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No. 71 ボス・ケンタウロス

奥まで来た。

前回みたいに、部屋の中心に銅像があるから間違い無いだろう。

道中?

真冬が強過ぎて相手になる魔物がいなかった。

ミノタウロスのほうが楽しめたと言っていた。

戦闘が楽しいって••••••。

いつからオレの妹はバーサーカーにクラスチェンジしたのだろうか?



「結局、何も出来ませんでした••••••」



ツバキさんがため息をつく。

みんなそんな感じだから気にすることは無いだろう。



「アダマス、奥まで来たけどさ」



無駄かもしれないが、アダマスに話しかける。



「このダンジョン、お前みたいなポジションの奴はいないのか?入った時も、特に何も無かったし」



返事は期待していないのだが••••••。



『私がいたダンジョンが例外よ。他のダンジョンには私と同じ立場の神器は存在しないわね』



予想外なことに、返事が返って来た。

驚いたが、ちょうどいい。



「お前、なんで無言だったんだ?」



『オスカのバカに、ボス戦以外は口を出すなって言われてたからよ』



こいつも律儀だねぇ。

何年前の命令なんだよ、それは?

まあ、そんなことはどうでもいい。

それより、今は。



「••••••」



部屋の中心にある銅像を睨む。

人間の上半身と、馬の下半身。

ケンタウロスの銅像を。



「前回はミノタウロスで、今回はケンタウロスってか」



どうせアレがボスだろう。



『まあ、そうね。来るわよ』



その言葉と同時に、銅像にヒビが入る。

そして、ケンタウロスが動き出した。



「••••••」



「避けろ!」



叫ぶ。

無言でこっちに矢を放ってきたぞ!

雄叫び上げないのかよ!



「ハッ、俺から行くぜ!」



軽やかに矢を避けたクレイが、剣を引き抜き接近する。



「貰った!」



そのまま、隙だらけの胴体に切り込むが••••••。



「おわっ!?」



横から吹いてきた突風に飛ばされた。

その方向を見ると、リオンがため息をつきながら一冊の魔導書を開いていた。



「バカめ。いきなり特攻する奴がいるかバカが。今のは完全にミスだ。そのまま突っ込んでたら、馬に蹴られて終わっていたぞ」



結構辛辣だな!

まあ、確かに今のはクレイのミスだ。

ケンタウロスは、前足を微かに上げて、攻撃体制に入っていたからな。

クレイもそれがわかっているようだ。

バツが悪そうな顔をしている。



「みなさん、気をつけてください!」



ツバキさんが警告した。

ケンタウロスの方を見ると、宙に向けて、大量の矢をつがえていた。

って、ヤバイ!



「••••••」



降り注がれる大量の矢。

オレ達は、それぞれの方法で矢を避け、迎撃する。



「••••••これは、以外と面倒そうだな」



遠距離攻撃が微妙なオレ達には、中々キツそうな戦いになりそうだ。













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