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ホチネの本音と魔法石の?


 ホチネとドノボの喧嘩はなかなか収まらず最後にホチネがドノボを殴りドノボの気絶で幕を閉じる。

 ドノボはヘンゼに背負われて宿にホチネは結局食事が出来ないまま店を追い出された。

 ヒタリもヘンゼを追いかけて帰って行った。

 

 ホチネと二人店の前に取り残されてお互い気まずさがある。



 俺はこれから店を探すのも面倒なので宿の食堂にしようと提案する。

 ホチネは相変わらず「いいよ。」とだけ言うと宿に入って行く。

 俺は後を追いかけた。


 『ホチネに魔法石の事を相談しようかな?』

 図書館で魔法石からメッセージを受けたことで魔法石を全然使ってない事に気がついた。

 

 『もっと魔法石を使い熟していれば魔物狩りも楽だったのかも』

 魔法石を見ながらそう思う。


 『この魔法石は自分で調べた事や聞いた事しか答えられません!』


 『使えねー!』


 『十分使えます!』


 魔法石からのバカにした声が頭に響く。


 『あー!前もこんな感じで使うの止めたんだった!』


 またしばらく使わないかも。





 ホチネと夕食を食べながら会話に困りホチネをチラチラ見る。


 「どうかした?」


 「大したことじゃないけど。

 いや大事な事!

 ホチネは本当に俺と冒険者を続けていいの?

 ドノボが居なかったらヒタリやヘンゼとパーティーも組めるしパーティーを組まなくてもホチネ一人でもやっていけると思うんだ」

 

 「うーん……ヒタリとヘンゼとで今日魔物狩りしたけどフゥとの方が楽かな。

 フゥとは最初不安もあったけどあたしと同じくらいに戦えるし。

 あの二人とだと楽しいけどあたしがリーダーをしなきゃいけないし。

 二人に気を遣って戦わないといけないから面倒なのよね」


 「面倒なの?だから俺にリーダーを押し付けたの?」


 「あたし、基本的に頭脳労働苦手なの。

 ただドノボみたいな口先だけのヤツの言うことを聞くのもいやだし。

 フゥがパーティーを組むには丁度良のよ!」


 「丁度良んだ。ハハハ」

 

 『俺の悩みは何だった!』



 「話し変わるけどドノボとはどうするの?

 何でもめたの?

 パーティーの引き抜き?」


 「パーティーに入れとは言ってたけどさっきのは『今日のギルドポイントをおれにもよこせ!』ってバカな事言ってたからムカついて!

 ギルドポイントは北門から出入りする時に警備員をやってるギルド職員がその日のパーティー人数とメンバーを記録していて不正が無いように見張ってるの。

 それじゃないと他の人にポイントを稼がせて自分は町で待ってるのにランクが上がったらおかしいでしょ。

 でも結局ドノボは森に行っても戦えないし足手まといなだけで同じなんだけどね」

 ホチネは大笑いした。


 『ヒタリとヘンゼが気の毒』

 

 「それじゃ明日は準備をする!でいいね!

 今日知り合いに必要な物とか聞いて来たから足りない物とか買いに行くよ!」


 「フゥに知り合いなんか出来たの?」


 「なんかバカにされてる?

 前と違ってコミュ障じゃないから!」


 「コミュ障がちょっと何か解らないけどバカにはしてないよ。

 ただあたしの知らない間に旅の準備の事を教えてくれる人と出会えてた事に驚いただけ。

 休みもほとんど無かったのに」


 「船で会った商人、覚えてない?

 あの人のお店に火竜人がいてその人と知り合いになったんだよ。

 その人達だよ?」


 「忘れた!

 その人達とは連絡先は交換したの?」


 「連絡先?」


 「フゥは魔法石を全然使ってないよね?

 便利なのに。

 あたしとパーティーを組んだ時みたいにどっちかの魔法石で連絡先交換申請して相手が承認すればいいだけ」


 「あぁ、そうなんだ。

 俺、魔法石が苦手なんだよね。

 バカにされたみたいになってムカつくから」


 「魔法石が苦手?バカにされる?

 ちょっと言ってる意味解んないんだけど?」




 『あれ俺の魔法石はみんなのと違うの?』


 俺は変な疑問を感じて魔法石に質問してみたが、


 『質問の意味が解りません。フフ。』


 『また笑われたよ!

 魔法石にまた笑われたよ!』




 

 次の日の朝。

 俺達は、

 「まずは野宿用のテントを買おう。

 首都まで馬車でも大体七日間かかるから絶対必要。

 次に食料も必要。

 ホチネは着替えはあるの?

 俺は今来てるのが汚れない服だからこれをずっと着てれば着替えはいらないよ」


 「何それ!だからいつもその服なの?

 あたしは適当に水魔法で洗うから買わなくていいよ。

 他に何が必要?」


 「護衛依頼だよ!

 自分達で馬車買うのは無駄だしそこまでお金に余裕ないでしょ。

 歩いて行くのはいつ着けるか解らないし他に選択肢ないでしょ!

 最近ゴブリンの盗賊が出るの増えてるらしいから依頼はあると思うけど俺達を雇ってくれるかが問題だよ?」


 「フゥは子供だからね。

 でも大丈夫でしょ。

 その為にランクCまで上げたんだから」


 「その為にランクCまで上げたの?

 ホチネにしては考えてるね」


 「考えてますよ!

 頭脳労働苦手でもあたしの方がお姉さんだからね!

 それなら買い物の前に依頼を受けよう。

 食料や泊まる準備も依頼者持ちかもしれないよ?」


 「そうだね!」


 俺達は魔法石で依頼者を探す。

 依頼はいくつかあるが二人で受けられるものは一つしかない。

 それ以外は人数が多いので他のパーティーと合同で受けないとダメだ。


 「この依頼者?ケレリスの面接を受けよう。

 他のパーティーと一緒だともめそうだしね」

 ホチネの方を見てそう言う。


 「フゥの方がトラブル起こしそうだけどね!」

 

 『二人は相手の方が厄介だ』と思って依頼者の下に向かった。

 



 俺はこの時、依頼者の名前に注意していなかった。

 




 誤字報告ありがとうございます。

 参考にして、修正させて頂きました。

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