙者もお供するでござるよ」

なぜか全員やる気満々だ。

命は一つしかないというのに。

しかし家が壊されるのも確かに嫌だな。

「わかりました、いきましょう」

行かないほうがいいのはわかるが。

大通りを、敵をなぎ倒しながら(主に忍者が)

進むと、一際巨体な魔物が城の方に向かっていくのが見えた。

紫色の肌、筋骨隆々の身体。背中には羽根が生え、三日月のように頭の横に角が生えている。

「でっか……」

その頭は天を突き、夜かと思うほどに暗く影を落としている。歩く日照権侵害である。

城よりでかいん。だからみんな避難していたのか。

「あれを倒さない限り、家が破壊される危険は否めませんね」

ちょっとよろめいたとこにうちの家があったら、確実にぺしゃんこだ。

「倒しとく?」と、フィグ。

「ブチのめしましょう」と、リスティマ。

「拙者、お供するでござるよ」

バカしかいない。

「……仕方ないですね、いきましょうか」

デカブツと戦うことになった。幸い人もいないし。変身しておくか。

「これの正体でけっこう騒ぎになったんで、誰にも言わないでくださいね。」 

忍者に一応口止めをしておく。

「心得た。けして、口を割らないでござる」

「ピューラ・ピピラ・ペポッター!」

変身し、ピンクの髪の魔法少女に。

「──可憐でござるな」

うるさい。

「ペポラ・パルマ・プレシオン!」

巨大な掌の形の光弾が巨大な魔物の頭部に直撃し、よろめかせる。

「やったか!?」

魔物は耐性を立て直し、こちらをぎろり、と睨みつけた。口元にずらりと並んだ牙、濁った黄色の眼球は、半径だけでもおれの背丈ほどにはなるだろう。

どうやら、あんまり効いていなさそうだ。

「助太刀するでござるよ!火炎滅狩手裏剣(かえんめがしゅりけん)!!」

巨大な燃え盛る手裏剣が虚空に現れ、回転しながら巨大な魔物の眼窩に突き刺さる。

「グオオオオオオアアアアア!!!」

効いている。さすが忍者。

「ペポラ・スピカ・ププ・ピピカ・マキシマ・パプルレイザー!!!」

濁流のようにほとばしる光線が、魔物の肩を、翼に大穴を穿つ。

「ガアアアアアアアア!!!!」

「もう一発!!」

頭部に命中し、消し飛ばす。

地響きを上げ、巨体が崩れ落ち──煙のように消える。

「やったぞ──」

次の瞬間、帳が下りるように、巨大な魔物が再び姿を現す。

先ほどつけた傷も消えている。

「あーあ、やるねえ。僕のギガースを倒すなんてね」

気取った声が、背後から聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。