表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/199

No. 79 テロリストside2

「変態だねー」



「今更だがな」



『女の敵だな』



ゲーデと呼ばれた青年に、仲間達は呆れたような、諦めたような、冷めたような視線を送る。



「やれやれ、君たちは本当に分かってないな。いいか、君たちは私を変態と言うが、生物的に私のほうが正しいのだ。生き物には生きていく限り性欲が付き纏う。私はそれをオープンにしているだけさ」



「言っている意味がわからんでもないが、自分の変態っぷりを正当化しようとしてるようにしか見えんな」



ジークフリートがアホを見る目でゲーデを見る。



「ふふん、まあ、君たちのような人種にはわからないだろう。私からしたら戦闘狂や人形創りに人生を掛けている君たちの方がよっぽど変態だと思うがね」



「ジーク。このエセ紳士、殴っていいかな?」



「いいんじゃね?」



「じゃあ、遠慮無く」



「待ちたまえアルル。何故、ジークの許可で私が殴られなければならないのだ」



「ノリで」



ゲーデの抵抗虚しく、アルルと呼ばれた幼女に倒され、マウントポジションでボコボコにされる。



「おお、これは新しい世界の扉が開いてしまいそうだ••••••!!」



••••••本人は大変嬉しそうだったが。






数分後。



「アルルの方は収穫あったのか?」



ボコボコにされ、ゴミと同化した変態(ゲーデ)を放置して、ジークフリートがアルルに問いかける。



「うーん、参考にはなったかな?相変わらず、精霊の創り方は不明だけど」



「神より精霊を創る方が難しいってのもなんだがな」



からかうようなジークフリートに、アルルは笑って返す。



「意地悪だねー。ジークも知ってのとおり、あの子たちは失敗だよ。神には程遠い。半神ですらないよ。神の部分は、多くて精々、三割程度だよ」



人工的に神のチカラを持ったものを創っただけで異常である。

だが、そのことに、反応を示すものはいない。



「完全な神を創る。でも、今までの方法では完成しなかった。なら、まずは他の存在を創る。神に近い、天使か精霊を」



「そしてお前は近くにあった精霊を創ることを選んだわけだ」



「うん••••••前に話したけどね」



「だが、一部だけとはいえ完成することが出来た神に対して、精霊は全く出来てないじゃないか」



「そうなんだよねー」



アルルは、ため息をつく。



「何がダメなのかもイマイチわからないしさ。やっぱり、サンプルが必要なんだよ!」



「知るか」



肉食獣的な目でジークフリート、正確にはバルムンクを見つめるアルル。



『貴様も貴様で、あの変態並みにヤバイ奴だよ』



「えー、それは心外だよ。(アルル)はただ、精霊の構成物質が何かを知りたいだけなんだよー」



「バルムンク、戻れ」



ジークフリートがそう言うと、バルムンクが素早く消える。

このままだと、興奮したアルルに解体されかねないという判断だった。

消えたバルムンクを見て、アルルは残念そうに肩を落とした。



「あーあ、残念。バルムンクは調べさせてくれないし、ダンジョンで手に入れた子達は盟主に触れるなって言われてるし••••••」



アリエスを見てつぶやく。



「まあ、いっか!それより、早く帰ろうよ!」



「切り替え早えな。まあ、異論は無いぜ。帰り道にサイクロプスでも殺しに行こうぜ」



笑顔で物騒なことを口にするジークフリート。

ちなみに、サイクロプスはそれなりに強い巨人の魔物である。



「あー、はいはい。戦い足りないんだね。戦うのってそんなに楽しいの?」



「楽しいね。だが、最近はお気に召すような相手がいなくて残念だ」



「••••••最近は”カルキノス”、”スコーピオン”、”ピスケス”、今回の”アリエス”と、それなりに強い神器ばかりと戦ってるけどね」



それなのにお気に召さないとはどういうことだ。

ジークフリートにジト目を送る。

しかし、平然とした顔を見て、ため息をつく。



「剣姫ちゃんはどうよ?あの子、かなり強かったけど」



「ああ、あいつは強かったな。ただ••••••」



「ただ?」



「奴は基本街から出ない。そして、奴は街中だと本気を出してくれないんでな。それじゃ、つまらん」



何やら、ジークフリートなりに戦う相手に拘りがあるようだ。



「戦闘狂も面倒くさいねー」



「自覚はある。組織内で誰か相手してくれる奴がいれば話は別なのだが••••••」



「無理でしょ。基本は全員自分の為だけで動いてるし、ジークと戦うのなんて意味がないからね」



それを聞き、ジークフリートは残念そうにため息をついた。













次回もこの視点。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ