No. 95 喫茶店のお姉さん••••••一体何者なんだ
「うぅ••••••いくらなんでも女の子にすることじゃないよね••••••シュウヤの鬼畜!なんちゃって召喚士!」
「鬼畜なところは甘んじて受け入れるけど、誰がなんちゃって召喚士だ!」
スピカを裏路地に連れ込んで徹底的にお説教したあと。
死んだ魚の目になったスピカに罵倒されながら表通りに戻って来た。
••••••裏路地から来たのと、スピカがオレを罵倒するので、周りからの視線がかなり痛いことになってますけど。
「だってシュウヤの召喚術の使い方って、ただ単に武器を投げてつけてるだけじゃない。悪くはないんだけど、もうそれは召喚士じゃないと思うの。武装召喚っていうのは、召喚した武器を使って戦うんだよ?手当たり次第に投げつけるんじゃないんだよ?」
「スピカ。剣士だって使ってる剣は同じじゃないだろ?流派だって違うだろうし。同じスキルを持っている人間でも、使い方が同じだとは限らないのだよ!」
ドヤ顔で堂々と言ってやる。
「それにしたって限度があるよ」
「そういう考えが視野を狭くするんだよ。もっと頭を使え頭を」
「随分と上から目線だねシュウヤ••••••」
スピカがジト目で見てくる。
ふっ、なんとでも言いやがれ。
「ふふっ、仲良しなのね」
いつの間にかに、さっきスピカと話していたお姉さんが隣に立っていた。
「いつの間に••••••」
『まったく気がつかなかったわ••••••』
アダマスも驚いている。
「流石喫茶店のお姉さん。相変わらず気配の消し方が上手いね」
「いや、なんで喫茶店のお姉さんがそんなスキル持ってるんだよ」
喫茶店関係ねぇだろ。
「ふふっ、秘密よ。あえて言うなら乙女の嗜みかしら?」
どんな嗜みだそれは。
「それより初めまして。シュウヤ・ホシミズです」
「はい、初めまして。私は喫茶店のお姉さんよ」
「••••••それは名前じゃないような」
どんな自己紹介だ。
「いえ、名前よ。私はこの街にいる限りは喫茶店のお姉さんで、喫茶店のお姉さんでしかないのよ」
「••••••」
『理解不能ね』
うん、まあ、意味不明だな。
とりあえず、呼び名は喫茶店のお姉さんということはわかったけど。
「それで、スピカちゃん。ティアちゃんは大丈夫なのかしら?」
「大丈夫だと思うよ」
「そう、それならいいのだけど」
どうやらさっきの場面を見てたらしいな。
てか、ティアと面識があるのか。
「それじゃ、デートの邪魔しちゃ悪いし、私はもう行くわね」
「いや!デートじゃなーー」
い、と言い切る前に喫茶店のお姉さんが消えていた。
「消えるの早ッ!?」
「あはは、やっぱり相変わらずだね••••••」
スピカの苦笑い。
いや、相変わらずって••••••。
何者なんだ喫茶店のお姉さん。
もしやリアルNINJAかと割とマジで考えたオレだった。




