No. 59 疲れが取れない
「••••••あー、だりぃー」
首を捻りながら、部屋から出る。
身体が痛い。
寝る前に、リオンからマッサージ(という名のセクハラ)を受けたのだが、当然のごとく疲れが取れないでいた。
「シュウヤ様、寝癖が残ってますよ」
「あ、マシュさん。おはようございます」
音もなく背後に立っていたマシュさんに挨拶する。
最初は驚いたが、今では慣れたものだ。
そして、一瞬のうちにオレの寝癖が消えているのも慣れたことだ。
「今日の午後は王様から呼ばれているのでしょう?貴方の仕事は午前に纏めておきましたよ」
「あー、ありがとうございます」
ささやかな気遣いに礼を言っておく。
••••••午後の分が午前に来てるだけなので、実際はスケジュールが地獄と化しただけではあるがな。
「あ、シュウヤくんおはよー!」
「おはよー!」
マシュさんと別れ、とりあえず厨房に来てみたが、昨日会った双子と遭遇した。
カストとポルクだったか?
正直、どっちがカストで、どっちがポルクなのかわからない。
そして、メイド服が良く似合っている双子なのだが••••••何かが決定的に違う様な気がする。
何だろうな、この違和感?
「シュウヤくん、お疲れかな!」
「お疲れだね!」
それにしてもテンションが高いな。
「よお、お早い目覚めだな」
「あ、ユグニさん。おはようです」
パンを食いながら、ユグニさんが現れた!
いいのか、食いながらやっても。
「んじゃ、早速スープは頼んだ。双子はサラダな」
「わかりました」
「まっかせて!」
「頑張っちゃうよ!」
元気が有り余っていそうな双子と共に、オレは仕事を開始した。
「ふぅ••••••」
スープが完成したので、ユグニさんから休憩を貰った。
次いでなので朝食の時間になった。
「••••••おはよう、シュウヤ」
「ん?ティアか。おはよう」
ちょっと眠そうなティアがオレの隣に座る。
「••••••はぁ」
そしてため息をついた。
「どうした?何かあったのか?」
「••••••ボクはダンジョン攻略には参加出来ないなって」
「ああ••••••」
またそれか。
昨日帰ってから、ティアはアダマスに、資格が無くてもダンジョン攻略に参加出来るか聞いていたが、アダマス曰く、
「資格が無いと、今回みたいに牢屋に放り込まれるだけよ」
とのこと。
つまりは参加出来ないのだが、早々に諦めたスピカと違って、ティアは諦められないらしい。
「••••••シュウヤの役に立ちたい」
と、言っている。
まあ、そう言って貰えるのは嬉しいがな。
「適材適所ってことだろ。出来ないことを無理にやろうとするなよ」
「••••••うん」
無表情ながらも残念そうなティア。
うーん、どうしたものか。
「気にすることは無いだろう。君の言うとおり、適材適所ってものがある。ダンジョン攻略に青は要らんということだ」
唐突に現れたリオンが言った。
「おはよう、リオン」
「ああ。••••••どうして私から距離を取るんだ?」
お前のマッサージ(笑)の所為だよ、察しろよ。
しかし、リオンはオレの態度に不満そうな顔をしている。
それをティアが突つく。
「••••••シュウヤが嫌がってる。近づかないで」
「嫌がってるわけでは無いだろう。確かに昨夜はやり過ぎたとは思っているが••••••」
「••••••それなら近づかないで」
「断る。それとこれは話が別だ」
火花を散らし合う二人。
オレは巻き込まれないように、サッサと朝食を終わらせて、避難を開始した。
・おまけ
マッサージ(笑)
リオン「さて、始めようか」
秋矢「••••••あの、リオンさん?何で手をワキワキさせてんの?」
リオン「ふふっ、気にするな」
秋矢「いや、気にするわ!••••••って、ちょっと待て!そこは違ッ!?」
リオン「ふふふふっ、良いではないか良いではないか」
秋矢「おっさんか!おい!マジで待てって!そこはーーアッー!」
※変なところは触っていますが、これはマッサージです。えっちぃことはしてません。(by. リオン)




