転生?そんなものは知りません!
え、え、え?てんせい?てんせいって天性?転生?
……申し訳ございませんふざけました。でもそう思わないと頭がついていけないというか、多分カタリナ嬢の内容的に言いたいてんせいは転生だと、思う。カタリナ嬢がその転生した人というのはわかった。だいたいでこの状況で転生者って言うのはなかなか大胆すぎでは?多分私も同類と思ってたから話したのだろうけど、悪手なんですよねぇ……。
話を合わせようにも彼女は何を知っているか分からないから合わせれないし、この状況どうしたらいいのかしら。
「ねぇあんたも知ってるんでしょ?さっさと吐きなさいよ!」
「え、えっと……」
いや知らないんですって!これはおとなしく知らないと言った方がいい気がする。というか言わなかったとしてもめんどうなことは変わらないから話した方がいい気がする。
「……その」
「なによ」
「転生?そんなものは知りません!私は私です。変な言いがかりはつけないでいただけますか?」
い、言った……!言ったわ……!彼女の顔を見れば驚いた顔をしている。よし、このまま彼女を置いて逃げよう。背を向けると腕を掴まれた。まだ話すことあるの!?
「嘘よ!嘘ついてんじゃないわよ!」
振り返れば彼女は鬼のような形相で私を睨みつけている。ひぃと声をあげても彼女の勢いは止まらない。
「そうやってとぼけるつもりね!?悪役令嬢のくせにいい子ぶってんじゃないわよ!」
「あなたとこれ以上話すことはありません。手を離してください」
「は?私に口出ししないでよ!あんたなんかね、私の前ではただのモブと変わらないんだから!さっさと断罪されて修道院に行けばいいのに!」
彼女の発言を聞いているとだんだん怒りが湧いてきた。他人の命をなんだと思っているの?いい加減にして欲しい。彼女にとって私たちは遊戯の駒と一緒だと言いたいの?気になる発言があったけど、さすがにこれはいただけない。そう思った瞬間、私の中で何かが弾ける。
「いい加減にしてください!」
気づいたら声を張り上げていた。私が大声を出すと思わなかったのか、彼女は驚いて手を離す。掴まれた腕を擦りながら私は彼女をじっと見つめる。
「あなたは他人の命をなんだと思っているのです!あなたにとってはここは遊戯の世界なのかもしれません。ですがこの場にいる人たちは皆、生きているのです!」
ダメだ、言いたいことを伝えようとしても頭の中がごちゃごちゃになって上手く伝えれない。言いたいことよりも先に感情がやってきて、涙を流してしまう。
「あなたが私たちのことをどう思っているかよく分かりました。今後一切、私たちと関わらないでください!」
「なっ、ふざけんじゃないわよ!悪役令嬢のくせにいぃぃぃぃぃ!」
被っていた猫が逃げたのか、彼女は本性を表し襲いかかってくる。間に合わない、衝撃を耐えようと目を瞑ると、温もりを感じた。
「遅くなってごめんねアリシア」
「え……」
目を開くと私はエドモンド様の腕の中にいた。
面白い!続きが気になる!と思いましたらブックマーク&下の評価を5つ星にしてくださると嬉しいです!
してくださったら嬉しさで作者がその場で小躍りします“ᕕ( ᐛ )ᕗ,,
ぜひお願いします!




