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初心者女子  作者: nim
モデル女子編
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第三十七話  ママと結月

駅前の喫茶店に入り気分を落ち着かせるボク

一悶着あって予定より遅くなってしまっているが帰りが遅くなるのをさっきお母さんに連絡したら「明日も休みでしょ?ゆっくりしてくれば?」と物凄く心配してくれると思っていたボクの予想を裏切りアッサリとした対応をされたボク

少し腹が立ったが今は結月がヘコんでいるから許すことにする


ボクがホットミルクティーを一口啜ったところで結月がボクを見て話し出す


「ちーちゃん・・ビックリしましたよね・・?結月がレディースだって引きましたよね・・」


そう言うと俯いて涙目になる結月、それを見たボクは苦笑いで結月に言ってやる


「ビックリはしたけど元レディースでしょ?ボクのことも助けてくれたし、ゆずカッコ良かったよ?いいな〜!可愛くて強いなんて!ボク羨ましいよ!」


そう言うと結月は目を見開き意外そうな表情をボクに向け話しだす


「怖くないんですか!?元でも結月・・死神ですよ?見た目を変えても・・結月は結局駄目な中身は変わらなかったみたいです・・」


そう言ってまた涙目になる結月、ボクはヘコみすぎる結月に笑顔を向けてやさしく言った


「怖くないよ、それにゆずの中身は駄目じゃない、ボクの為に怒ってくれたし、アイツも投げ飛ばしてくれたじゃん、それにボクに懐いてくれてるし、ボク・・女子の親友出来たの初めてだから嬉しかったんだよ?」


それを聞いた結月はウルウルと瞳を滲ませてガバッとボクに抱きついてくる

ドサクサに紛れてボクの胸に顔を埋めてフリフリしてくる

またか・・と思ったがとりあえずやさしく両手で結月を包み込んで言ってやる


「こんなこと、ゆずにしかしないんだからね?ボクと親友でいてくれる?」


結月からは見えないが、ボクは目を細め無意識に笑顔で結月の頭を撫でてしまう


なんでかな・・今まで感じたことない気持ちだ・・

無条件に優しくしたい・・守ってあげたいって・・

なんなの・・?これ・・


いつもと違う感情に内心戸惑ってしまうボク、そのまま暫く結月の頭を撫でていると結月が静かに話しだした


「結月・・お母さん死んじゃっていないんです・・パパは仕事でいつも帰りが遅くて・・結月寂しくてよく外で気の合う仲間と遊んでたんです・・そしたらだんだんパパとも喧嘩するようになっちゃって・・そのうち家にも帰らなくなって荒れてたら外で喧嘩もするように・・」


そう言って結月はボクの胸の間から顔を覗かせて話しだす、ボクは優しい表情でそれを見守ってやる


「あるとき・・急に喧嘩が嫌になってレディース辞めたんです・・パパにやっぱり振り向いてほしくて・・だから結月・・モデルして有名になってやろうって決めました・・でもみんな結月のこと話し方が怖いとか・・生意気だとか・・散々な目にあって・・それから会うモデルは遠ざける為にきつく当たってました・・」


そこまで言って結月はスッとボクから離れ、ボクの手を握り真っ直ぐボクを見つめ優しい顔でボクに言う


「でも、あのイベントで結月・・目が覚めました、みんなが煙たがる結月をちーちゃんが叱ってくれたから!本気でママみたいに正してくれたから!だから・・結月・・今は本気でちーちゃんの後を追っかけてちーちゃんと同じ所に立ってちーちゃんと同じプロのモデルになりたい!」


それを聞いてボクは結月の手を引っ張って身体を寄せると優しく包容をして結月に言ってやる


「偉いね、ちゃんと自分で進む道・・見つけたんだね」


それを聞いた結月は小さく頷いてボクにか細い声で語りかける


「だから・・ちーちゃん・・結月と親友でいてくれますか・・?」


その語りかけにボクは無言で頷く、そのままそっと優しく結月の頭を撫でて暫くの時間を過ごした











結月がいつも通りに戻って喫茶店を出たボクは、結月を送る為に新幹線のホームまで来ている

ふとボクはあることが気になって結月に聞いてみた


「ゆず?そう言えばゆずのパパは県内在住だよね?どうして行きも帰りも新幹線なの?住んでるとこって県外?」


その言葉に結月はニパッと笑ってボクに言う


「えっ?結月住んでるの隣の市ですよ?パパが危ないから新幹線使えって言うから使ってます」


な・・なんだと?!

すぐ隣の市なのに、危ないから新幹線だと?

これは・・

完全なる甘やかしではないか!

娘に構ってもらいたくておもちゃを買い与える甘やかしパパそのものじゃないか!

これは結月に毒だな・・

教育者の癖に校長は何してやがった・・?

おのれ・・校長め・・!


脳内でちょっとしたママっ気をお披露目したところで結月がボクに話す


「ちーちゃん今度家にも遊びに来てください!結月んち護身術の道場もパパやってるので結月ちーちゃんに教えてあげます!」


その言葉にボクの元男子の血が騒ぎ出す

キラキラした眼を結月に向けて聞き返すボク


「ホントに!?楽しみ!絶対遊び行くよ!そっか〜通りでゆず強いわけだ!で、何ていう名前の護身術?」


帰ったら少し調べようと結月に聞いてみるボク、結月はニパッと笑って答えてくれる


「うふふ!凄いですよ?なんと結月のパパはシステマの師範なんです!軍隊でも使ってる格闘技を応用したものなんですけど実戦向きで武器持った相手にも有効なんですよ!」


な・・何ということだ・・

システマ・・システマだと!?

軍隊マニアのボクがよく知ってる格闘術じゃねぇか・・

なるほど・・結月があの挙動不審男を瞬殺したのも頷ける・・

そんなもん身につけてたらレディース総長にもなるな・・

それをボクに教えてくれるだと・・!!


最強女子の称号に相応しい格闘術との出合いにボクはニヤッと不敵なほくそ笑みをしてやった

それを見た結月が真似をしてニヤッとほくそ笑んでボクに言う


「ふふふ・・最強なちーちゃんに仕立ててあげますよ?女子力の基本は強さだってパパも言ってました!男だってある意味イチコロです!」


新幹線のホームでやばめのほくそ笑みをお披露目しているボクと結月、周りにいるお客さんの目も気にせずボクは結月とシステマについて語り合った


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