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博雅三位、吠える?

おじいさんのありがた~い おはなし。

「大江山?明日、朝から、スケジュール入ってるのになぁ」

小式部からの連絡が届いた博雅三位は。頭をかかえていた。

明日は、逢坂山で、蝉丸とのセッションが予定されていたそうな。

それでも、小式部の頼みは断れない。源博雅は、とりあえず、ギターと、「葉二」を持って出かけて行ったそうな。



さて、博雅が朱雀門を通りかかると、エッジの効いたディストーションサウンドが……。

「こんどは、ギターバトルか?」

先日のセッションで、名笛「葉二」を取られた鬼が、今度はギターバトルを仕掛けてきたのだそうな。

「今日は、大江山に急いでいるので……。」

「おお、『酒呑童寺』でライヴか?」

「さあ?歌姫に呼び出された。」

「あそこには、ぶーというウクレレの達人がいてな。」

「ぶー?」

「見た目は、冴えない鬼だが、やつらのサウンドの核だ。」

「ん?」

「ライヴバトルじゃないのか?」

「そうなるのか? ん~。」

「じゃあ、羅城門から持ってきた これを持っていけ。」

と、朱雀門の鬼は玄象ギターをおいて去っていったそうな。



さてその頃、「酒呑童寺」では、都に頭の酒を買いにいった鬼が、腕を切られたと。大騒ぎであった。

「どうしたんだ?」

「なんか、いきなり、怖そうな男が刀を振り回してきた。」

「『てめーら、人間じゃねぇ』とか、言ってなかったか?」

「おお!あの同田貫の医者か?」

「いや、なんかおいしそうな名前だった。」

「おいしそうな?」

「そうそう、つなさんって」

「つなさんど?」

「家来が、『つなさん』って呼んでた。」

「また、鬼退治か?」

「おれら、人は集めたけど、さらってないぞ。」

「『頼光四天王』って名乗ってた。」

「頼光四天王?」

「それ、最近売り出し中のユニットじゃないかな。」

「それより、今夜のライヴ どうする?」

「腕がなかったら、ドラムは叩けないなぁ。」

ドラムがいないと……。鬼たちは、リズムマシーン使うか、カラオケにするか。代役頼むかと、悩んでいると。



「それ、おいらに任せてくれないか。」

「あなたは?」

「おいらはドラマー、やくざなドラマー。」

「ボス?」

「吠えるやつ?」

「今はまだ、吠えねぇが、嵐を呼ぶぜ。」

「いいんじゃね。」

「顔の大きな、地面叩く ドラマーより、いいかも」

「イケメンだし」

ショートカットの爽やかイケメンが、笑った。

「そんなこともねえけど、障子なら破れるぜ。」

「すげー!」

「それかー!」

「まあな」といって イケメンはブランデーグラスを傾けた。




【ごきょうくん】

おじいさんとの約束だよ。

部下は定期的に死ぬけど、

ボスは死なないお約束だぞ。


もういろいろ混ざっています。

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