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Lost fragment ーロスト・フラグメントー  作者: Konori
第1章 翼島編(1)
33/40

終幕(2)

薄暗い通路で光を漂わせた少年を、法衣の男が呼び止める。

「もう帰るのかい?」

「うん。

あの事が片付いたから、僕がここにいる理由は無いよ。

仕事山積みだし帰らなきゃ」


笑って去ろうとする背中を、翡翠の瞳が見つめる。


「その前に、1つ質問に答えてくれないかい?」


小さい肩が少し揺れて止まった。


「やっぱりバレてた?

怖い人だなぁ」


「ああ。

なぜ彼らをすぐに助けず、様子見をしていたのかがすごく気になってね。


君は、彼らが手遅れになっても良かったんじゃないのかな?」


「・・・・」


「君の所からあれが盗まれたのは本当だろう。


だがあの愚かな老人の行動は、君にとって脅威であると同時に利用出来る点もあったはずだ。

リークの剣も等しく脅威だからね」


「それって、僕がリークを殺したがってたってこと?」

「正確にはフラグメントを使う者。リークと、宵闇君かな?」


「ほーんと怖いヒトだよね、アスベルさんは」


くるんと体を回転させてアスベルに向き直る。

大きな青緑の瞳は静かだった。


「僕はロスト・フラグメントなんて得体の知れない危ないモノ、存在しない方がいいと思ってる。

見捨ててもいいかなーとか考えちゃったのは確かだけどね。


あれは、天秤にかける間ってやつだよ」


「その天秤が彼らを助ける方に偏ったと」


「そゆこと。リークがあれを持ってるのはかなり前からだし、2人とも悪い事考えて使う性格じゃないもんね。見捨てると後が面倒だったし。


結果的に頑張ったんだから、少しの気の迷いぐらいは見逃してくれると嬉しいんだけど?」


お互いに、口の端が上がっていた。


「やれやれ、怖いのは君の方だよ。フィレット」


「貴方に褒めて貰えるなんて光栄だね。

話が終わったんなら行くよ」


そう言って光を纏う少年を、アスベルは面白そうに見送った。


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― 新着の感想 ―
お、やっとフラグメントの剣の話とかに繋がる感じかな? (´・ω・`) 楽しみです。 (*´ω`*)
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