No. 41 得体の知れない二人
またもやリオン視点。
待てィ!!
「••••••何?」
「あ?」
今まさに衝突、といったところで、この場に合わない陽気な声が響き渡った。
そっと、そちらを見てみると••••••。
なんだろうか?
派手派手しい魔法少女のような格好をした二人組みが立っていた。
似合っているのだが、何故か違和感を感じる。
「なんだあいつら」
「私に聞くな」
こっちが聞きたいくらいだ。
「何?私たちのことを知らないの?」
どうやらこちらの会話が聞こえたようで、可愛らしく首を傾げている。
別段おかしな動きでは無いのに、何故か悪寒を感じる••••••。
「知ってるわけねぇだろ」
鳥肌が立ってきた腕を擦っていると、ありがたいことにあっちで勝手に話を進めてくれている。
「え!なんで知らないの!」
「いや、なんで知ってること前提なんだよ」
その反論には同意しよう。
「知らないのなら、名乗って上げなきゃだね!」
「そうだね、もう知らないなんて言わせないようにね!」
いえ、結構です。
てか、聞きたくない。
「私はカスト・ジョミニ!」
「私はポルク・ジョミニ!」
「「正義の味方やってます!」」
••••••なるほど、確信した。
これは、関わらないほうがいいな。
「済まないが、私は人を捜さないといけないのでな。この辺で失礼する」
「待て。おいていくな」
呼び止めるな。
あっちは正義の味方を自称してるわけだし、英雄様が相手して差し上げろ。
「なんだか失礼な態度だね!」
「ホントにね!」
テンションがやたらと高いな。
「••••••ん?ちょっと待て。ジョミニだと?」
ジークフリートが眉を顰めた。
「確か、ギシリヤの貴族だったか?いや、数年前に貴族じゃなくなったっけか?」
何?
この二人、元貴族なのか?
••••••そうは見えないな。
「へーよく知ってるね!まあ、今はフォルティシモ家のメイドだけどね!」
「本職はあくまで正義の味方だけどね!」
ほほう、フォルティシモ家でメイドを••••••。
••••••。
「ハァ!?」
フォルティシモ家のメイド!?
つまり、こいつらが会ったことのない三人のうちの二人なのか!?
この見るからに危ない二人が!
どうしてフォルティシモの人間は変な奴しか雇わないのだ!
「おお、いい反応だね!」
「ナイスリアクションだよ!」
やっと望んだ反応が返ってきたためか、狂喜乱舞している二人。
「そんなことより!」
「本題だよ!」
勢いに乗って、二人同時にこちらに指を向ける。
「私たちは!」
「ワイバーンを発生させた元凶を捜しているんだよ!」
なるほどなるほど。
「こいつだ」
私はジークフリートを指差す。
「あー、まあ、確かに俺がやったことだな」
ジークフリートもアッサリ肯定する。
潔くてなによりだ。
「あなたが元凶なんだね!」
「じゃあ、倒さなきゃだね!」
二人が同時に構えをとる。
それに対し、ジークフリートは嫌そうな顔でこう言った。
「やり合えば俺が勝つだろうが••••••なんか嫌な予感がするんでこの辺で失礼させて貰うぜ!」
その言葉と共に奴は、全力で離脱する。
「「待て、逃がすか!」」
二人はそれを追いかけて行った。
さて、私は秋矢達を捜すとしようか。
・おまけ
妹号泣(by. 真冬)
見せられないよ!
そして(by. リオン)
作者ェ••••••。
仕事しろ。
次回は秋矢の視点だ。




