第四十六話 悪夢?
あれ?ここって中学の時の教室・・?
ボク高校生なのに何でこんなところにいるの・・?
もしや・・これは夢・・?
そう思ったところであいつが来た
「よう!男女の松元!今日弟は一緒じゃないのか?」
男女と毎日ボクを馬鹿にするチビで嫌いな奴、ボクはキッとそいつを見て言ってやる
「今日も来たの?僕は男女じゃないよ!ちゃんと千秋って名前もあるんだ!毎日毎日しつこいぞ!チビの癖に!」
僕の言葉にも顔色を変えずに淡々と僕に話してくるチビの嫌いな奴、不敵な笑みを向けながら僕の肩に手を置いて言う
「可愛い顔して酷い事言うよなぁ?こんなに毎日構ってやってるのに、お前本当に男か?」
そう言って僕の胸を触ろうとするチビの嫌いな奴、僕はゾワッとしてそいつの手を弾いて言ってやる
「触ったって僕は男だ!いちいち触ろうとするんじゃない!」
僕の手を弾いた行動に少し怒ったチビの嫌いな奴、ギロッとボクを睨むと突然僕の後ろに廻って僕のズボンのベルトに手をかけて話しだす
「生意気な奴だな!ズボン脱がして本当に男か確認してやる!」
カチャカチャと僕のベルトを外そうとするチビの嫌いな奴、僕は慌ててそいつの手を掴み、力任せにひっぺ返してやると自分の足にあいつの足を引っ掛けてやって投げ飛ばしてやった
倒れ込んで睨んでくるチビの嫌いな奴に僕は言ってやった
「イジメだね?先生に言うから、今までは大目に見てあげてたけど手を出したから!許さない!」
それを聞いてチビの嫌いな奴は拳を作って低い姿勢から僕に殴りかかろうと走ってきた
僕は身をかわそうと身構えたところで急に目の前が急に暗くなり意識が遠のいていった
「おい・・姉ちゃん起きろって!遅刻するぞ?」
聞き覚えのある声にボクはゆっくりと目を開ける
「ん?あれ?おまえあいつか?智秋に化けてるんだろ?えいっ!」
眠気眼のボクは無意識に、化け智秋の首を掴んでベッドの上に引きずり込んでやると、ヘッドロックをかましてやった
不意をつかれた化け智秋はもがきながらボクに話してくる
「いて!いででで!!痛いけどいい匂いで柔らかい・・夢心地だ・・姉ちゃん・・そろそろ離して・・ノーブラだろ・・?胸の感触が・・モロに・・色んな意味でそろそろヤバい・・」
その言葉と同時くらいにボクの膝にムクムクと硬いものが膨らんでくるのが伝わってきた
瞬間、ボクの眠気は飛んでいき、とっさにそのまま膝を引き、勢いよくその硬いものに膝を打ち付けてやった
「ぎえぇぇおおおおぉぅう!!」
断末魔とともに股間を押さえながらベッドから流れ落ちる智秋
ハッと現実に戻ったボクはベッドの上から恐る恐る智秋を覗き込んで話し掛けてみた
「あ・・こりゃ痛いね・・智秋大丈夫?じゃないよね・・」
そう言って思わず元男子の知恵が脳裏に浮かび、ボクは無意識に言ってしまう
「トントンする?それとも撫でてあげようか?」
それを聞いた智秋がもがき苦しみの表情をボクに向けて話しだす
「アホか・・!そんなこと・・したら俺の俺が限界突破しちまうだろ・・!それと・・姉ちゃん・・胸見えてるぞ・・?女子なら体制に・・気を付けやがれ・・!」
地獄の苦しみに不可抗力で更に追い打ちを掛けたボク、慌てて胸を両手で押さえてベッドから降りると腹が立ってきて智秋に一言言ってやることにした
「智秋が気を付けやがれ!ここはボクの部屋だ!女子の部屋に勝手に入る智秋が悪い!ホント・・このアホスケベ!」
そう言って腕を組み智秋を見下ろしながら軽くほくそ笑んでやるボク
それを見た智秋がニヤッとするとボクに言った
「くっ・・だが・・このラッキースケベのポジションは誰にも譲る気はねぇ・・遅刻を起こしに来ただけで美味しい思いが出来る・・!」
それを聞いたボクはパッと時計を見ると、何時もより三十分時間が押してしまっているのに気付いた
慌ててボクは智秋に言ってやる
「ヤバいじゃん!学校遅刻しちゃうよ!もっと早く起こしてよね!?ラッキースケベとか言ってる場合じゃないよアホ智秋!腹立ったから智秋の今日の事、紗良に言っとくから!用が済んだら出てってくれる?ボク着替えなきゃいけないから!」
そう言って股間を押さえる智秋の足を持ちなんとか部屋の外まで引っ張り出すと、智秋をまたいで部屋に戻ろうとするボク
その時、またいだ足で智秋の腕を踏んでしまい体制を崩して後ろに倒れ込んでしまいとっさに目を瞑り身構えるボク
その瞬間、ボクのお尻に感触が伝わり同時に智秋の断末魔が再びこだまする
「ひぃぃギヤゃやあぁ!!」
押さえた手とボクの重みで地球の100倍の重力が一点に掛かってしまった智秋の智秋
す・・すまん・・
こいつは・・トドメを刺してしまったようだな・・
終わった・・お前はもう折れている・・
なんてね!
脳内で可愛くテヘペロをしてやったところで騒ぎを聞きつけた両親が二階に上がってきて惨状を目の当たりにする
「おい!智秋なにやってる!いくら仲が良くても千秋にいかがわしい事をさせるんじゃない!」
それを聞いてお母さんも喋りだす
「そうよ智秋?千秋はモデルをやっているの、身体に怪我でもしたらお仕事に差し支えちゃうでしょ?そう言う事は紗良ちゃんに頼みなさい!お母さんからこのことは話しておきますから!」
ちょっと・・ズレてる・・
大丈夫か?ボクの両親・・
てか、智秋の心配してやれよ・・?
ボクのゴールデンクラッシャーを食らって瀕死だぞ?
このあと暫く智秋は立てず、それを介抱するためボクは結局学校を遅刻することになったのは言うまでもない




