No. 50 資格
50話目じゃあああァァァァァァァ!!!
よろしければ感想ください。
足音が暗い通路に響く。
「そういや、聞きたいことがあるんだが」
「何かしら?」
横目でアダマスがオレを見る。
アダマスの目は、暗闇の中で微かに光っているように見えた。
「いや、お前、オレに資格があったって言ってたじゃん。その資格ってどういうものなのかなって思ってさ」
オレの問いに、アダマスは「ああ」とつぶやいてから続けた。
「簡単よ。機能を受け入れられる器かどうか。それだけよ」
機能を受け入れられる器?
「もっと具体的に頼む」
よくわからなかったので、細かく聞いてみる。
「うーん、そうね。機能っていうのはあんたは知ってるだろうけど、言ってしまえば神のチカラじゃない?」
「••••••まあ、そうだな」
「その上で聞くけど、神のチカラをただの人間が振るえると思う?」
その質問に、一瞬考えこんだが、すぐに答えは出た。
「まあ、無理だな」
そもそも、人間が神のチカラなんてホイホイ使えたら、今頃世界は滅びてる。
機能を人間に与えるにしても、何らかの条件が有ると考えるほうが当選だろう。
「ま、そういうことね。だから神は機能に制限を掛けたりしてる。そしてその上で、機能を受け入れられる人間も絞った」
「その受け入れられるっていうのがイマイチよくわからんが••••••」
「それはもっと単純に、機能を手に入れた時に内側から弾けるかどうか、ということね」
「怖ッ!?」
え、機能って手に入れた時に弾けたりすんの!?
「普通の人間はそうなるわよ。あんた達兄妹は問題無いけどね。ハッキリ言って、異常なレベルの器よ••••••何処かで神霊と交流でもあったのかしら?」
オレ達を見て、アダマスが首を傾げる。
「神霊と交流すると機能を受け入れられる器になるの?」
真冬が会話に参加する。
アステリオスを見て目を輝かせてたから放置していたが、いつの間にかアステリオスは仕舞ったようだ。
「そうね、神から漏れ出す神気••••••神限定の魔力みたいなものね。それに長い間触れていると、身体が神気に慣れるから、同じように神のチカラである機能も受け入れやすくなるのよ」
なるほど。
慣れって大事だよね。
でも、神霊とあった覚えは無いよな。
リオンは天使だから神霊じゃないし。
••••••忘れている、リオンに関する記憶に、答えがありそうだけど。
リオンと再会(覚えて無いけど)してから一ヶ月くらいになりそうだが、リオンのことはまったく思い出せないんだよな。
真冬は何か知っているかな。
「とりあえず、神霊とあった覚えは無いのね」
「無いな」
「わたしも無い」
「それじゃ、私からは何とも言えないわね」
肩をすくめるアダマス。
それから、しばらく歩いて、一つの牢の前に来た。
「••••••遅い」
その中には、ムスッとした顔の王女様と、杖を抱えて眠るお嬢様の姿があった。




