No. 66 知らないほうがいいこと
しばらくは、(いつにも増して)短くなるかもです。
「••••••何だ、これ?」
困った時のリオンちゃん。
なんか知ってるんじゃないかと目を向ける。
「ブラックボックスのスキルの影響で、ステータスが全部隠れているのだろう。スキルレベルからして、普通の人間では全くわかるまい」
それを聞きたいわけじゃない。
「これじゃ、自分自身のステータスもわからないじゃないか。ある意味自分が一番困るぞ。意味があるのか?」
「それについては問題無い。ステータス隠蔽系のスキル持ちは、自分のステータスを何と無くだが把握出来るからな。そうだろう?」
「あ、はい。ほんとに、何と無く、ですけど」
アインスがそういうならいいのか?
「でも、保有スキル、は、自分、でも、わかり、ません」
申し訳なさそうなアインス。
別に悪いことをしてるわけじゃないのにこの娘は••••••。
あ、そうだ。
「リオン、お前の看破のスキルならわかるんじゃないのか?」
「ああ、わかるぞ」
「ならーー」
「だが」
オレの言葉に重ねる。
「世の中、知らないほうがいい場合もある。自覚が無いなら、尚更にな」
反論を許さないような強い口調のリオン。
どうしたんだ?
「まあ、気にするな。いずれわかるさ、いずれ、な」
そのセリフはやめろ。
「安心しろ。アインスのステータスは君より攻撃的だ。••••••まあ、君が戦闘向きじゃないことも理由だが」
そりゃ、オレと比べたらそうだろうな。
召喚士なんて普通は戦闘職じゃないし、攻撃魔術なんかも使えない。
でも、ティアは普通の魔術とか使えたな••••••。
あれ、もしやオレがダメダメなだけじゃないかな?
強化召喚の連打とか、効率悪過ぎるし••••••。
••••••。
今度、何かしらの攻撃魔術を使えるようにしよう。
「大丈夫、ですか、?」
「え、何が?」
「何か、暗い、顔を、して、ました、ので」
「ああ••••••気にしないでくれ」
自分の残念さ加減を自覚し直しただけだから。
しかし、アインスが攻撃的なステータスか••••••。
ちょっと想像出来んな。
人は見かけに寄らないということか••••••。




