果たしてそれは真実か
最近体調不良等で書けなくてすみません。いろいろあったのでそのストレスが今身体にきたのかもしれません。
みなさまもお身体にお気をつけて日々をお過ごしください。
「エドモンド様ぁ、お隣よろしいでしょうか?」
そう話す彼女の目は笑っていなくて、まるで獲物を捉えた蛇のようで思わず震える。エドモンド様は大丈夫だろうか、視線を向けると彼は真顔で彼女を見ていた。2人の間が吹雪いているような気がして、挟まれている私は別の意味でまた震えた。辺りもこちらの様子を伺い、何か話している。緊迫した空気の中(勝手に私がそう思ってるだけ)、エドモンド様は下の方に視線を向けたあと、笑顔を浮かべ口を開いた。
「すまない、ちょうど食堂を出るところだったんだ。行こうアリシア」
「は、はい」
いきなり話を振られ声が裏返る。空の食器を載せたトレイを持ち、席を立つエドモンド様の後を追う。なるほど、視線を下に向けていたのは昼食がなくなっていたかどうかだったのね!感心していると、彼女はまた声を掛けた。
「では、明日はご一緒してもよろしいでしょうか?」
以前から……いや、昨日から思っていたけど彼女だいぶ図々しいわね……。エドモンド様に案内を頼むのもそうだけど、やんわりと断られているのにこうして話しかけるのはすごいと言うか……。前も思った気がするけどその図々しさを別の方向に活かせたら良い気がする。私がそんなことを言ったら睨まれそうだから静かにしておくけど。
先を歩いていたエドモンド様はこちらを振り返り立ち止まる。絵になるなぁ、なんて現実逃避をしていたら、彼は言った。
「明日は用事があるから無理だよ」
「あら……ではご一緒できる日を教えていただけますか?」
あ、やっぱりこの子無理です。エドモンド様が断ってるのに、自分に自信があるのかわからないけどそこまでグイグイ行けるのは本当にすごい。自信があるのはいいけど、ここまで自信があるのは良くないんだなぁ……何事も程よくが大事。
これ以上近づきたくないのでエドモンド様の元に駆け寄る。無事に距離が空いたことにホッとしていると、エドモンド様が私の腰に腕を回す。突然のことだったので思わず固まってしまい、彼の顔を見れない。彼女もかなり驚いたのか、もともと大きな目をさらに広げてこちらを見ている。
「悪いが僕は君と仲良くするつもりはないよ」
「えっ……」
「ではまたいつか」
そう言うとエドモンド様は私の腰に腕を回したまま背を向け食器を片付けに向かう。その動きにつられ、私も彼女に背を向けた。しばらく歩いているとエドモンド様が小さな声でこちらに話しかけた。
「ごめんねアリシア、いきなりこんなことをして驚いたよね」
「いえ、大丈夫です。私をあの場からすぐ連れ出そうとしたのでしょう?」
「意図を察してくれて嬉しいよ……それ以外もあるけど」
「それ以外?」
「気にしないでくれ。それにしても……」
眉間に皺を寄せ、エドモンド様は言う。
「彼女はいろいろと危険だね」
「図々しさなど別ベクトルで活かせたらよいのに……と思いますね」
「まあ、無理だろうね。同じクラスでもない、挨拶もしていないのにいきなり仲良くなろうとする子だ。自分のことしか考えていないんだろう」
ばっさり切り捨てるエドモンド様を見て思う。本当に婚約破棄されるのかと。でも印象が悪くてもふとしたきっかけで仲良く……なんてこともあるから油断はできないけど……いや本当に婚約破棄されるのかな私。
「彼女と同じクラスだろうけど、何かあったらすぐに僕のクラスにおいで」
「お気遣いありがとうございます。エドモンド様も危険を察知したらすぐに彼女から逃げてくださいね」
「ああ、もちろんさ。ただ、今後のことを考えて少し話がしたい。時間は大丈夫かい?」
「次の授業は教室ですのでそこまで遠い場所に行かなければ大丈夫です。エドモンド様は?」
「僕も教室で授業を受けるからそこは気にしないで。中庭で話をしようか」
私たちは食堂を出たあと、そのまま中庭に向かう。その間エドモンド様の腕は、私の腰を抱いたままだった。
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