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SACRED BASTER  作者: Null=10
神と魔神と適応者と
2/9

就任!神の使者!

 目の前で自分を音の神だという男が宙に浮いている。


「とりあえず顔洗お…」


 そうつぶやき、洗面所に行き顔を洗い部屋に戻る。が、まだ宙に浮く男がいる。何なら何かよく分からない「ステータスウィンドウ?」みたいな端末を操作している。

いったい何が起こっているのだろうか。熱でもあるのかと思い額に手を当てたが少しも熱くない。何度顔を洗ってもそこにいる。あまつさえ寝起きだったため手に力を入れようとしたら、なぜか手が光った。


「…本当に夢じゃなかったのか。」


 さてどうしたものかと部屋の椅子に座り考えていると、音の神が端末の操作を止めて話しかけてきた。


「よし!それじゃぁ手続きも済んだし、改めて諸々を説明しよう。」


 …今やっと実感湧いてきたけど、この展開結構良いでは?てゆーか願いかなっちゃってない?まさに願ったり叶ったりな気が…よし、ひとまずこの状況を受け入れてやりたい様にやってみる事にしよう。

開き直った。と言うよりかは、紡音奏自身が本来お気楽な性格だったからだろう。


「それじゃぁまず、奏のステータスから見てみよう」


「ステータスを見る?ゲームじゃあるまいしそんなこと…」


『ブゥン!』


 まさにゲームのSEによくありそうな効果音が鳴り、それと同時に奏の目の前にステータスウィンドウが現れた。

なんなの?今の神様ってそんな近代じみた事できるの?いやでもスキルに目覚めるとか言ってたしあんま関係ないのか?


「さすがに驚いてるみたいだな。まぁ俺らも最初は驚いたけど。どうやら人間が『自分の力量を表や文字で表すなら』と思った時に数が多かったイメージが影響するらしい。」


 ふーん。まぁ確かにそれを問われたら真っ先に思いつくのは、体力測定の表か、履歴書か、ゲームやアニメのステータスウィンドウ位だな。どれどれ…僕のステータスはっと。


『ピッピッピ』


「あ!ちょっと!勝手に切り替えないでよ!今見てたんだから!」


「ごめんごめん。先に『スキル』の説明からしようと思ってな。あっ!あったあった。このページに書かれてるこれが、奏の今使えるスキルだ。」


 「通常スキル」に「 固有(スペシフィクト)スキル」…流石にまだ少ししか習得してないみたいだな。

まぁ最初からいくつか覚えれてる時点で珍しいのかもしれないが。


「それで、スキルなんだが、まずこの水色のが「通常スキル」って言って練習すればだれでも使えるようになるスキルだ。次にこの「 固有(スペシフィクト)スキル」だが、これは習得している個人の特性が大きく反映されるかつ、その個人しか使えない特殊なスキルだ。習得難易度も高い。そして最後に、このタブを押すと見れる「ゼウススキル」。これはまず一般人には習得不可、タブ表示すら出ないスキルで、お前と俺のように何らかの神と契約した者のみ習得できる。まぁだからといって「 固有(スペシフィクト)スキル」より強いかと問われると使用者次第なところが大きいのだが…まぁ今はどうでもいいだろう。」


 成程…「ゼウススキル」なんてのもあるのか。ぱっと見でも効果がよくわからないが、使って確かめてみればいっか。


「それと…「アペンディアスキル」なんてのもあるが、ないものと考えた方がいい。習得条件が俺ら神にも分からないし、噂によれば鬼のように複雑らしい。覚えれたら奇跡って感じだな。それと、アイテムボックスにお前の今使える武器が入ってるから、暇なときにでも見といてくれ」


 そう言うと今度はベランダに出て何故か空を見始めた。何か忘れものでもしたのかと思っていると、ふと最初の方にレオが言っていた言葉を思い出す。


「そういえばお前、手続きが済んだとか言ってたけどあれは何だっ…」


 僕がそう言った瞬間空から何かが落ちてきて、レオが手につかんだ。パッと見ペンダントのように見えるが…とてもきれいな黄金板が白金色の紐で繋がっている。


「よしっ!問題なさそうだな!では改めて。紡音奏殿(・)、ようこそ、『SACRED BASTER』へ!さてと…これがお前の証明エンブレムだ!まぁ普段は使わないからアイテムボックスにでも入れといてくれ。」


「???…SACRED…BASTER?」


「おっと、さすがに説明不足過ぎたな。それじゃあ説明しよう。」


 そう言うとまた僕のステータスウィンドウが表示され。


「まず、人類のスキルが覚醒すると同時に出てくる敵は2つ、「スキルを悪用する人間」と「魔神軍及び手下の魔物たち」だ。そして、前者後者問わず、それらの対抗手段として作られた、地上で力を使えない神が持つ力を代わりに使うことのできる、ある意味では神の代行者ともいえる者たち、それが『SACRED BASTER』だ。お前のような神の力に耐えれる才能を持つ適応者(マスター)じゃないとなることができない。そんでもってさっきお前が『SACRED BASTER』になる手続きをして届いたのがこの証明書、つまり今目の前あるエンブレムってわけだ。就任おめでとう!」


 確かにステータスウィンドウの僕の名前の隣に、『SACRED BASTER』と職業の欄とは別に書かれていた。


「展開が急すぎて喜ぶ所まで思考が追い付かん…ていうかそもそもそれになる契約をした覚えないんですけど!」


「いやいや、昨日したじゃん!神と適応体の完全契約(ゴッズコントラクト)って。」


「あれかー!まさかそんな重要なことをしていたとは…まぁ別に嫌ってわけじゃないし、むしろ僕にとっちゃ好都合だからいいんだけど。」


 情報量が多すぎてすぎて頭が追い付かないが、願いだった「楽しみ」には恐らく限りなく近い…それどころかドンピシャと言っても過言ではない気もするので、エンブレムをもらい良しとした。


 とりあえず僕はその『SACRED BASTER』とやらに就任した…ってことでいいのかな?まぁ何でもいいや。さぁ…これから何が始まり何がやってくるのか…!これからが凄く楽しみだね…!

そう思うと、僕自身も段々胸が高鳴っていった。







『紡音奏の現在のステータス』

 「属性」

 光、音 

 「基礎力」

 学力:367

 体力:174

 筋力:185

 狂気:83

 想像力:328

 センス:287

 頭の回転の速さ:294

 「スキル」

 通常スキル・防御結界

      ・空間転移(テレポート)

      ・抜刀術「刺突一閃」

 固有(スペシフィクト)スキル・チェンジングポリゴン

       ・奏音  

 ゼウススキル・騒乱の演奏会(ミュージカフィールド)

 「所持アイテム」

 ポリゴンソード

 神器・<自由のタクト>

因みに主人公の奏君。結構驚いたり困惑したりで、一般人とさほど変わらないよう見えますけど、所々、特に最後のシーンのように、普段は「何事にもワクワクして大体笑顔、場合によってはちょっとクレイジー」みたいな感じの主人公になってます。まぁ頭がかなり良いので、説明のつかないことに対して流石に困惑したんでしょう。神に一般的な知識や理論は通じないですし。尚、すぐに慣れる模様

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