No. 84 未知のハムスター
「••••••すまん。ちょっとどころか、全くもって意味不明過ぎるんだけど」
ハムスターが人化?
まるで意味がわからんぞ!
人化するのはアダマスだけでお腹いっぱいです。
『どういうことかしら?』
気にするな。
「で、何がどうなってハムスターが人化するんだ?てか、一人しかいないわけだが、他のハムスターは何処に行った?」
「それなのだがな、どうやらお前が召喚したハムスターの中にフュージョン・ハムスターが混じっていたようでな」
「待て。何だその未知のハムスターは?」
融合のスキルでも持ってるハムスターか?
「その通り。まあ、レア中のレア中のレアくらいの確率で生まれる変異種のハムスターなんだがな」
リオンが説明してくれた。
「強化召喚というのはそもそもが、君の大好きなソシャゲのガチャみたいなものなのだが、フュージョン・ハムスターはレア度最高のハムスターの一種だと思えばいい」
ガチャ言うな。
ああ、課金によって財布が犠牲になった記憶が蘇る。
ダメだと思ってもついつい課金してしまうあの感覚。
••••••課金して目的のキャラが出た覚えが無いんだが、地球にいた時はオレの幸運補正ってどうなってたんだろ?
てか、この世界に来てからも幸運補正が働いてる気がしないのだが••••••。
仕事しろ、クソスキル。
「ズレてるぞ。いつの間にか幸運補正の愚痴になってるぞ」
おっと、いけない。
「ソシャゲ?とやらはわからんが、理解出来たのなら良い。フュージョン・ハムスターは同種、この場合、ネズミ共を自身と融合させ力を高めることが出来るのだが、その能力で小僧が呼び出したネズミ全匹と融合したようなのだ」
それが一人しかいない理由か。
てか、それは融合なのか?
吸収の間違いじゃないのか?
「いや、融合系のスキルは相手に同意を取らないと発動出来ない。今回の場合は同意があったのだろう」
「そもそもスキルに融合があるのは間違い無いのか?」
「私が見たから間違い無い」
ああ、看破のスキルを使ったのか。
それなら間違い無いのか。
てか、ハムスターにもステータスとかあるのか。
「えっと、つまり、ハムスター、さん、達は、自分の、意思で、融合、したの、ですか、?」
アインスが自分でも理解出来たことの確認をする。
よくわかってなさそうな顔をしているが、無理もない。
わかった部分があるだけいいだろう。
「そういうことだな。そして、融合したハムスターの中にミミック・ハムスターが混じっていてな」
また未知のハムスターかよ!
ミミック••••••擬態か?
擬態のスキル持ちのハムスター?
そのスキルで人間に擬態したのか?
「そうだ」
リオンが頷く。
••••••ハムスターって、何なんだろうか。
てか、そいつら地球産なんだよな?
地球上にもそんな生態系というか、何か色々とおかしい生物がいたのか。
「秋矢、世の中、知らないことの方が多いんだ。君が知らないだけで、あの世界にも謎の生物は大量にいたぞ」
「マジで?」
「マジだ。第一私が天使だ」
••••••あー。
そういえば、そうだったね。
うん、とりあえず受け入れよう。
考えるだけ時間の無駄だ。




