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魔王の生き様~遠い未来で君と共に~  作者: 赤天アリス
四章 新たなる時代の幕開け
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勉強

―――数日後、夕食時


「なぁフロル」


「な~に?」


「俺も屋敷で食べちゃダメ?今この場所で食ってるのこっち側俺だけなんだが」


「え~。じゃあ私隣に座ろうか?」


「そういう問題じゃないんよ」


「諦めて、シード。フロルは我儘だから」


「分かってるけどさぁ」


分かってはいるんだが、俺も皆と一緒に屋敷でご飯を食べたいわけですよ。良いんだよ?定期的にこっちで食べるのは全然ね。毎日は…違うじゃん?


「むぅ………。じゃあ週一で来て!」


「それなら喜んで来よう」


「オッケ~!」


と言うわけで食事をし、その後は適当に中庭をぶらつくことに。するとアルスがベンチに座って夜空を眺めていた。


「アルス」


「あっ、シード様」


「様は要らんぞ別に」


「慣れないんです」


「ハハッ、まぁ慣れたら無しな」


「はい!」


取り敢えず隣に座り、彼女を一瞥してから俺も夜空を眺める事に。


…異世界では月の満ち欠け周期とかがあるらしいが、この世界にそんなものはあるけどかなり狂ってる周期。馬鹿みたいに変な魔法を使うと月自体が動いたりすることがあるからね。


その影響で月の満ち欠け周期が既に狂ってる。んでそんな変な魔法を使う奴が少ないにせよ、定期的に使われるせいでもう意味が分からない。


まぁ星は常に見えるけどね。季節ごとに異なる星が見えるとは言え、どの季節の星空も綺麗。


「全然関係ありませんが、勲章とかって授けたりするんですか?」


「その筈だぞ。休み明けにやると思う。今は情報集め中だしな。やるのは俺じゃないけど」


「立って見てる感じ?」


「いや。俺は椅子に座って見てられる筈だ。他は全員立ってなきゃダメだろうけどな」


「流石です」


「ククッ…。あっ、そうだ、お前どの立場が良い?騎士?宮廷魔導士?それとも幹部?功績的にあれも行けるぞ、四天王」


「私はシード様が望む場所で頑張ります」


「ふむふむ、なら四天王だな。ある程度の力を示す必要はあるが、お前なら出来る」


「頑張ります!」


「それと一つ意見を聞きたいんだが、学校ってあったほうが良い?」


「……将来を考えるならば必須かと思います。人間も学校があるらしいので」


「ふむふむ、ありがとう。やはり作るべきだな」


「六年間の学校で、12、13歳が中等部一年になるみたいです。15、16歳が高等部の一年と言ってました」


「へぇ、超有力な情報じゃんか。…最初から全学年作るべきなのかな」


「その必要は無いと思います。取り敢えず中等部の一年をまずは入学させるべきかと。そうすればその次の年は一年が二年に、そして新たに一年が入学していきます」


「しかし14とかそれ以上はどうするんだ?」


「別途で何か作っては如何でしょうか。何歳でも受講可能な学校を」


「それ良いな!傭兵とかも勉強出来ればかなり面白い。よし、早速手配しよう。………所でお前、家は?」


「一応屋敷に住んでます。殆ど居ませんが」


「ちゃんと居ろよぉ。命令じゃないけど、その方が楽しい」


「…そ、それならいます」


「ん、いい子だな」


と言うわけで屋敷に一緒に戻り、彼女も含め皆と一緒にトランプをしてから就寝。とは言え眠くなかったので途中で起きて何となく死界へ。


それからタルタロスがあると言われる場所を一瞥し、サクリスの城の付近へ転移で移動し、その近くにある大穴の付近へと移動した。


それから一気に飛び降り、物凄い速度で遥か深淵へと移動していく。


すると結界を通過した感覚が全身に走ったかと思えば、突然巨大な館が出現した。なのでその近くに降り立ち、窓からひょっこり中を覗く。


「居るかなぁ…」


なんか池があったり畑があったりするから案外どっかで何かをしてるかもしれない。そう思いながら館の周りを動き、窓から中を覗く。


そしてやっととある女性と目が合った。図書館っぽい場所でその人は本を机に置き、こっちを見ている。


「……あっ、ジェネシスだ」


すると彼女が突然目の前へ移動し、頭を撫でてきた。その状況に理解が追い付かず、思考が完全に停止。


「???」


「やっぱ可愛いなぁ。ってか何しに来たの?パルなら今は自室で爆睡してると思うよぉ。彼女は結構規則正しい生活してるから」


「…えっ、そうなの?」


「うん。とは言え起きてる日は一年連続で起きてるけどね~」


それはそれで謎過ぎる、とか思ってると転移が発動してリビングらしき場所へと移動。完全に洋風だが、よく見れば襖があってその先は大広間。


「どっちでも過ごせるんだよ!便利でしょ!んで他にも沢山部屋があるんだけど、まぁ此処が一番玄関から近い部屋で一番デカいからリビングになってる」


「納得の理由!ってか裸足になってる!?」


「転移した時に靴を玄関に飛ばしておいたの~。帰る時は玄関からね!」


「は~い」


取り敢えずソファーに座ると、いつの間にか作られてた紅茶が机に二つ置かれた。色々と速すぎて理解が追い付かないけど、取り敢えず頂くことに。


「…うっま…」


「でしょでしょ~。んで、今日は何をしに?」


「パルなら勉強教えてくれるかなぁって。ほら、魔物学とか薬学とか結構あるじゃん?」


「あ~なるほどなるほど。確かに彼女はそういうの全部学習してるね!でも私も教えられるよ!」


「本当?!」


「勿論!でも良いの?パルじゃなくて」


「寝てるならしょうがないし、ジェネシスと仲良くなれるチャンスじゃん!」


「おっ、私と仲良くなりたいのぉ~?」


「うん!」


「フフッ…なら宜しくねシード!」


「うん!」


すると上の階から鍵が開くような音、そして扉が思いっきり開く音が聞こえた。かと思えばジェネシスが俺の体をガシッと掴み、膝上に乗っける。


「ど、どうしたの?」


「私ね、弟みたいな子が欲しかったの!こうしてもいいでしょ?」


「…まぁ良いけど…」


刹那、扉が思いっきり開いてパルが姿を見せた。ワンピース姿であまりにも可愛く、つい気絶しそうになったが何とか意識を保ち、顔を見つめる。


「ジェネシス、シードを抱きしめる手を今すぐ離さないと殺す」


「ダメダメ、折角シードが仲良くしたいって言ってくれたんだから」


「そう、残念。なら死んで」


「ちょいちょい!後で同じことしてもいいから喧嘩は辞めよう!?」


「分かった」


「律儀だね?!」


「世の中はそういうもんだよ!」


パルはそう言いながら俺達の隣に座り、ジェネシスが飲んでる紅茶を勝手に全部飲み干した。


「んでんで今日はどしたの?」


「勉強教えてもらおうかなって!俺独学だからさ、パルとかなら歴史とか魔物学、薬学に剣術等々色々知ってそうじゃん?」


「うんうん!それなら此処に来て正解だね!私は歴史とか勉強系は結構自分でやって来たから色々知ってるよ!魔法はジェネシスに氷を教わると良い」


「魔法も教えてくれるの?」


「私は構わないよ~!暇してるしね!」


「やった~!今魔術の基礎とかを教わっててさ、あくまでもそれは魔法全般を沢山覚えるのが目的だから。極めれるわけじゃないんだよねぇ」


「なら私が氷、パルが闇!コラプスと仲良くなれば彼に炎、アルマと出会えれば風と水、オメガは生産系かな!雷は…パルかな」


「主に使うのはお前だァ~」


「そういやそうだったッ…!」


「自分で忘れてたん…?ま、まぁ宜しく」


「宜しくね!」


「んじゃ今日は…もう遅いし寝よう!」


「でも朝はあっちで魔法の練習が…」


「練習は昼からでいいよ!一緒に寝よ!」


「そゆことなら!」


「三人で寝れる部屋あったっけ~」


「ほら、大広間!布団を敷こう!」


「「お~!」」

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