No. 98 不審者改め暗殺者の目的
「オイオイ••••••これはもしかしなくても大ピンチって奴じゃないのか?」
『もしかしなくても大ピンチね。間違い無いわ』
うん、実に冷静だなお前は。
打開策プリーズ。
オレ一人で四人も不審者捕まえるとか無理だから。
てか、あいつらくらいの実力者相手なら一人捕まえるのも無理じゃねぇか?
『随分と弱気ね••••••』
いや、だってあのナイフの投擲。
全部急所狙いだったぜ?
スピカはギリギリ外れてたけど••••••って!
「そうだ、先にやっとくべきだった」
オレはスピカの周りに万遍なく盾を召喚する。
詠唱中、不審者共がナイフを投げてきたが、アダマスの指示で何とかなった。
この勢いであいつらを倒す方法をプリーズ。
『ごめん、無理。飛んでくる武器程度なら何とかなるけど、流石に手練れの不審者ってか、暗殺者は指示出してからじゃ遅いわ』
••••••暗殺者なのか?
『狙いはわからないけど、間違い無いわ。動きが完全に暗殺者よ』
ふぅん。
「あんたら、何が狙いだ。それとも狙いが無くて殺したいだけか?」
とりあえず直球で聞く。
何でもいいから喋らせるんだ。
でも、これでペラペラ喋る暗殺者はいないよな。
「••••••鍵だ」
••••••と思ったらくぐもった声で普通に会話に応じてきたよ。
まあ、こっちとしては好都合だ。
そのまま情報を聞き出すぞ。
「鍵?何の?」
「••••••フォルティシモの秘宝。その鍵だ」
「フォルティシモ?」
オレはスピカの方を見る。
「そうだ。フォルティシモの娘。そいつが鍵だ」
スピカが鍵?
フォルティシモの秘宝の?
フォルティシモの秘宝というからには、フォルティシモ家に関わるものなんだろうけど、その鍵がスピカ?
「どういうことだ?てか、それじゃ何で殺そうとした?」
「我々が殺そうとしたのは貴様だ。その娘ではない。まあ、別に生死は問わないが。さて••••••」
ゾクっとした。
全方位から、殺気が押し寄せてくる。
「何故、我々がこんなことを話したと思う?」
「いや、我々ってか、あんたしか話してないじゃん」
「そう、それは貴様を殺すためだ。あらかじめ殺すことが決まっているからこそ、冥土の土産に話してやったのだ」
聞いてねぇなオイ。
『あんたがどうでもいいこと言ったからでしょ』
それもそうだな。
「てか、見事な死亡フラグだな。知ってるか?そういうこと言ったやつは大概負けるんだぜ?」
「フン、言ってろ。死人の言葉に反応するほど、我々は暇では無いのでな。貴様を殺してその娘を頂くぞ」
「上等だ!返り討ちにしてやる!」
スピカの傷は、急所には当たってないとはいえ深い。
サッサとこいつらを捕まえて屋敷に帰るぞ!




