↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンの奥に取り残されたうえ、魔法少女になってしまった俺の話 魔法の力でモンスターを撃滅だ!  作者: ああボルテック峠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/50

26.キメラは臭い

キメラたちをちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返していると、やがて迷宮があると思しき地下室にたどり着いた。今もなお、のそのそとキメラが這い出してきている。

キメラと散々対峙して気がついたことなのだが、一番嫌なところとして、臭い。

まずもとになったライオンが臭い。そりゃ肉食動物。臭いに決まっている。ヤギも臭い。ヤギは草食動物だが臭い。ヤギが生まれたときからそう決まっているのだ。ヘビは臭くないが、だからなんだというのだ。

そして匂いは足し算ではなく、掛け算である。

結果として、得も言われぬ動物園と牧場と公衆便所と火薬を混ぜたような匂いが、屋敷に充満しているのだ。

倒されて塵と消えても、その匂いはしばらく残る。

なのでキメラを、一体倒しても、二体倒しても、一体分臭いし、二体ぶん臭いのだ。

「匂い消しの魔法なら任せてくださいね」

リスティマは鼻をつまみながら、玄関の外でそう言っていた。許さない。

なので一人、この臭そうな地下迷宮に立ち入らなければならないのだ。絶対に許さない。

「臭いな……なんかこう、コンクリートでも流し込んで解決できないのかな……ないのかな、コンクリートの魔法」

魔法少女が使う魔法では無さすぎるが。

「とりあえず、でかいのだけ打ち込んどくか」

床についている迷宮の扉──床についてるのも扉っていうのか?を開け、杖を構える。

「ペポラ・スピカ・ププ・ピピカ・マキシマ・パプルレイザー!!!!!」

極太のビームが地下迷宮を照らし、キメラたちの悲鳴の大合唱が聞こえた。

「もう一発!」

そう言いながら3発、4発。

迷宮が静かになったのを確認し、一旦扉を閉じた。

「さて、ちょっと休憩してと」

一息つこうとしたところ、キメラが扉を押し上げ、のっそりと地下迷宮から出てきた。

「マジで?」

「メー」

マジらしい。どうすんだよこれ。

出てきたキメラと出てこようとしていたキメラを倒し、光線をさらに数発撃ち込む。

疲れた。疲れたし疲れた。

「毒の魔法とかないかな」

効かなそうだし魔法少女の魔法では無さすぎるが。

とりあえず魔法少女の力で結界だけ張っておこう。しばらくキメラが出てこられないように。

そもそもこのキメラが湧いてる原因はなんだ?

その謎を解き明かすため入らねばならないか。この迷宮の中に。

ただ……うーん。一人だと不安。迷宮がどうなってるかわからない以上、魔力切れなどのリスクはつきまとう。

かといってフィグを巻き込むのはなんか嫌だしな。

巻き込んでいい奴……まあ一人はいるか。

数分後。

「嫌です!嫌なんですって!私地下アレルギーでー!」

「ごめんなさいね!リスティマさんだけが頼りなんでー!」

変身を解除した俺は、リスティマの首根っこを掴んで引きずり込み、迷宮に足を踏み入れたのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。